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眠れる王  作者: 慧瑠
見えてくる意思

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脅し

また遅くなってしまいました。すみません。

一応、常峰君視点で挟んでます。

《魔王ショトルと三魔公のニルニーアねぇ……》


《そ。ルアールさんが居なかったら、どうなってたか分からないわ》


昼時、魔族達用のダンジョン製作に勤しんでいるとニャニャムから念話があり、なんでも彩が俺に伝えたい事があるとのこと。

簡単なダンジョンを作るというのも中々に大変で、丁度行き詰まっていた俺は、彩からの報告を聞くことにした。


その内容というのも、昨夜あった三魔公ニルニーアとの戦闘までの経緯。加えて、城ヶ崎と漆が集めた情報。


一時間ちょっとの報告をまとめれば……要は、ナールズというお偉いさんと三魔公であるニルニーアに繋がりがあり、コヌチル伯爵の殺人事件は、フラウエースを欲したナールズの犯行である。

そして、藤井のスキルで危機を感知してスラムに赴くと、ナールズと戦闘があり、そこでニルニーアが出てきてニルニーアとも戦闘になったと。戦闘こそしなかったものの、退却の際にはショトルもその場に居た事を確認した。


まぁ、レーヴィが俺にしてきた報告と同じだな。


実は今朝方、俺は大体同じ報告を聞いていた。

俺を起こしたのはセバリアスでも無くラフィでもシーキーでも無かった。珍しい事にレーヴィが朝一に俺の部屋に来て、ルアールからの報告をしてくれたんだ。


《三魔公とショトルの件は分かった。ショトルには手を出していないんだろ?》


《出してないよ。藍ちゃんが探してた箱がショトルだったなんて、普通に気づかないって》


《無理にショトルと戦闘をしなかったんならそれでいい。

それよりも、お前らは大丈夫なのか?口ぶりからすると、結構危なかったみたいだが》


当然、ルアールからの報告で彩と藤井、柿島とルコさんの体調も聞いてはいる。

致命傷があったわけではないがかなり疲労している事と、中でも彩が一番重症であったと。


《正直、結構キツいかなぁ。

怪我はルコさんの所の兵士さんが治してはくれたけど、かなり貧血気味で気分悪い。無理して血を循環させたりして、体力もギリッギリだったし……今日まだ一回も起き上がれてないもん》


《ニルニーアって名前を覚えてたのもだが、彩がそこまで気張るなんて珍しいな》


《……まぁ、今回、リーカちゃんやエニアちゃん達が巻き込まれたのは、私のせいでもあるだろうし。それなりに責任は感じてるんだよ。

後、ニルニーアに関しては女だったからかな。男装の麗人みたいなタイプだったけど、結構良いプロポーションしてた。ぶっちゃけ、永愛ちゃんの攻撃でニルニーアの服が破けた時は、興奮した》


《さよか》


別にぶっちゃけてくれなくても良かったんだが、まぁ……それだけ余裕があるのは良いことだ。しかしそうか…彩が責任を感じているか。


俺の予想では、奴隷を匿わせていたからフラウエース目的でナールズが動いたんだろうとは思うが、ニルニーアの方は違う気がしてならんな。

彩が藤井から聞いた話では、エニアって子は既に箱を持っていたようだし。それがショトルだったっていうなら、本当にたまたまナールズとニルニーアはそこで会った。元々は別の理由で、同じ場所を狙っていた。


その別の理由は知らないが、三魔公と魔王ショトルが動くような……いや、その前に三魔公ってなんだ。ルアールが知っているならレーヴィも知っていそうなもんだが、彩に聞いてみるか。


《まぁ、ゆっくり休めるなら休めばいい。んで、俺も少し聞きたいんだけど、三魔公ってなんだ》


《ルコさんが今回の件を王様に報告してるらしいけど、ルコさん曰く呼び出しされるだろうってさ。だから、いつまで休めるかわからないや。

ショトルが居た事も問題だけど、それこそ、その三魔公のニルニーアが居た事の問題も大きいらしくてね。

なんでもどっかの魔王の配下の中でも三魔公ってのは別格で、ほら…よくある四天王的なアレなんだって》


《どっかの魔王って…》


《なんだったかなぁ。多分、ほら、アレ、男の魔王のさ、アレだよ》


《……アーコミア・リジェスタルか?》


《あー、そんな感じの名前》


本当にコイツ、男の名前覚えねぇな。なんて文句を言いたくなったが、今の話が本当ならば結構大きな問題だ。


アーコミア率いる魔軍の幹部が三魔公だとして、それと魔王ショトルは繋がりがある。それどころか、彩達の話を考慮すれば、協力関係。

メニアルが言うには、魔王同士であれど別に協力関係では無かったはずだが……状況が変わったか。そもそも、ショトルに協力関係を築くなんて思考能力があったのか。


手を組んでいるとしたら、厄介この上ないな。

俺達の動きを把握した事といい、ナールズといい、アーコミアの息がかかった奴等が国の上層に居る。この流れだと、リュシオン国にも……まぁ、居るよな。


明らかに俺達が来る前から張られた根だ。ポッと出の俺達がその事を言った所で、無駄に混乱を生むだろうし、何より国で考えた場合そこまでの信頼を得られていない。レゴリア王とハルベリア王なら聞く耳ぐらいは持ってくれるだろうが、国民や中小国家はそうはいかない。あくまで俺達は、魔王に対しての切れる手札であり、中立な協力関係。そういう認識なはず。

そんな奴等が、国内部に口を出した所で、発言力に欠ける。アーコミアの息が掛かっているヤツが、魔王メニアルと手を組んだ事を突いて反論した場合……根回しも程々に向こうの発言力が上回るだろうし、下手すりゃ俺達を敵認定して、もっと面倒な事態になる可能性だってある。


完全に後手だ。

向こうが何か問題を起こしてくれないと、そこを突っ込むことができない。


今回のナールズの一件で、その隙ができる可能性もあるが…俺の予想だ正しければ、ギナビア国はそういう処理の仕方をしない。


《そういや彩、死神の件はどうなった。城ヶ崎が調べた結果では、ナールズが犯人だったんだろ?》


僅かな隙があれば……と考えて彩に聞いてみたが、返ってきた言葉は嫌な方面で予想通りだった。


《あー、それだけどねぇ。

夜継がどう考えてたかハッキリ分かんないけどさ、事件の犯人として捕まえきれないかな。あの男が生きて捕まってくれれば尋問もできただろうけど、死んだし、その死体もニルニーアが持って帰っちゃったから立証が難しいだろうってルコさんが。

月衣が調べた分はあるけど、模倣して実行できる実力があっても、実行した証拠としては不十分になっちゃったってさ》


まぁ、だろうよ。

きっとレゴリア王は、この件を有耶無耶にするだろう。お偉いさんの中から、そういう厄介な問題を起こした場合は晒し台に立たせて尻尾を切るか、何事も無かったかのようにもみ消すか。

今回の場合は、未だに捕まっていない本物の死神に罪を着せて終わりにするが早い。


現に俺だって彩達が奴隷を盗み出した事をそうしようとした。

今のままだと結果としては、彩達の行動も有耶無耶になっていくだろうが、さてどうしたもんかなぁ。


柿島の報告では、提示されたのが死神の捕縛だったはず。

上手く人材派遣の名目で奴隷たちと一緒にフラウエースも引き取る予定で考えていたんだけどなぁ……。

これじゃ、ギナビアで小さくとも地位を彩達の誰かに持たせる予定も無理だな。今後を考えれば、もみ消せる様に貴族にでもなっていて欲しかったんだが。


《それでどう?死神捕まえるの失敗しちゃったわけだけど。何か、私達が出来ることがあるそう?

貴族とかの件は、まだどうしようもできないし》


《死神を捕まえる云々は、そうなっちまったもんはしょうがない。あんまり気にしなくていい。ただそうだな…《常峰君、今いいかしら?》わり、ちょっと別の念話来た》


《んー》


ここからの流れも浮かばず、ひとまず情報収集に勤しんで欲しい事を彩に伝えようとすると、市羽から念話が飛んできた。


《市羽か。確か、今は防衛ラインの奪還に向かってたんじゃ》


《えぇ。予定よりも少し早く着いて、ジェンル隊長率いる第二部隊と合流をしたわ》


という事は、今から防衛ライン奪還か。


《そうか。俺が言わんでも分かっているだろうけど、無理して死ぬなんて事はするなよ。元は防衛の為に向かったんだ。勇者だかなんだか知らんが、一人に奪還できなかった責任なんて負わせやしないだろう》


幾らスーパーガール市羽と言えど、殺す事に慣れているなんて話はない。それに、元はジェンルと言う人物が守り負けた。奪還できなかっとして市羽の責任はない。

時間を掛けて守り続けて、それでもレゴリア王が奪還を命令したのであれば、俺がセバリアス達にも頼む。


帰還するしない以前に、クラスメイト達には戦死なんてしてほしくない。


なんて甘い考えで漏れて送った念話に、笑いを堪えた様に返ってきた言葉は……。


《あら、王様が心配してくれるの?嬉しい限りね。でも安心して頂戴、もう取り返したわ》


俺の思考を停止させた。


----

--


「この度は迅速な救援、感謝しますペニュサ将軍。

それにしてもあれが異界の勇者ですか…」


「感謝はいらん。お前も良く被害を抑え持ちこたえた。

それに、見た通り今回私は大した事をしていない」


場所は第一と第二防衛ラインの中腹。そこに建てられた仮拠点にて話すジェンルとペニュサが見る視線の先では、撤退を開始した魔軍を第一防衛ラインの外まで追いやる自軍の姿。

そして……魔軍が撤退を選択した切っ掛けとなった小高い山の上に立つ少女――市羽。


市羽が立つ山は、高さにして十メートルも無い。だが……それらは全て、魔物や魔族の屍が積み上げられた山。


「我々が苦戦を強いた戦況を、僅か二時間足らずで覆すとは…。味方であると分かっていても、畏怖してしまいます」


「私も、あそこまでの猛者だとは思わなかったさ」


二人は先程まで自分の目で見ていた光景を思い出し、その記憶が嘘ではないか?と考えしまう。


ペニュサは、防衛ラインに着くまでに敵側の接触があった場合まで考えて最短で四日と告げていた。だが、結果は接触もなく最速で飛ぶ事ができ、三日目から四日目の日を跨いだ辺りでジェンル率いる第二部隊と合流できた。


戦場は劣勢。

ジェンルは撤退の判断をする前に、第一防衛ラインを切り捨てる事を視野に入れ、魔法部隊を第二ラインまで下げて一つ小細工をしていた。

それから撤退へ追い込まれ、ジェンル達が第二ラインまで下がると同時に魔法部隊が命令で仕込んでいた大型の魔法を使用し、第一と第二防衛ラインの中間辺りに広く深い巨大な堀を作り上げ、そこを絶対ラインに指定とした。


地上の敵は堀のせいで思ったように進軍できず、上空の敵は魔法部隊と弓兵や投石機などで牽制をし続け二日。第二部隊も編成ごとに交代しつつとは言え、数で攻めてくる敵に不休…更には劣勢という状況で疲労が見え始めた頃、ペニュサが率いる空軍が援軍として到着する。


将軍直々の援軍に指揮は上がったが、そこの一人知らぬ少女が居た。


鞘に収められた刀を一本持ち、ギナビア国のものではない国章が縫われた白いローブを纏う少女――市羽は、悠々とした態度のままジェンルがペニュサへ伝えた現状報告を聞いていた。


転移妨害を抜けた大規模な転移魔法により敵援軍が到着。優勢という事で進軍していた為、挟撃するような形で現れた敵軍により劣勢となり、第一防衛ラインの破棄と後退を余儀なくされたこと。

以降、援軍の様子は無いもの、数による猛攻で劣勢は続いている事。

堀を越えた側面からの進軍を警戒はしているが、その様子が無いこと。


そのほか、被害などの報告を聞いた市羽はジェンルに問うた。


敵に分裂をしたりする者が居たか?と。


ソレに対してジェンルが首を横に振った事で、ショトルの存在を切り捨てた市羽はペニュサとジェンルに言った。


―今から自分が最前線に出るけれど、私より前に出ないようにして欲しいわ。巻き込まない自信は、まだないの。それと、ペニュサ将軍は、連れてきた空軍を二つに分けて敵の両側面から中央に追い立てる様に頼めるかしら?―


始めは市羽の言葉を無視しようとしたジェンルだったが、ペニュサが市羽の言葉に耳を傾けて居る事から少し詳しく話を聞いてみる事に。

ペニュサが言うには、その少女は例の異界の者らしく。二人居る勇者の片割れだと言う。


御伽噺の様な存在に疑心暗鬼になりながら、レゴリア王が信頼を置いている様子ということもあり、ジェンルは市羽の言葉を聞くことにした。

それでも、市羽が戦死した場合の事も考えて策の準備を裏で部下に急がせたのだが……空軍が両側面へと進軍し、ペニュサが市羽を中央、堀の向こうへ送って数十分。それが杞憂である事を理解する。


刀を一本だけ持った市羽は、ペニュサの相棒である飛竜から敵軍の眼前へと降り立った。


当然、一人で堀を越えてきた愚か者と考えた魔軍は、近い者から一斉に市羽へと飛びかかる。


そこからだ。市羽が死んだ場合の事を考え、念の為にと堀を越えた後方で待機していたペニュサも、少しでも時間稼ぎとなれば…と考えていたジェンルも我が目を疑ったのは。


市羽に動きは無かった。そのはずなのに、飛び掛かった魔軍は両断されて堀の底へと落ちていく。


何が起こったのか分からない魔軍は、数の有利で優位を確信している為、何も考えずに市羽へと押し寄せた。


ジェンルやペニュサだけではない。

市羽を援護するためにと動いていた遠距離の攻撃部隊も、僅かな休憩を取っていた部隊も、市羽の姿が見える者達皆が、言葉を失った。


数で押しつぶそうとしたはずの魔軍が、市羽へ一定の距離に近寄った瞬間、両断されていくのだ。


湧き上がり始めた怯えから、仲間の被害など考えずに魔族が魔法を放つと……その魔法すら切り捨てられる。

仲間の屍が増え、自分がその屍を踏み越えて市羽へと近付こうとしている事に気付いた時、そのモノは既に切り捨てられている。


突然現れた得体の知れない何かに、魔軍は自分達が優位では無い事を理解し、攻撃の手も近寄る足も止まってしまった。

だが、市羽に近い魔軍のモノから両断されていく。そこで気付いた。


徐々に屍で敷き詰められている範囲が広がっている事に。

ゆっくりと市羽から漏れ始めた魔力の量が増えている事に。


近いモノからそれを理解し、市羽から距離を取っていく。


そして当の市羽は、ここで一つ魔法を唱えた。簡単な魔法であり、その結果生まれたのは、堀を掛ける橋。

大きい訳でもなく、人一人が通れる程度の橋だが、それは向こう岸へと繋がっている。


更に市羽は魔軍へ向けて告げた。


―私を殺せば渡れるわよ―


明らかな挑発だった。


魔族はその言葉を理解する。知能の低い魔物は、言葉を理解できずに市羽に対する恐怖のみで下がっていたが、目に見えている橋の向こうには敵がいる事は分かっている。


投げかけられた挑発と、もどかしかった現状への打開に、魔軍は再度市羽へと進軍した。


確かにその者は強く、短い時間で多くの仲間ほ屠ったが、たった一人。必ず仕留められる瞬間が生まれるはず。

……そのハズだった。


徐々に広がる死の領域、積み上がる仲間の屍。気がつけば、市羽の前方には屍で作られた小さな山。そこを登り見下す先には、傷一つ無い市羽の姿。


魔軍は消せない恐怖に襲われた。またしても一歩が踏み出せなくなっていた。


そこに追い打ちを掛けるように騒がしさが聞こえていくる。

両側面からジワジワと追い立てられた味方が合流したのだ。


合流した魔軍達は、現状を報告しあい結論を出した。それは一時撤退。

奪い取った防衛ラインまで一度退き、体制を立て直す目的で。


結論が出てからの行動は早かったように思える。尚も広がりを見せる死の領域、市羽から距離を取り、両側面の飛竜へ牽制をしつつ退く。それだけだった……のだが、撤退の姿勢を見せた事で市羽が動き始め、屍の山を登り、今度は市羽が魔軍を見下す形で市羽が告げる。


―帰りなさい。


その一言と同時に、カチンと音が響き、次の瞬間には、魔軍の背後にある第一防衛ラインに立ち並んでいたジェンル達の拠点が両断された。


説明など要らない。

既に、自分達は市羽の攻撃が届く場所にいる事を魔軍は理解した。


---

--


《そんな感じで、今はギナビアの軍が逃げている魔軍達を第一防衛ラインの向こうまで攻めている所よ》


《へ、へぇ~》


市羽から簡単に説明されたが、正直頭が混乱している。だってさ……


迫る魔軍を片っ端から斬って脅しました。


もう、意味がわからない。詳しく説明を求めても、魔軍を斬って拠点を斬って。とハッタリかまして相手に恐怖心を植え付けたそうな。


そのハッタリというのも、別に言葉でやり取りした訳ではなく。自分が動けない事を悟らせない様にしただけらしい。

徐々に攻撃範囲を広げていく技が'刀神'というスキルには存在しているらしく、'刀神の可能性'をEXスキルで持っている市羽が今回使ったのはソレ。


だけど、当然'刀神'のスキルを市羽は持っていない。可能性と言うだけで、なんかほんわか知識だけある状態なんだとか。故に、市羽はソレを完全には扱えない。

最初の立ち位置から動いてしまうと、攻撃範囲にリセットが掛かってしまい、何より現状で使うには身体に負担がかなりあるようで、技を使ってから少しは全く動けないんだと。


んで最後に拠点を両断したのは別の技。

瞬発的に膨大な魔力を使って肉体強化を施し、眼前の一定範囲を割断する。そんなシンプルな技らしいのだが……それも現状ではかなりキツいとの事。


《んな技を使って平気なのか?》


《手足が痺れてすぐには動けそうに無いけれど、大した問題ではないわ。完全に魔軍が退き終えるのも時間の問題でしょう》


そうは言うが、今襲われれば対処が出来ないと言うことでは?とも思うが…まぁ、大丈夫だと言うのであれば触れないでおこう。


そういえば、第二部隊の隊長さんはコヌチル伯爵と兄弟だったな。……言ってみるだけ言ってみるか。


ふと過った内容を市羽に伝えると、呆れながらも了承をしてくれた。上手くいくかいかないかは分からない。後は、ギナビア国の情報共有能力に任せてみる事にしよう。


更新遅れ気味ですみません。


久々に一人称視点で書いたような気がしてます。

どの書き方も…やっぱり難しいですね。



ブクマ・評価ありがとうございます。

まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします。

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