ショトル瓶
今、メニアルはショトルと言ったよな?俺の知る限り、ショトルなんて言葉が該当するのは一つしか無いんだが……。
視線をセバリアスに向けてアイコンタクトを送ってみるが、それに気付いたセバリアスは首を横に振る。つまり、セバリアスでも分からなかった。鑑定スキルを持っていても、これが'不定の魔王'だと分からないという事。
「どうせ、ドラゴニクス親の方が鑑定は使っているのだろうが無意味だ。
残骸を見た所で、大した情報は見れまい」
「だったらどうしてショトルだと分かった?」
「以前に此奴は我から逃げ切ったと言っただろう。我の時も、コレが残ったのだ。
不定の魔王――ショトルは、単体ではあるが単体で群れを成している。この中の奴は、本体のショトルが切り離した残骸だ。
本来なら、この状態になってしまえば数分程度で消滅をするものなのだが、どういうわけか残っておる。
実に興味深い。我とて此奴を良く知らぬからなぁ……。
対峙しているモノから魔力を吸い、自身の魔力に混ぜ養分とする。養分にされた魔力では、殺す事ができなくなってしまうのも厄介だ。
本体と残骸共は、そういうモノを共有しているのかは知らぬが、一方に養分とされれば他もそれができるようになってしまう。その点も厄介だ。
物理は効果が薄く、魔力を吸われ覚えられては、その魔力でも殺せなくなりおる。加えて何処かに腰を据えている訳でもなく、その形も多種多様。
魔力からショトルである事は違い無いのだが、本当に単体なのか疑問すら覚えるわ」
俺からすれば、十分に知っているじゃないか。と言いたい。
しかしメニアルの言葉が本当なら、放置するとパワーインフレ待った無しな魔王だな。分体を相手にしていると本体が殺せなくなるが、本体が何処に居るか分からず、こうして分体で接触してくるから対処はしないといけない。
以前のメニアルの言葉を鵜呑みにすれば、知恵はさほどないが、分体を切り離す…トカゲの尻尾切りを行う程度の知恵というか、防衛本能はあるみたいだな。
「エマスの報告では、コイツは増えるらしいじゃないか」
「はい。儂が見た訳ではないのですが、両断などをした場合には、部位ごとに再生をして増えるとの事です」
「それは既に魔力を吸われた後だろうな。
どうせ、肉体強化でも使っておったのではないか?魔力を一切使わず斬り続け、此奴の分体の魔力が再生行動で尽きるまで細切れにすれば消滅をするはずだが」
はすだが。ではないんだが。
戦闘準備の基礎レベルで肉体強化をする世の中で、それをするなってのは難しいだろう。熟練者になればなるほど、無意識レベルの動作の一つに組み込まれていそうなものだ。
「魔力を覚えられるまで吸われたのであれば、魔法のスキルは当然、剣術などのスキルでも技の中には技術のみではなく魔力を使うものがある。あれらも此奴の前では比較的に使わぬ事だな。
使ってもよいが、殺せぬよ」
「殺るなら、覚えられる前に消滅させるのが基本か」
「我の様に魔力を一切使わずに殺ればよかろう。此奴の魔力が枯れるまで」
軽く言いのけ、液体ショトルが入った瓶を面白そうに揺らすメニアルに、眉間が狭まりかける。
だから、それをできる奴がどれだけ居るんだよ。
これは早急に何か打開策を出して、できればクラスメイト全員に伝えておきたいな。いや、ショトルの性質だけは先に伝えておくべきか。
時間を稼ぐにしても、出会ったかと言ってこぞって相手にされても困る。逃げるなり、誰が今回は戦うかぐらいの対処はしてもらわないと、いざって時に誰も手が出せませんなんて笑えない。
正直、打開策の一つしては、本体を見つけて覚えられていない奴が殺る。シンプルで最も効果的な方法だとは思う。
この方法に問題があるとすれば……
「メニアル、本体と分体の見分けは付くのか?」
「無理だ。目印などはない。
何度も言うように、此奴は固定した形を持たぬ。言ってしまえば、紙や魔法陣、そこらに転がる物にすら形を変えられるだろう。それでも残存魔力量で個別に見分けは付くだろうが、最も魔力を保有しているモノが本体とは限らんよ」
厄介な。とても厄介な魔王だ。
敵対しないのであれば、厄介でも気にはしない。だが現状では明らかに敵対している。ショトルがではなく、俺達が敵対してしまっている状況にある。
襲われたのはエマス達ではないが、介入して敵対行動を示した。知能が低いと言うショトルが、これをどう捉えるか……。良い印象は持たれていないだろう。
さて、だったら安定しそうな打開策ができるまで、できるだけ刺激をしないように。どういう流れで襲われたか……一応報告は聞いているが、本人達視点から聞いておくべきだよな。
エマスがショトル入りの瓶を出してから、茶にも茶菓子にも手をつけず、身を寄せている二人を見る。
リュシオン国出身の獣人。俺は知っているが、俺が知っている事は知られない方が良かったんだっけか。ここでエマスに寄せられている信頼を失わせるのは愚策だしなぁ。
「さてと、エマスから名前だけは教えてもらっている。
灰犬族のウォレさんと朱尾族のキョウさんで合ってるかな?
……。……メニアル、とりあえず座れ」
まずは。と、名前の確認から入ってみるが、二人の視線はメニアルとショトル瓶に釘付け状態で、完全に怯えきって声も出せていない。
俺は二人から離れた位置に当たる、セバリアスと俺の間に椅子を用意して座らせ、改めて問いかけると頷き返してくれた。
これは、二人から先に話を聞けばよかったと思いつつ、話を進める。
「はじめまして。エマスからどう聞いているかは知らないが、そうだな……ここら一帯の主をしている常峰 夜継だ。好きに呼んでくれて構わない」
「う、ウォレです。常峰様」「キョウと申します常峰様」
ウォレさんからは活発なイメージを受けたけど、怯えきってしまっている様子を見ると、子犬が脳裏を駆け回る。キョウさんの方はしっかり者…と言うよりは、ウォレさんの手前、心配を掛けない様に気丈に振る舞っていると考えたほうが正しいかもな。
時間をあまり掛けたくないから、二人には申し訳ないけどさっそく質問をさせてもらおう。
「エマス達は途中参加だったはずなんだけど、どうしてコレに襲われたか教えてもらえるかな?」
俺がショトル瓶を指で弾き鳴らすと、二人はビクッとして俺を見た。
瓶詰めにされていても、これだけの動作で怯えるか。これは、何が刺激になるか分からんな……。
答え辛そうに俺の様子を伺う二人を見て、俺はエマスに視線を送ろうとした時、ウォレさんの方が口を開いた。
「私の…お腹の中からです」
「…?体内からと言う認識でいいのかな?」
「はい」
顔面蒼白のウォレさんは、本当に答え辛そうだな。
それに、それは俺の問いの答えじゃない。どうして襲われたか聞いたのだが、それは何処から現れたかだ。
エマスが治したという二人は致命傷だった。それは最も被害を受けた二人だったからだろう。誰かを守ったにせよ、たまたま近くに居たにせよ、確実に初期段階で接触した二人だから聞いたんだが……。
俺は、視線をウォレさんからキョウさんへと向ける。
これで、キョウさんも同じことと言えば、話は終わりにしよう。それだけでも考えられる事は、まぁ幾つか浮かぶ。
「その影は、ウォレの腹部を食い破り内側から出てきました。
逃げ出すように出てきた影は、暴れはじめて私の腕を食い千切り、騒動に気付いたモールさんが対処をしつつ戦闘のできる他の者と一緒に戦い始め、そのうち騎士団の方々が到着して、後はエマス様達がご存知の通りかと」
「二つ質問だキョウさん。ウォレさんが答えてもいい。
コレは、逃げ出すように出てきたんだな?」
「私には何か嫌がっていた様にみえました」
「ま、間違いありません!その影は、嫌がって怯えて、私のお腹から!」
なるほど……。
「次に、この影はかなり数が居たと聞いたが、全てウォレさんから出てきたのか?」
「違います!私の中からは一体だけで!」
「落ち着いてウォレ。後は私が話すから。最初はウォレの腹部からの一体だけで、奴隷の子が斬った腕が二体目となり、対処をしていく内にどんどん数が増えていきました。」
「そうか、ありがとう。それと、嫌なことを思い出させてしまって悪かった」
友人や自分の腹が食い破られて化物が出てくるなんて、まぁ普通に考えて、そんなショッキング映像は精神的にも負担があるだろう。上手く話を流してリュシオンの事も聞いてみたかったんだが、流石にこれ以上は無理だな。
エマス曰く二人とも、まだ貧血気味で万全とは言えないらしいし。次に聞ける時に、もう少し円滑に進む様にしとくのがベストか。
「二人共、腹とかは減ってないか?
お菓子だけじゃ、満たされなかっただろう」
「いえ、そんな事は」
キョウさんが遠慮を見せると同時に、その隣でウォレさんの腹がきゅぅ~っと可愛らしい鳴き声を上げた。
「ぁ…」
「ハハハ、遠慮はしなくていい。話はこのぐらいにして、飯を用意しよう。
セバリアスとラフィも、先に戻っててくれ」
ウォレさんが怯えに重ねて、恥ずかしさで顔まで震えるという器用な事をしている様子を横目に俺が席を立つと、察したセバリアスとラフィが食器を片付け始め、エマスが立ち上がるとウォレさん達も立ち上がる。
「メニアルはどうする?」
「我か?話が終いなら興味はない。
酒の追加を持って、戻るとする」
「そうかい。程々にな」
メニアルは先に扉から出ていき、俺達は食堂へと繋がる扉を抜けていく。その先では安藤達と、厨房カウンターに珍しくレーヴィが居るだけで、他には誰も居ない。
「お、スリーピングキング!なんか久しぶりだな!」
「お疲れ。岸は魔物を捕まえに行ってたんだっけ?」
「おう!やっぱ王都周辺って事もあって、あんま成果はなかったけどなー」
「先の村で依頼報告したらとんぼ返りしたんだっけ?冒険はこれからだろ。
それより、畑は?」
「厨房でレーヴィさんの飯作ってる」
岸との会話もほどほどに、俺は畑が居る厨房へ足を進めようとしたが、その前に岸達にウォレさん達を紹介する事にした。
「そうだ。ちょっと料理を持ってくるからエマスとここで待っててくれ。
紹介する。こちら、ウォレさんとキョウさん。んで、こいつらは皆俺の知り合いだ。自己紹介は個人から聞いてくれ。その間に料理を持ってくるから。
それと、今日は泊まっていくといい。部屋も用意する。
ここにいる間は、襲われないだろうし、襲わせないから安心してくれ」
軽く紹介を済ませた俺は、ケモミミ!!と目を輝かせている岸達と、可愛い!と声を上げている並木達の横を抜けて厨房へと足を進める。
ふと振り返ると、案の定我先にと自己紹介をする岸達に気圧されている。疲れるだろうが、嫌な記憶を掘り返す暇があるよりはマシだろう。
「我が王」
「お疲れレーヴィ。今から飯か?」
「はい。
それより、愚弟がご迷惑をお掛けしているようで…」
あまり表情を変えないレーヴィの目が鋭くなり、エマスを睨むように見た。
「エマスには助かってるよ。
もちろん、ルアールやジーズィ、レーヴィにも助けられてる。水辺に住みたいと言った魔族達の事、任せっきりで悪いな。
明日にでも顔合わせに行く」
「身に余る御言葉、恐れ入ります。
明日は、心よりお待ちしております」
レーヴィには、実際かなり助けてもらっている。
水で埋めた階層に少し陸地を用意して、水辺を希望してきた魔族にはそこに住むように頼み、水辺周辺の管理はレーヴィに一任しているんだけど……その階層自体がレーヴィの寝床になっていたのだが、レーヴィは快く了承してくれた。
管理も問題なく、今の所不満の声も上がっていない。
「レーヴィさんお待ち。ん?王じゃないか、どうした。交渉料理に問題があったか?」
「いやいや、あれは完璧だった。おかげで、顔合わせは円滑に進んだよ。
それとは別に畑、二人分の料理を頼んでいいか?
できれば、あまり胃に負担が掛からず、気持ちが落ち着くようなのがいい」
「客人か。分かった」
俺の肩越しにウォレさん達を見た畑は、一度だけ頷いて厨房の奥へと消えていった。
実は今回の顔合わせで、畑と中満には手伝ってもらっていた。
顔合わせの手土産としてメニアルから酒がいいと聞いたのだが、ダンジョン内に飲む用の酒は無い。そこで、中満と協力して、調理酒に少しだけ手を加えた。結果として出来たのが、赤ワインっぽいのとビールっぽい酒の山。
畑が作った料理と中満のスキルを利用した酒の効果は、メニアルが酒を手放さなかった事が答えだろう。
酒が進む料理 と 万人受けする酒。
元より印象が悪い事が無かったのは驚いたが、それでも円滑に友好関係を深められたのは二人の手伝いがあってこそだ。
荒事にならずに済むなら、それがいい。
「んじゃ俺は戻る。レーヴィもゆっくり休めよ」
「肝に銘じ休息を取るようにしておりますので、ご心配なく」
それで休息を取れているのだろうか…と不安にもなるが、あまり言うと彼女等には逆効果なる。深くは突っ込まず、俺はその場を離れ、安藤達にも軽く声を掛けた後に自室へ戻った。
「「おかえりなさいませ、我等が王よ」」
自室に戻れば、俺の意図を察して先に来ていたセバリアスとラフィが、書類整理をしていた手を止め出迎える。
「あの二人の言葉、どう思う?」
俺は軽く手を上げて応え、自分の机に座りながら二人に聞くと、セバリアスが懐からショトル瓶を取り出して、俺に差し出しながら答える。
「様子を見るに、嘘である可能性は低いでしょう。先程ルアール伝いではありましたが、今回の件を聞き、エマスの報告と違いがあるようには思えませんでした」
「あれが嘘だってんなら、演技派だよな。まぁ、今は柿島とも一緒に居るし、目に付く嘘があれば報告はしてくれるだろう。
しかし、腹から出てきたとなると、その前に体内に入るタイミングがあったはずだ。
エマスが言うには、ウォレさん達が感じていた視線は間違いなくショトルだろうけど、どのタイミングで体内に入ったか」
体内に入るタイミングと手段を考えていると、ラフィが一枚の紙を俺の机に置いた。
「我が王、可能性として上げるならば、あの娘達が受けた'誕生の洗礼'に紛れ込んでいた可能性があります。しかし、何故あの場で姿を見せたのかが分かりません」
「それは簡単だ。エマスが用意したお守りが原因だろう。
嫌いな場所に留まる性格では無かったんだ。逃げる為に、身を潜める事を止めて出てきた。それだけだ」
俺もそれでいいと思っていたが、まさか体内に潜んでいるとは考えなかった。仮に考えたとしても、腹をぶち破って出てくるとは考えなかっただろう。
それにしても、誕生の洗礼ねぇ…。エマスもそんな事を言っていたな。
ラフィが置いた紙には、ラフィの言う誕生の洗礼に関した事が綴られている。
リュシオン国では子が生まれた際に、清い水に赤子を抱いて入り、祈りを捧げる習慣があるらしい。
特殊な魔法陣を底に書き、そこに水を張って祈りを捧げる。健康な子でありますように、元気に育ちますように……などと子を願う親が祈りながら魔力を魔法陣に流すのが一般的な方法だとの事。
エマスの報告では、ウォレさんの方が奴隷になった時にコレをもう一度したんだったな。
「誕生の洗礼を二回する事はあるのか?」
「ありません。と言うより、意味がありません。
これは、効果を見れば免疫力を多少高めるというものです。親の技量にも寄りますが、継続効果は精々二ヶ月程度が限界でしょう。
そこから再度、誕生の洗礼をしても元より恩恵を受けた後の身。二重で掛かる事はありません。ルアール達が用いる'試練'と似たようなものですね。同一人物に二度掛けても意味を持ちません」
なるほど。だけど、何故かコレをした。
買った奴からすれば、そういうプレイだったのかも知れないけど、魔法なり水なりにショトルの一部が身を潜めていたとしたら……可能性は十分にあるか。
「ラフィから見ても、やっぱり二人の誕生の洗礼の痕跡はおかしかったか?」
「ウォレという灰犬族の娘の方だけ、少し手が加えられていた痕跡はありました」
「そうか」
なら二度目の誕生の洗礼が、寄生されたタイミングで合っているだろう。
それまで息を潜めて居たけど、ウォレさん達が保護されてログストア国へ……そこで、異界の者の魔力に反応しはじめて動き出した。
今回、ショトルと接触してしまったのは事故だが、はたしてウォレさんが寄生されたのは事故で済ましていいものか。
「どこもかしこもキナ臭さが漂うもんだ」
「如何なさいますか?」
「どうもしない。ショトルが意図的に接触してきた訳でもないしな。
正直、今回敵対行動をしてしまったとは言え、こっちから手を打って藪を突きたくない。これに関しては、予防線だけ用意して今はまだ後手でいいさ。魔王に関してなら、意図的に接触をしてきたアーコミアの方に気を配るべきだ」
守りに入られると、多分ショトルに手が出せなくなる。
俺達でも対処できる状況は残しておきたい。それに、ショトルばかり気にして、アーコミアの動向に気付けなかった。なんて事になったら手に負えない。
優先するのであれば、明確にこっちの動きを気にしているアーコミアの方だ。内通者探しも、近々しておきたい所だしなぁ。
まぁ、焦っても仕方のないことだ。落ち着いて対処していかないと……。
「よし、今日はこれぐらいにしておこう。
そろそろ俺が眠い」
「「かしこまりました」」
明日もあるし、限界を越えた眠気に頭を揺らされ始めた事もあって、俺は寝ることを伝えると、ラフィは扉の元へ向かい、セバリアスは俺の方へ来る。
何だろうかと思っていると、セバリアスは俺が机に置いたショトル瓶を取ろうとした。
「あぁ、それは置いててくれ。
メニアルの言葉を聞くに、もう切り離されて孤立しているコイツがどう動くのか気になる」
「しかしそれでは、我等が王の身に危険があるやもしれません。観察報告であれば、私がいたします」
「本来なら消滅しているはずだし、わざわざ瓶を破壊して自殺する道を選びはしないだろう」
俺がショトル瓶を指で軽く叩くと、中の液体は振動で波を打つ。
実際、俺の魔力をどうにかして吸い覚えて、俺に危害を加えようとしても、寝ている俺にはまず無理だろう。メニアルが以前試して、お前のスキルはおかしいと呆れていた程だし。
それに、セバリアス達の攻撃が効かなくなるよりは、俺の攻撃が効かなくなる方が問題にならない。元より魔法が使えない俺は、スキルで強化された状態で戦う他ないからな。
「何かあったら助けを呼ぶから」
「かしこまりました。我が王の危機となれば、即座に参りますのでご遠慮など一切しないようお願い申し上げます」
「分かった。セバリアスからのお願いを無下にはしないよ。ラフィも、もしもの時は頼む」
「お任せください。我が生命にかえてもお守りいたします」
一応納得してくれた二人は、俺の部屋から出ていく。
そして俺もベッドへと身を沈め、数秒の内に沈む意識の中で、明日の朝する事を決める。
とりあえず、このショトルの残骸を並木に見てもらおう……。
次も最初の方は常峰視点の予定です。
ブクマありがとうございます!!
これからもお付き合い頂けるよう、励みがんばります。
1キロ痩せました。




