天才は評価する。
ちょっと長いです。
これまたスキル説明がちょこちょこあります。
市羽視点から開始
私は、立食形式で幾つかのテーブルの上に並べられた食事を適当に取り食べていた。
「市羽、安藤は…」
「常峰君を起こすのに手間取っているんでしょうね」
室内を軽く見てきた新道君は、疲れた顔で私の隣に立って壁にもたれかかる。
新道君が疲れているのも仕方ないでしょうね。さっきのログストア王の話を聞く限り、私も頭を抱えるもの。
五体の魔王と隣国との繋ぎ…もとい脅しをしてこい。だったかしら。
もっとも、ログストア王は隣国どうのは自分達の問題だと言ってはいたけれど、大臣達は違うみたいだし。
「それはそうと、新道君は今後の事をどう考えているのか聞いてもいいかしら」
「今後か…。
全員で協力をして元の世界へ帰る術を探す。とは考えているよ」
「全員でね。難しいと思うわよ」
「市羽も難しいと思うか。東郷先生にも言われたよ」
「そりゃ言うでしょう。
東郷先生は、私達をよく見てるわ。見てれば分かる。
岸君と佐藤君と長野君は、あの光と会話した空間に移動した時から生き生きとしているし…こっちに来て、スキルを確認してから随分と楽しそうにしている子も何人いるし。
帰る為の何かを探すのを手伝ってくれても、一緒に帰ると言うかどうか…。そもそも、帰る事ができるかも怪しいわ」
「そうだよな…」
そして、思った以上に不安そうな子が少ないのが気になるわね。
口には出さないけど、心の中で周囲を見渡しながらそう思う。
いつもアニメの話などで盛り上がっている岸君グループが、いつも以上に楽しそうにしているのは分かるのだけれど…今は、泣き出しそうな子も居なければ、悲観的な表情をしている子も居ない。
現に私も不思議と冷静で居られている。
この世界に来たことでのマイナス的感情があまり湧いてこない。元の世界ではどうなっているのかが、気にならないわけではないけれど、必要以上に気になったりはしない。
私がそうなのは、私的に不思議ではない。だけど他の子達まで…誰一人として気にしていない様な素振りは…どこか違和感を覚えるわね。
…帰る事を提示した新道君にも聞いてみようかしら。
「新道君、クラスメイトの事とか体裁は無視して答えて欲しいわ。
貴方個人は元の世界に帰りたいと思っているの?」
「……その方法は探すべきだと考えている。
だけど…確かにそうだね。俺個人としては、あんまり帰ろうとか帰りたいとか思っていないな」
「そう」
新道君の答えを聞いて私は'スキルフォルダ'と心の中で唱えた。
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市羽 燈花
性別 女
所持スキル
ユニーク:勇者
|説明|
勇気ある者、勇敢な者、勇猛な者、勇ましく美しく可能性を秘めた勇婦
|スキル効果|
・ステータス補正を得る。
・状態異常無効
・'可能性'を取得する。
可能性 Lv:--
先天性スキルを習得する事が可能となる。(例外あり)
・'第六感'を取得する。
第六感 Lv:--
直感的行動、モノの本質への思考が鋭くなる。
スキルレベルへの上昇補正。
EX:刀神への可能性
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どのスキルが先天性なのか分からないけれど、私と新道君には覚えられないスキルがほぼ無いと考えていいのでしょう。
まぁ習得条件次第でしょうけど…これがユニークまで覚えられるのなら、最終的にはきっと…有り体に言えば最強までなれるのでしょうね。
刀神も戦闘特化とは言え、色々と便利なスキルではあるわ。
そして'第六感'。書いている事は明確でも、実際の所は曖昧なモノ。
そのはずなのに、確かに鋭くなったと感じるわね。私達のお世話係として配属されたメイドの動きや、何かしらの行動に対しても…鋭くなりすぎて疑心暗鬼を生んで、気疲れが酷いわ。
「ん?」
「来たみたいね」
第六感が働いた新道君と私は、なんとなく空気の変化に気付き、それが待ち人が来たことで変わったと確信した。
「今後については、やっぱり話し合う必要がありそうだし、常峰君に任せましょう」
「そうだな。こういうのは、常峰に投げるのが早い」
ゆっくりと開かれた扉の先で立っている二人。片方は何やら話しているけど、もう片方は今まで寝ていたでしょうにまだ眠そうにしている。
「まだ眠そうだな」
「いつもの事でしょう?」
「確かに」
その人物が入ってくると、中に居たクラスメイト達の視線が一瞬だけ集まり、入ってきた人物を見て安心と共に視線を外す。
……。私達のクラスは、私と…いえ、主に新道君が主体となって何か動いたりする事が多い。
成績や、人柄などを考慮して。
私に関しては、成績だけだけれど、それでもクラスの中心に立っているとは思う。
私は幼い頃より'天才'と呼ばれた。
それを否定はしないし、面倒な程にそうだろうと私は思う。
天才と呼ばれるのが面倒になったからこそ、私は普通の高校へと進路を進めた。
そんな私からすれば、新道君は'秀才'でしょう。
人柄もよく、才能に溺れず、努力を惜しまず、その結果は天才へと触れ並ぶ。
新道君ならば、他の有名な高校へも行けたでしょうに、彼は家族の負担などを考えて近場の高校へ通い、学費などはバイトをして加勢をするなどもしているらしい。
ただ…天才の私でも苦手な事は存在する。秀才の新道君でも、及ばない所は存在する。
そこを埋めているのが、常峰 夜継。私は彼を評価する。
学問に於いて天才的も秀才でもなく、行動に於いてもそれではない。でも彼は、人を動かす事に優れた人物だと評価する。
動くにも目的が必要で、それを納得させなければ効率的に人は動かない。
適材適所を見極めなければ、人を最大限に活かす事はできない。
新道君が主体となって引っ張っていくにも、新道君はスタートラインを引くことができない。
私は元より協力と言うものが苦手。
だからこそスタートラインを引く事に長け、スタートの合図を出すことに長けた彼…常峰君に私達は今回の問題を投げる事にした。
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「ほーん…本当に色々あるもんだな」
入り口から一番離れた場所で、適当に盛り付けた料理をつまみながら安藤メモに目を通していく。
《安藤、これは自己申告か?》
《おぉ…まだ念話になれねぇな。
スキルに関しては自己申告だが…どうした?》
《いや…大したことじゃない。
嘘だった場合、どうして嘘をついたかねぇと考えただけだ》
確認を取った後、視線を安藤から安藤メモへと移した。
今、俺が見ている安藤メモは、クラスメイトのユニークスキル名が書かれた紙で、箇条書きにわかりやすく名前とスキル名が二十九人…俺と東郷先生のを加えて三十一人分書かれている。
全員がバラバラのスキルと言う訳ではなく、市羽と新道の様に同じスキルを持っている奴等も何人か居る様で、パッと部屋を見渡せば、その同じスキルを持ったクラスメイトは一緒に居たり近くに居たりで集まっているようだ。
さてと…話し合う前に個人的に知っておきたい事だけ知っておくか。
俺は、視界にクラスメイトと話している東郷先生を入れて念話を発動する。
《東郷先生、これは俺のスキルなので俺に話しかける感じで頭の中で会話してくれたら俺にも伝わります。
まず、寝落ちしてご迷惑掛けてすみません》
「!?」
「先生どうしたの?」
「いえ、ちょっと咳き込みかけただけですよ」
《寝落ちはいつもの事なので、あまり気にしてはいないですよ。
それにしても…いきなりだとこれは、ビックリしますね》
いきなりの念話に驚いた東郷先生は、話していたクラスメイトに心配されているが、すぐに落ち着きを取り戻してクラスメイトとの会話を続けた。そして、俺の念話にも対応している。
《ははは…いつもすみませんね。
とりあえず、一つ聞きたいんですけど、東郷先生のユニークスキルは'聖女'で間違いないですか?》
《え、えぇ…そのなんでしょう。ストレートにそう言われると、恥ずかしいですね…》
《自分がその立場だったら、同じ気持ちだったと思いますよ。
東郷先生、面倒かもしれないですが、簡単にでいいんで聖女のスキル内容とか教えてもらってもいいですか?》
《常峰君は落ち着いていますね。先生は、まだ少し状況に追いつけてないです》
《眠いだけで、落ち着いているわけじゃないですよ》
東郷先生は雑談を少し交えつつ'聖女'のスキルについて教えてくれた。
回復魔法に長けていて、それ以外にも保護系強化魔法…簡単に言えばバフ系の魔法を使える様になっているそうだ。
大方名前から予想できる程度のスキル内容だったが、予想していない効果もあった。
それが'信仰'というスキル。
俺の'眠王の法'の様に、ユニークに付属しているスキルらしいが…。
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信仰 Lv:2
|説明|
慕われる者、愛される者、崇められる者、奉られる者。信じ尊ばれる存在。
|スキル効果|
・信仰者の数に応じてスキルレベルが上がり、スキルレベルに応じて、自身の所持スキルにプラス補正を得る。
・レベルに応じて、信仰者の思考誘導をする事ができる。
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まとめれば、こんな感じか…。
《信仰って、愛とか慕われとか…そんな感じでしたっけ?》
《簡単に言えば信じる心ですね。拡大解釈すれば、その辺りも間違ってはいないと思いますよ?》
《なるほど…》
初めてレベルが機能している所をみた。既に2レベルなのはクラスメイトの分と考えていいか。
全員が全員そうであるとは思わないが、ざっと三十人分の信仰で2レベルか…。上限レベルが分からないし、レベルが上がるに連れて上がりづらくなるのかも分からない。
だけど、思考誘導は如何せん厄介だな。
レベルが上がりすぎると、東郷先生の個人的な何気ない一言が全信仰者の総意になる可能性だって出てくるんだろうな…。その辺の制御は本人に託すしか無いのが…なんとも。
聖女のスキルを得たのが先生でよかった。まだ高校生の俺達よりは理知的な行動をしてくれるだろう。
調子に乗った時の怖さってのは、人生経験分俺達より見てきた数が違うはずだ。
《ありがとうございました。少ししたら今後の事を話し合おうと思うんですが、先生からの要望とかはありますか?》
《そうですね。今のところは皆さんの判断に任せてみようと思います。
いえ、違いますね。教育者として恥ずかしいのですが、私自身がまだ戸惑いを残しているので、皆さんと一緒に考えていったほうが良いと思っています》
《分かりました。何か気付いた事や困った事があったら言ってください。俺も正直悩んでいるのは確かですから》
《えぇ、頼りにしていますよ》
《ははは、その辺は新道達にしてください》
さてと…東郷先生のスキル確認は終わった。
次に事前確認しておきたいスキルは…並木さんか。
さっきと同じように部屋の中を見回すと、隅っこの方で片手間に食事をしながら黙々と本を読んでいる女子生徒を見つけた。
並木 桜。
夏と冬は図書室で睡眠をする時に、ちょこちょこ見かけて、それなりに会話もする生徒。俺は彼女の持つ'鑑眼'が気になっている。
常軌を逸しているスキルだと前提を置いて考え、俺の予想したスキルであれば、彼女のスキルは現状の不安を拭えるはず。
というわけで、早速念話。
《並木さん?端っこで何してるんだ?》
「え?」
《これ、俺の念話ってスキルなんだが、要は脳内会話できる》
《あ、あぁ…なるほど。そういうこと》
流石に分野問わずで手広く色々と読んでいるだけある。すぐに使い方まで理解してくれた。
《それで?いきなりどうしたの?》
《少し気になった事があるんだが、並木さんのスキルは'鑑眼'で間違いない?》
《真偽の確認?別に嘘はついてないよ?
私のスキルは'鑑眼'。相手のスキルや状態を確認できて、モノの綻びまで見れるとかそんな感じのスキルだよ。
壁一枚先までなら、意識すれば見れるけど…まだ詳しくは分かんないかな》
きっとそれ以上に強力なスキルなんだろうが、俺の知りたい事は今ので十分だ。
《並木さん、少し協力してくれね?》
《良いけど…皆のスキルの真偽確認かな?》
《そんなところだ》
《いいのかなぁ?私が嘘を吐いてるかもしれないし、嘘を吐くかもしれないよ~》
《嘘をついたなら、それがバレた時は同罪ってだけだ。それだけでも十分に情報にはなる。
んで、既に嘘をついていたならだが…そうだな、俺のスキルは見れるか?》
《アハハ、今思いついたみたいに言ってぇ、元々確認はするつもりだったくせに。
まぁいいよ。常峰君のスキルは、えーっと…あれ?》
その瞬間、ピリッと電気が走ったような感覚がした。
《えーっと、ごめんね。'鑑眼'のスキルは嘘じゃないんだけど…常峰君のスキルは、なんかノイズみたいなのが走って見えない》
申し訳なさそうに伝えてくる並木さんには申し訳ないが、俺も自分のスキルの検証をさせてもらった。
並木さんは今、-許可のない干渉-を俺にした。
精神干渉の類だとは思っているが、他に、俺のスキルを覗く事も含まれるのか。そしてそれを行おうとした相手が分かるのか。
その辺りが知りたかった。加えて、相手がユニークスキルでも効果は発揮されるのかが。
結果は、並木さんの困惑が答えだろう。
通用する。そして、誰からの干渉かもあの一瞬の感覚が教えてくれている。
…つまりは、あのメイドさんは俺に何かをした。そして俺はそれを無効化したと言う事。王の命令かはたまた別の理由か。
警戒しておくのに越したことはないな。
《なら、安藤のスキルは》
えっと、うーん。と困っている並木さんを放置しておく事を止め。話を進める為に安藤へ矛先を一度変える。
《安藤君?安藤君のは…ユニークが'筋肉騎士'でEXが'リヴァイブアーマー'でしょ?》
《スキルの詳細は?》
《一応見れるけど、長い…。
言ってしまえば死にかけると強くなって死んでも生き返る感じかな?》
「安藤、お前のスキル詳細は誰が知ってる?」
「おん?今はお前ぐらいだな。話が終わった後で、すぐにお前の部屋に行ったから、そこで詳細確認もしっかり済ませたし」
「そうか。ありがとう」
安藤の返答で、並木さんのスキルは大方申告どおりのスキルである事は判明した。
並木さんのスキルを使えば、相手のスキル詳細も見れるなら、それを元に対策を考える事もできるわけだ。
もう一つ、状態確認に関してだが…そうだな…。
《並木さん、ワンモア俺のスキルを見ようとしてくれ》
《もう一度?…あれ?今度は見れる。》
次は、並木さんからの干渉を一時的に許可をした。
《なんてスキルだ?》
《眠王?なんか、常峰君らしいね。
あと…状態が寝不足なんだけど…これ、まだ起きてから三時間経ってないよね?》
《俺は常に眠いからしゃーない》
《自信あり気に言うセリフでも無いでしょうに…んぁ、またノイズで見えなくなった。
あー、これ、無効化の影響だったんだ》
見られている途中でも許可するかを変えれば、見えなくなるんだな。
使い所は無さそうだが、そういうのも知れてよかったわ。後、状態に関して寝不足が見えるなら、何かされていたら見れると考えていいか。
さてと、並木さんのスキルは今の俺にとって、かなり使えるスキルなわけだ。
並木さんの機嫌を損ねない程度に、情報収集といきますかね。
《今ので並木さんが嘘をついていたとしても、それに類するスキルだと言うことは分かった。
そこで、もう一度お願いなんだが、協力してくれるか?》
《常峰君って、ウザいぐらいに信用をしようとしないよね。
まぁいいよ。これでもしコソコソと確認していた事がバレても常峰君のせいにできるから。私も皆のスキルを知りたかったし》
《なら、今から名前を言うから、その相手のスキル名を教えてくれ。こっちのメモと照らし合わせるから。
もし、詳細が知りたいスキルがあった場合も言うから、その時は詳細まで頼むわ》
《全部詳細まで知らなくていいの?》
《さっき東郷先生とも少し話して、ちょっとしたら話し合いを始めようと思うって伝えたからな。
あんまり時間を掛けれないんだ。
あぁ後もう一つ。状態が変なヤツが居たりしたら教えてくれ》
《へいへい。仰せのままに王様》
おちょくる様に言ってくる並木さんを流しつつ、俺はクラスメイトのスキルの確認を始めた。
全員のスキルの確認を終えて分かったことは、無効化は例外なく完全無効の可能性が高い。
干渉や異常に抵抗を持ったりするスキルも居たが、それを越えて並木さんはスキルを見れていた。そして俺の他に無効化を持っているクラスメイトは現状居ない。
だが、並木さんが言うには、ユニークスキルにも成長の可能性が見えるらしい。今後、完全無効になる事もあると考えたほうがいいと言う。
可能性がどうのは、俺には分からんし…今を知ったなら、今後成長した場合もある程度は予想できると考えていいか?相当ぶっ飛んだ成長しない限り大丈夫なはず。
後は、ユニークは一人に一つだが、同一スキル名でも俺の'眠王の法'の様に付属しているスキルが違ったり、EXスキルを複数所持していたり。
その辺は安藤メモに書き加えた。
そして、満腹やら一般的な状態以外に、状態異常が見られるクラスメイトは一人も居なかった。が…虚偽報告者が三人。
岸 永禮
自己申告 獣使い
鑑眼結果 パーフェクトテイマー
佐藤 真
自己申告 スキル無し
鑑眼結果 フラジール
長野 源次郎
自己申告 精霊使い
鑑眼結果 黄道十二宮
この三人は、安藤に嘘を伝えていた。スキル詳細を聞いたが、佐藤以外は申告してきたスキルと近しいモノではありそうだ。
俺のように警戒から来た虚偽報告か…それとも別の考えか。
クラスメイトの中では、何かとこういう状況に強そうな三人が揃って虚偽報告か…。話し合いの前にそれなりに確認だけしとくかな。
《ありがとう並木さん。
虚偽報告は無さそうでよかったよ》
《そう?皆素直でよかったねー》
並木さんには、嘘を伝えた。
信用をしていないわけじゃない。だが、何かしらの意味があって岸達が虚偽報告をしていた場合、その嘘がバレている人間は少ないほうが良いだろうと俺は考えた。
「悪いが安藤、話し合いをしたいから十分後ぐらいに始めたいって新道に伝えてくれないか?」
「十分後でいいのか?…あぁ、岸達か」
「もし面倒になった場合に、流れを切るキッカケがほしいからな。
もっと詳しく聞きたくなったら後で聞けばいいし」
隣に居た安藤だけには、岸達が虚偽報告をした事を伝えてある。俺も一人ぐらい協力者は居たほうが楽なんだ。
「んじゃそっちは任すわ」
「岸達の事は、まだ新道達には言わなくていいからな」
「はいよ」
軽く手を上げて新道達の所へ行く安藤を見送り、俺は俺でいつもの様に集まっている岸グループへと向け移動した。
今更で分かりきってそうですが、一応補足。
《》 ←これ、念話での会話です。
誤字脱字、多くてすみません。
登場人物を、どこかで一度まとめたいのと…クラス転移って人数多いから名前考えるの大変ですね。
ちょっと考えついていなかったりするんで、名前募集してます。