分からない事の方が多い
すいません、用事が重なり更新が少し遅くなりました。
「そこまで」
「「はい!」」
私の一声により、新道と直属の部下であるマーニャが剣を止めた。
数日の訓練を見て常に実感してしまう。
異界の者。
特に、市羽 燈花と十島 晃司。そして新道 清次郎は短期間で目を見張る成長を遂げている。現にログストア国に残った新道に関しては、本気で戦えばマーニャを圧倒する事はできるだろう。
異常なものだ。才能の言葉で片付けなくはない程に異常。
名を出した三人以外にも、異界の者は異常性が高すぎると言えよう。そしてやはり、彼等をまとめ上げている常峰 夜継……彼は警戒すべき人物だ。
彼自身も魔王と渡り合っては見せたが、ユニークスキル持ちの手綱を握る彼に国としての立ち位置を与えたのは……はたして良いことなのだろうか。
ハルベリア王に友好関係を薦めた身でありながら、最近ではそう悩んでしまう。
彼は未知数な部分が多すぎるのだ。
若く、発展途上であるが故に、感情的な行動が懸念となる。そして彼の周りには'力'が集まっている。
相応の権力を得た彼の周りには、異界の者達にあの底知れぬ初老の男。加えてはダンジョンを支配し、その力を行使する事も可能。いつか彼が世界を混乱に陥れる野望を抱いた時、私は……ログストア国、ひいては世界は彼を止めることができるのだろうか。
手遅れになってはいないだろうか。
「ゼス騎士団長!勇者新道様!ハルベリア王がお呼びです」
「分かった。新道は私に、残りの者はマーニャの指揮に従い集団戦闘訓練に移れ」
「ハッ!」
王の使いとして来た使用人の言葉で考えを止め、気持ちを切り替えて部下に指示を出す。
愚考なのは理解している。
ハルベリア王の決定に異論を唱えるつもりはない。ただ、私は恐怖しているのだろう。
未知なる力を持つ彼等に、それを従える彼に。常峰 夜継の本質を見抜け無かった私の愚かさを嘆くばかりだ。
剣を交えた時には、愚直ながらも誠実であり、鍛えれば良き騎士になる。そう感じたはずなのだが、会議の場での彼は別の存在の様に感じた。魔王戦では、私と交えた時とは違うと理解した。
底が見えない。いや、表面が広すぎて本質がどれか分からない。短期間で建国を可能とし、実現させた彼にもし時間を与えた場合……そう考えると、畏怖の念を抱いてしまう。
「ゼスさん、準備終わりました」
「では行こう。王がお待ちだ」
新道に呼ばれ、止めたはずの愚考を再開していた事に気付いた。
恐れる事はない。こうして彼等は手を貸してくれている。しかし……ふぅ、私もくどい男になったな。
一度落ち着け私よ。これらはあくまで想像であり、世界などとは過大な妄想だ。どうしても気になるのならば聞けば良い。私の隣を歩く新道は、その危険視する内の一人ではないか。
ハルベリア王がお待ちする応接間までは、後数十分と言ったところ。私は、隣を歩く新道を一瞥し、思考を切り替え、幾つかの質問内容を頭の中に並べる。
「新道、幾つか問いをしていいか?」
「大丈夫ですよ?俺に答えられるかは分かりませんけど」
新道は、常峰君以上に誠実さを持つ男だと私は見ている。努力を怠らず、才能に溺れることの無い、信念が強く成長をし続ける男だと。
だから問おう。
「仮にログストア国と敵対した場合、新道は常峰君とログストア国のどちらに付く」
「常峰ですね」
「即答か」
「はい」
この答えは予想していた。
新道が我等に信頼を置くには、まだ日が浅い。ならば旧知である常峰君に付くのは当然であろう。本当に聞きたい事はココからだ。
「常峰君が世界を敵に回したとしてもか。
その行為が、新道の意に反するものだとしても、常峰君に付くか?」
「その場合は敵対する道を選ぶかもしれません。
でも、できるだけ回避したい事ですし、可能性的にも低いかなと考えています」
「何故だ」
それが私は知りたいのだ。君達が何故あそこまで常峰 夜継を信頼しきるのかを。何故、誰一人として異論を唱えず、許容するのか。
勇者市羽もそうであったように、その才を有しながら彼の元に居る理由が……私には分からない。
「何故ですか?そう、ですね…。
一番の理由としてはやっぱり、同郷の友人だからです。
こっちに来てしまった以上、どうしても知り合いが少ないですし、向こうの世界に居た時よりも繋がりが堅いモノになっていると思います。だから、できるだけ仲間で居たいと思うんです。
次に、俺達が常峰に敵対する可能性じゃなくて、常峰が俺達と敵対する可能性が低いのが理由ですかね」
「常峰君が敵対しない可能性?」
「はい。なんといえばいいんでしょう?
常峰は、落とし所を作るのが上手いんです。口八丁手八丁で納得させてくるんですよ。
不本意な事でも妥協点を用意して、こっちの望みも…まぁ、納得のいく妥協点までは聞いてくれるんです。その後は自分でしろと、面倒臭がる所もあるのは確かですけど。
常峰の中では、俺達と敵対する方が面倒だと思うんです。
後は単純に、俺自身が常峰と敵対して勝てるイメージが湧かないんですよね」
「確かに魔王と戦っていた姿を見た限りでは、今の新道では難しいかもしれぬが」
今後は分からんだろう。
新道の才能は、私が見た分では常峰君以上のモノだ。それに訓練を見ていたが、どうやら常峰君は何かしらの条件下でなければ、剣を振る事すら厳しそうだと思えた。
その事については、私よりも新道達の方が詳しいはず。にも関わらず何故…。
「質問を返す事になってしまいますが、ゼスさんにとって勝利ってなんですか?」
私は新道の質問に少し考えた。
一概に勝利と言っても、それは個人によって違うモノだ。だが一つ私が言える事はある。
「因果や意思が絡み、勝利があれば敗北がある。
最後にそれを掴み立っていたものが勝利だと、私は考える」
「俺も大体そう思います。
こっちの世界は、勝者と敗者が明確に分かる。倒せたら勝ち、殺せたら勝ち、守りきれたら勝ちと、その勝利の形は色々あると思いますが、結果が分かりやすい世界だと思ってます。
元の世界では地位と名誉を得て尚、絶対的勝者である事は難しそうだなと思っていたのに、こっちは立っていれば勝者であれる。
もちろん、何事にも例外はあると考えるタイプなんで、そんな単純なモノだけじゃないだろうとも考えますが……。
それでも、こっちの世界でも俺は……多分俺達は常峰が望む勝利を誰一人として正確には理解できていないと思うんです。敵対した俺達の勝利が、常峰の望む勝利の為の一手であったり、それ自体が常峰の勝利であったり。
もしかしたら、自分の死こそが勝利条件である可能性まで。
敵対して戦う。そうなった時点で、常峰の勝利条件は変更されて確実に俺達は、常峰に勝利を捧げる形になる。そうでなくとも、常峰は結果を勝利に書き換えてしまうんです」
新道の言いたい事の半分は理解できている。
私にとっての最後の誇りは、王をお守りする事。その結果がどうであれ、王をお守りできれば私の勝利だと言えよう。
だが、結果を勝利に書き換えると言うのは分からん。新道の顔からはふざけた様子も無く、至って真面目だ。
その御業、知るからこその評価なのだろうか。過大評価の様にも感じてしまう。
「新道は常峰君の事を良く知っているのだな」
私は知らぬから過大だと感じているのだろう。
そう結論を出し、新道に言うが…新道の顔は苦笑いを浮かべた。
「ゼスさんよりは知っていると思います。
でも、元の世界でも仲良くなきゃ、中々知ろうともしませんし、知る機会も少ないです。
俺達は知らされているんです。常峰がそういう人間だという事を、他でもない常峰自身に。
ゼスさんも思いませんか?常峰が良く分からないなって」
「そうだな。未知数な部分が多いと感じている」
だからこそ新道に聞いたのだが…。
「俺も同じです。
知りはじめて、知ったこともあるからこそ、分からないんですよ。常峰が何処まで考えて見通せているかが。
先を見ても常峰が居て、振り返っても常峰が居て、隣を見てもソコに居る。普通に考えて怖いですよね。そして凄いですよね。同時に妬ましくも思います。
フットワークの軽さと言えばいいんでしょうか。
俺は前に進めても、後ろには下がる勇気はありません。常峰はそれを平然とします。そして気がつけば、同じ立ち位置にも居て、遙か先にも立っている。
勝てる気がしない……勝った気がしないんですよ…。
こともなげに、どんな相手と対等でいる常峰は何処まで行っても、隣りにいるんですよ。更に困ったことに、そうである事を俺は望んでしまっているんです。
まぁ、常峰なら。って考えが何処かで根を張っているんです。
ここまで言ってなんですけど、得体が知れないのは分かりますが、深く考えなくていいですよ」
「どういう意味かな?」
「常峰は面倒くさがり屋です。そして、本当に意味が分からないぐらいに、寝ることが好きな奴なんです。
常峰が目標としたのは帰還方法の確立ですが、常峰個人の目標はゆっくり寝たいとかその辺でしょう。もしかしたら俺達が自由にしている事が、常峰個人の目標の一環なのかもしれない。
まぁ……結局の所、その過程は一切俺には分かりません。
それでも、分からない事も多いですが、それは確かな事なんで。互いに持ちつ持たれつである以上は、常峰から大ごとにする事は無いと思いますよ。
無条件の信頼をする代わりに、常峰は俺達に信頼に値するだけの結果は見せてくれてますから。だから俺達は世界が変わっても、変わらずに自由にできています。
今の状況だと、常峰が俺達の手綱を握っているなんて考えられても仕方ないですし、事実そうでもあります。
でも、常峰の手綱は俺達が各自握っている。
そういう風に、もし心配をするなら常峰がどうのではなくて、俺達がどうのと考えている方がゼスさんは気が楽なんじゃないですか?
常峰より、俺達の方がやらかす可能性が高いですし」
どうやら新道には、私の不安を読まれていたらしい。
常峰君を意識しすぎるばかりに、他の者達の危険性が霞んでいた事は否めない……。こうして言葉を聞き、少し考えれば、そういう風に誘導されていたのかもしれない。
これが意識に植え付けられるという事か。知ってしまったからこそ、脳裏に常峰君が浮かんでいた。理解し整理できれば、気を付けるべき相手は常峰君のみでない事ぐらい分かるものだろうに。
応接間はもう見えている。
最後にこれを聞いておこう。
「新道、君は何の為に剣を握り戦う。ソレは、様々なモノを抱えて切り捨てる覚悟ができるほどか?」
この質問は純粋に私が気になったことだ。今更な質問ではある。
武器を握ったことも無かった彼等が、今から戦いに身を投じるのには相応の覚悟も必要になるだろう。その覚悟を支えるものがあるのか無いのかでは、大きな違いだ。
せめて私ができる事は戦闘技術を教え、その信念が折れぬ様に支え気を使うぐらいしか償えぬ。
扉の前に着くまで新道は悩む素振りを見せ、ノックをする前に答えた。
「正直迷っています。家族に会いたいので帰りたいとは思います。
でも、帰れなかった場合を考えると、覚悟ができるほどの事が無いのが現状ですね。もしかしたら誰かを殺す事になった時、俺は迷うと思います。剣も鈍ると思います。
だから、そんな大層な覚悟はまだ持てていません」
「ならば…」
「でも大丈夫ですよ」
無責任にも、戦わずともと言葉を吐こうとする前に、新道は軽く笑って見せて言った。
「何も、戦ったなら殺さないといけないわけじゃないですよね?
それに俺には皆が居ます。最低でも常峰には頼れると考えると、気分は不思議と楽ですから」
「そうか。私が口を出す必要も無かったな」
新道の答えを聞き、ノックをする前に最後に少しだけ考える。
やはりまだ常峰君と言う人間を理解は出来ていない。だが少なくとも、現在の彼等には不可欠な人間である事は理解した。
そして常峰君は、その事を理解している。そういう振る舞いをしているのだろうと。
苦労を避けれぬ道だ。あの若さで選ぶ道では無いと私は思う。
私は愚かだな…。
王のお側に仕え、様々なモノを見てきた故に、僅かではあるがその道の険しさが分かる。故に……危険視をする中で、常峰君に同情をしてしまうよ。
少しの安堵を得た私は、自分の愚かさを恥じながら扉を叩き、返事を待ち応接間へと入った。
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ゼスさんの質問の意図は何となく分かっていた。常峰の行動を警戒してだろう。
まぁ、分かったからといって素直に答える事ぐらいしか俺はできなかったんだが……少しでもゼスさんの警戒が解けた様子だし、結果的には良かったのかもしれない。
そう考えながら、ゼスさんに続いて俺はハルベリア王の待つ部屋に入る。だが、そこにハルベリア王の姿はなく椅子にはリーファ王女が座っていた。
部屋内を見渡すが、ハルベリア王の姿はない。
「お待たせして申し訳ありません。
リーファ王女、ハルベリア王は」
「勇者新道様、ゼス団長、よく参りました。父は急用が入ったので代理として私が父の言葉を伝えます。よろしいですか?」
「異論はございません」
「俺も異論はありません」
ゼスさんと俺の返答を聞いたリーファ王女は、一度だけ頷き軽く指を鳴らすと、確か安藤の専属メイドだったモクナさんが何枚かの紙束を抱えて現れ、リーファ王女へと一枚手渡した。
「では、これはハルベリア王の言葉として聞いてください」
リーファ王女は一つ区切りをつけた後に、おそらく手元にある紙に書かれている内容を読み上げていく。
一枚目が終われば次の紙をモクナさんから受け取り読み上げていった。
内容としては、冒険者ギルドの熟練チームである'消えない篝火'が、新人冒険者と依頼中に魔族と出会ったと言うもので、同時に襲ってきた野盗が魔族に操られていた可能性が高く、その調査をして欲しいとギルドからの応援要請。
魔族の出現場所が王都から近く、騎士団を引率させた方が良いとギルドが判断したのでしょう。とリーファは締めくくり二枚目へ。
その二枚目は、俺に関係がある内容だった。
俺達が喚ばれる数日前にギナビア国が国境沿いの関所にちょっかいを出した問題。それが何故か大臣間で掘り返され、収集がつかなそうな自体になってきたらしい。
このタイミングでギナビア国にそれを問いただそう。最悪の場合は、近隣国家同士の衝突も考えるまでに発展した事で、ハルベリア王は俺を派遣する事で収集をつける方法を取ったみたいだ。
リーファ王女に詳しく聞いた所、俺は現地に赴き現状調査を行う。問題があれば、それを王都へ持ち帰りハルベリア王の判断を仰ぐというもの。
要は、困ればしっかり対応をする様を見せつける必要があるらしい。そして勇者である俺が行くことで、『新道 清次郎はログストア国の為に動く勇者』というのを認識させるのが一番の目的だと言われた。
そして驚いたのが、その現地調査にリーファ王女が同伴するということだ。
現地調査には俺を含めて五人。その内の一人にリーファ王女を含め、残りは俺が決めていいとのことだったけど、流石に悩んだ俺は常峰から各組のリーダーに渡された子機を通じて念話をする事にした。
本当なら自分で決める内容かもしれない。でも今の俺は、困惑が勝って冷静さに欠けている。その冷静さを取り戻す為にも念話をすると、すぐに常峰と繋がった。
《あ”~…新道か。どうしたんだ?》
《少し常峰の知恵を借りたくてね。今は、大丈夫か?》
《今は風呂だし、大丈夫だ》
風呂か、いいな。俺もゆっくり浸かりたい気分だ。
気持ちよさそうな声で返してくる常峰に、すこしイラッとしながらも今の話を要約して伝えると、常峰は軽い苦笑交じりの声を漏らす。
《どうしたらいいと思う》
《あー、少しリーファ王女に聞いて欲しい事がある。俺からって言わなくて良いから聞いてくれないか?》
《王女にだな。分かった》
「リーファ王女、質問いいですか?」
「構いませんよ」
それじゃあ。と続ける常峰の言葉を、入った時から崩していない優しそうな笑みそのままのリーファ王女から、質問する許可を貰って問う。
「リーファ王女の同伴は、大臣達から出た意見ですかね?」
そう言った瞬間、少しだけリーファ王女の眉が動いた。そして俺を見つめ返してくる。
常峰の質問の意図は分からないけど、リーファ王女の反応を見てこの質問に何かしらの意味がある事は分かった。
隣を見ると、ゼスさんも俺の問いに不思議そうな顔をしているが、この質問の答えで常峰は何を知りたいんだろうか。
「いいえ。これは父――ハルベリア王の判断です。
我が国の事ですので、流石に勇者様達のみにお任せするべきではないと」
「なるほど」
確かに俺はログストアの者じゃない。常峰が用意した国に属しているし、俺達の立場を考えるとリーファ王女の言うことも確かだ。
質問の意図を納得した俺は、リーファ王女の答えをそのまま伝えると……
《尤もらしい返答だな。用意してたか》
変わらず苦笑交じりの笑いの後に、そう言った。
まるで他に別の目的がある様な言い方だな。俺は納得できたんだけど、常峰は何を理解したんだろうか。
《まぁ、大体は分かった。
政治絡みではあるが、俺が口出しできる事でもない。やり方は少し強引だとは思うけどな。とりあえず、ハルベリア王の意向は拾っておこう。行かない選択肢は選べそうにもないし。
メンバーに関しては、そっちの組で相談して決めていいと思うぞ。何か心配なら、ダンジョンから一人そっちに合流する様に頼んでるから、一緒に行って貰えばいい》
《それは嬉しいけど、何が分かったんだ?》
《リーファ王女が理解しているかは知らないが、ハルベリア王もタダで転ばんなと》
何の話をしているんだ常峰は…全く意味が分からないぞ。
もう少し詳しく聞こうとする前に常峰は、まぁ本人達の好きにしたらいい。とだけ告げ、念話を切られた。
いまいち理解をしきれていない俺は、戸惑いを隠せないままリーファ王女にメンバーを決めておく事を伝えて話の続きを聞く姿勢に戻る。
「では、ゼス団長と勇者新道様にはコレを渡しておきます」
そう言ってリーファ王女が俺達に見せたのは、お札の様な紙だ。リーファ王女の説明に合わせて、モクナさんは十枚が束になったその紙を、俺とゼスさんに渡していく。
リーファ王女の説明によるとこのお札は、隷解符という魔道具で、隷属魔法を強制的に解除できるものらしい。
俺とゼスさんには特別に教えておく事を前置きに、隷解符は常峰が用意したもという事を説明され、できる限りその事は伏せるようにとの事。
ゼスさんが隷解符の効果に驚いている様子を横目に俺は、常峰が用意した俺達の資金の出処はコレかと納得していた。
その後は、隷解符の使用方法を説明されると、現地調査の日程を告げられお開きになり、応接間を後にする。
応接間を出た俺はゼスさんと別れ、とりあえず調査メンバーに誘うため、最近は書物庫に居ることが多い江口を探すことにした。
サブタイトルを考えるのも大変ですね。その内、台詞や描写から一文引っこ抜く事に落ち着くかも…。
ブクマありがとうございます!
嬉しさの表現が上手く出来ませんが、嬉しさの勢いで部屋を掃除しました。




