ドラゴンだそうです
次辺りで、少し戦闘を入れたいなぁと思っています。
「それで江口君の協力もあって、ボルディルさんに今日から弟子入りできたんだ」
「うん。正確には、ゼス騎士団長さんと正輝のおかげだね」
ツナギの様な服にエプロン姿の武宮と並木の会話を聞きながら、店内にある武器を見ていく。聞き耳を立てていた話をまとめると、武宮がココに居る理由は、俺の予想したとおりに、あの小さい爺さんに弟子入りをしたらしい。
なんでも、この店はゼス騎士団長も知っている店の一つで、少し前ぐらいから武宮が鍛冶に興味を持っている事を江口からジグリさんへ相談して、ジグリさん伝いでゼス騎士団長が相談されたらしく、ゼス騎士団長がボルディルさんに頼んでいたんだと言う。
ボルディルさんはドワーフと言う種族で、鍛冶や工芸に関しての腕は御墨付。人種――つまり、人間が多い都市で店舗を構えているドワーフは少なく、こうして弟子を取るなんて事も基本的に同族以外には無いとの事。
なら、何故武宮が弟子入りできたか……。ボルディルさんとゼス騎士団長は旧知の仲だと言う事も合ったらしいが、江口が鉱石を定期的に納品するという条件が、決め手となったそうな。
「優しい彼氏が羨ましいなぁ」
「えへへ~。正輝には感謝だよ」
まぁ……そういう仲らしいので?江口も喜んで協力しているらしいですよ。はい。
俺も。と想像すると、口元が緩みかけるから、今は考えるのは止めておこう。
「喋るのも大概にしとけよ!!」
「はーい!!」
半開きの扉の奥から、ボルディルさんの声が響き、武宮も慌てて返事をした後に恥ずかしそうに笑い、俺達の武器を考え始めた。
完全に蚊帳の外になっていたゴレア達も、武宮と俺達が知り合いだという事を察し、今は言及してくる様なことはなく。せっかく足を運んだのだからと、自分達の分を選んでいるようだ。
岸達は岸達で、武宮が居ることよりもドワーフの存在と、並ぶ武器の方に興味があるらしくて、既にワイワイと抑え気味ではあるが騒がしく武器を見ている。
俺も自分の武器になりそうなのを見ていくが……。
決まらん。
触れてみたり、ゴレア達を見て振ってみても良いんだろうと思い、軽く振ってみるがやはり同じ。問題なく馴染む。
その事が俺にとっては問題だった。
ユニークスキルのおかげと言うべきか、そのせいと言うべきか……元々、相当癖のある武器でない限りは、ある程度扱えるんだ。
剣・槍・斧・盾・杖。この辺りならば、大きくても問題なく扱える。技術があるのか?言われれば、それは違うが、振れない事も無いし、使い方が漠然とではあるが頭の中に浮かんでくる。
大剣やハルバート、ランタンシールドという盾に篭手と剣が一体化している武器ぐらいなら、ユニークスキルの適正範囲内だ。
皆傘が使う鞭や、杖も打撃武器用ではなく、魔法の補助用の杖は範囲外。大鎌なんかになると、俺の認識のせいか槍と変わらない動きで使おうとして、あまり大鎌である必要がない。
そうなれば、ありきたりな武器でいいんだが、それだけ多いということで決まらない。いっその事、インファイターでも良いか?とも考えるけど、手数が多い事に越したことはないだろう。
片っ端から持ってもいいとも考えるが、流石にそれは移動に邪魔だしなぁ。
一向に自分が戦うイメージも考えもまとまらず、様々な武器を見ていると、視界の端にひょこっと武宮の頭が映った。
「お悩みだね安藤君」
「どれにしたものか。とな」
「安藤君は、訓練の時も色々と使ってたもんね。
これと言って決まった武器が無い感じかー」
ふと店内を見ていると、どうやら俺以外は目ぼしい武器を決めた様子。ゴレア達なんかは、既に消耗品の買い足しまで済ませて、俺達が終わるのを待っているようだ。
つまり、この短時間で武宮は岸達や並木達の武器を選び終えたんだな。
残るは俺だけだが、武宮は俺の腕や足を見て武器を見て、それを何度か繰り返して尚唸っている。
「私が見た感じになるけど、安藤君に合う武器は無いね」
「無いのか」
突然武宮から言われた言葉に唖然としていると、言い方を間違えたよ。と頭を掻きながら武宮は訂正した。
「無いっていうか、どれでも良いんだけど安藤君の武器にはならないって感じかな。何ていうか、全部消耗品になっちゃう。
武器って、使っていけばそれだけ愛着も湧くはずだし、馴染んでいくもの。だから打ち直したり、磨いたりして、長く使って自分専用の武器になっていくんだよ。
だけど安藤君場合は、ここに並ぶどれを使っても平均的で、専用の武器にはならない。なんだろうなぁ……常に当たり障りの無い支給品の予備武器を使ってる感じになるんだと思う」
言い得て妙だ。
武宮の表現がしっくりとくる。そのとおりで、本当にどれでも良いんだ。特別な何かがあるわけでもないし、拘りもない。惹かれる様な物もない。
これだ!ではなく、これでもいい。そんな感覚を例えるならば、武宮の言葉通りだと思う。
少し虚しい気もするが、武器を選ばないのは悪いことじゃないはず。ここにあるどれを使っても、俺には変わらないんだろう。
「ただ、安藤君は武器を選ばないかもしれないけど、武器は安藤君を選ぶからね」
「は?」
またしても唖然としてしまった。
自分の考えを読まれた事にも驚いたが、それ以上に武宮の言葉の意味が分からずに声が漏れた。
そんな俺をよそに、真剣な顔で、まとめて一つの箱に入れられている剣を一本一本撫でながら、武宮は言葉を続ける。
「これも私の主観だけど、弘法筆を選ばずって言葉があるじゃん?
あれって、使う人がそれだけ道具を理解してあげられてるから、良し悪し関係なく使えるんだと思うんだよね。
だから使われる方も、任せられるっていうかさ。良い筆も、悪い筆も、この人ならちゃんと自分を理解してくれるって思うんだよ。
まぁ、そういう人が天才で、その言葉に合う人なんだろうけど……安藤君の場合は違う。ここにある皆を握っても、別に愛着なんて湧かないでしょ?」
「そう、だな」
武宮が言っている事をいまいち理解できないが、剣を見て愛着が湧くか?と言われれば、申し訳ないが湧かない。
消耗品だな。ぐらいの感想しかでてこない。
そういう俺の考えまで見通していたのか、武宮は別に怒る様子もなく頷いて見せる。
「うんうん。だよね。
馴染むのは安藤君の方だけで、皆は別に馴染もうとはしてくれない。だから、安藤君に合う武器はココには並んでない」
「つまり、今回は予備武器を選べば良いのか」
道具側の意思なんて考えた事は無かったが、そういうモノなんだろう。今までの記憶を辿れば……まぁ、武宮の言い分も分からんでもない。
使い切る最後まで、なんか微妙だな。と思ったシャーペンぐらいは俺にもある。一年も使えば、ある程度は気にならない程度には馴染んだりするものの、中には馴染んでるけど使いづらい違和感みたいな感じ。
あれを、道具側が馴染もうとしてくれていないと考えれば、それなりに納得が。
「チッチッチッ。それは違うよ安藤君。
ココには無いだけで、私は安藤君に合いそうな武器を知ってる」
だったら、その場凌ぎ用の武器を…と選ぼうとしたが、武宮はニシシと笑いながらそう言った。
もう理解は諦めている俺は、武宮の次の言葉を待つことにする。
すると武宮は、少し待ってて欲しい事を俺に告げ、会計の為にカウンターまで出てきていたボルディルさんの前まで移動した。
「お師匠。お師匠が見せてくれた試作武器の三号って、買い手が決まってますか?」
「あ"ぁ?決まってねぇが、なんでだ?
その前に、あれは売りもんじゃねぇぞ」
「売りたいんです!」
「話聞いてたのかてめぇ」
隠す気もない会話が聞こえ、ボルディルさん呆れた声までも聞こえてくる。
少し沈黙したボルディルさんは、身体をズラして俺を一瞥した後、ため息を吐いた。
「腕は未熟も未熟だが、てめぇの目は確かだからなぁ……。
奥の倉庫に置いてあるから持っていけ」
「ありがとうございます!」
ボルディルさんに元気よく礼を言った武宮は、さっきボルディルさんが入っていた扉の奥に行き、数分すぐと一つの大きな武器を抱えて戻ってきた。
一見すれば俺より少し大きい大剣だが、その鍔辺りの面には盾を模す様に円盤になっている。一瞬ランタンシールドを浮かべたが……どうも違う気がする。
などと、武宮が重さからか引きずり掛けた武器を眺めていると、武宮の代わりにボルディルさんが武器を持ち、俺のところへと持ってきた。そして、ボルディルさんと一緒に戻ってきた武宮が自慢げに一言。
「安藤君に合う武器はこれだよ」
「そうなのか?」
困惑する俺を見かねて、ボルディルさんがその武器の説明を始める。
「それで片付くもんじゃねぇよバカ弟子が。
はぁ……小僧、これは可変武器だ」
「可変武器」
「そうだ。その名前の通り、今は大剣に盾が付属している様な形だが、少し魔力を込めてこうすると」
俺は目の前で起こった事に言葉を失った。
確かに少し太いな。と思っていた柄が二つに分かれ、そのまま大剣自体が二つに。
それで終わらず変化は続き、大剣の片割れは刃を縮め、鍔に所にある半分になった盾を埋めるように一枚の大きめの盾になり、もう片割れは半円が形状を変えて少し長めの剣になる。
「んで、こうすりゃ」
驚いている俺に説明をする事無く、一度盾の付いた大剣に戻したボルディルさんが言葉に合わせて柄の部分を少し捻ると、盾の部分が剣先へスライドして形状を変え、大剣の刃の部分は丸みと帯びて長くなり、武器はその姿を斧部が大きなハルバートになっていた。
「最後にこうだ」
当然のように続けるボルディルさんが何かをすると、一度大剣を経由してから盾の部分が大きくなり、裏に付属しているのか、盾の下から杭の様な先端が見えている。
「ま、こういう武器だ」
「凄いでしょ?
安藤君にピッタリだと思うんだよね」
説明が足んねぇ。
ボルディルさんから、大剣に戻った武器を受け取って真っ先に浮かんだ言葉がそれだった。だが、俺は言葉を飲み込み、武器を観察する。
手に持ってみて分かるが、見た目以上に重量がある。今まで握った武器と比べれば、段違いに重い。だがなんだろうか……妙にしっくりときている事も確かだ。
「どう?」
「あぁ、これがいい。幾らだ」
武宮の問いに、自分でもビックリするほどスルッと言葉が出る。
何となく。本当に何となくだが、これは俺が扱いたいと思っただけ。それ以外に大した理由は無いし、寧ろ俺からすれば癖が強い武器だとすら思う。それでも使ってみたいと思った。
「金はいらねぇよ。買い手に言うのも何だが、そいつあぁ失敗作だ」
驚き疲れ始めている俺は、苦笑いを浮かべてボルディルさんを見る。
「本当に、今から使おうって人間に言う台詞じゃないっすね」
「嘘は言わねぇ主義でな。
ソイツは、見ての通り使い手を選びすぎる。いくら俺のロマンを詰め込んでも、商品としては失敗作だ。
だったら金の取れる代物じゃねぇ」
なるほど。そう言われると、商品としてはダメなのかもしれないな。
本人がそう言っているんだし、ここは言葉に甘えておこう。
俺は、店にある姿見の前で大剣を背中に持っていくと、別にそうした場合が見たかっただなのだが、大剣はその場に固定されるように落ち着き、手を離しても落ちる事がない。
もちろん背負う為のベルトなんかは着けていない。抜こうと思いながら大剣の柄を握れば、抵抗も無く手に重さが戻り背中から離れる。
ファンタジーだ…。と小声で呟くと、その様子を見ていたボルディルさんが驚いた様に追加で説明をしてきた。
「ほぉ…。本当にバカ弟子の見る目だけは一級品だな。
小僧、そいつはな精霊の涙を使ってんだ」
「精霊の涙っすか……」
「知らねぇって顔だな。まぁ、かなり特別な鉱石だ。
その昔、魔剣を創り上げたドワーフがいた。魔剣は名の通り、斬れ味も落ちず、錆びることもなく。時を経て勇者が振るい聖剣なんかとも呼ばれてる。
ドワーフ族じゃ有名なお伽噺だ。そんなお伽噺に俺は憧れ続けてな、自分でも魔剣を打ちたくなった。ドワーフなら一度は夢見る事だ。
だから沢山の連中が試し、挫折していく。試行錯誤を繰り返し、少しずつではあるが分かることも出てきた。
その一つに、精霊の涙っつー鉱石が使用されているってのがあんだよ。
長い時間を掛けて生まれる鉱石。精霊が戯れで触れた鉱石が、何十年、何百年と掛けて運良く変質して生まれると言われている鉱石だ。当然希少価値も高いが、加工がまず難しい。
あまりにも脆すぎるんだ。
鉄だろうがなんだろうが、精霊が触れて、運良く変質出来たとしても、ちょっとした高さから落としただけで跡形もなく砕け散る程に繊細で脆い。
だが、それを使った武器は精霊の加護と共に意思を持つ。聖剣は喋るとも聞くが、実際はどうかしらねぇ。
意思を持つすら眉唾ものだと思ってたが……どうやら、それは本当らしいな。
小僧、お前はソイツに選ばれた。嬉しいねぇ、まさか俺が創り上げた武器が、お伽噺に近づくたぁ」
「ボル爺って、あんなにペラペラ喋れたんだな」「驚きね」
ゴレアとキャロが何か言っているが、俺は背中で固定されている大剣に意識が向く。
意思がある事にも当然驚いているが、つまりこの武器は、その希少な精霊の涙という鉱石が使われている。
そんな希少な鉱石を使っている武器をタダで貰って良いのだろうか。という思いの方が強かった。
「小僧、ソイツを頼む。
商品としては失敗作だが、俺の自慢の子にはちげぇねぇんだ。
精霊の涙を使って、俺のロマンを詰め込んで、いつかは持ち手を見つけてやりてぇと思っていた。それが意思を持って自分の使い手を選ぶまでに成長しやがって……ここで断られちゃソイツが報われねぇ。
どうか連れてっちゃ来れねぇか」
真剣な目で見てくるボルディルさんに、俺は頭を下げる。
「ありがとうございます」
他に浮かぶ言葉も無かった。だが、ここで断るのは違うとも思った。
「良かったね、安藤君」
頭を上げてボルディルさんと目を合わせ、互いに少し微笑むと、その様子を見ていた武宮が嬉しそうに言ってきた。
そもそも、この武器が合うと勧めてくれたのは武宮だ。武宮にも礼が必要だな。
「武宮もありがとう。
どうやら、いい武器と巡り会えたようだ」
「いいんだよ。偉そうな事を言ったけど、そういうのを見定められるのはスキルのおかげだし。
私も、皆が喜ぶのを見たいしね」
そう言い浮かべた微笑みは、おそらく俺に向けたものではない。視線は背中の武器を見つめている。皆と言う言葉は、俺達ではなく武器に向けられた言葉の様で……きっと武宮には武宮で、俺とは違う何かを感じて見えているのだろう。
もう一度武宮に礼を言うと、少し照れくさそうにカウンターの方へ行き、その照れくささを誤魔化す様に岸達に会計をする様に急かし始めた。
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《なんて事があった》
《ほー。なんか、急展開で主人公みてぇな事してんな》
《俺もビックリだ》
会計を済ませた俺達は、武器屋を後にして一度冒険者ギルドへと戻ると、ゴレアの誘いもあって明日、一緒に護衛の依頼を受ける事になった。
依頼は明日の朝からと言うことで、今日は準備を済ませ、冒険者ギルド付近にある宿を取り食事まで済ませた。
その後は自由行動にする流れとなり、今は並木達はキャロとフリムと共に風呂へ、男共は俺を除いて一足先に風呂へ。俺は俺で常峰と念話で今日の出来事を話していた。
《意思を持つ武器ねぇ…。実際の所どうなのさ》
《どうっつってもなぁ。今、壁に立てかけてるけど、勝手に動いたりはしねぇぞ》
《意思を持つってそういう感じなのか?》
《さぁ?俺もよく分からん。喋ったりはしないな。
ただ、岸が羨ましがって持とうとすると、やたら重くて持ち上がらなかったぞ》
《バッチリ意思あんじゃねぇか。でもまぁ、それぐらいが良いのかもなぁ……いきなり喋ったり、動いたりされたらホラーの領域だわ》
《ファンタジーも十分ホラーな気がするが》
《言われてみれば、そうかもな。
薄々思ってたが魔法は便利だけど、こっちの世界の住人からしたら、元の世界の科学は魔法以上に魔法だろ》
《どういう意味だ?》
《常識と認識の違いで、体感と尺度がちげぇって事》
《んだそれ》
《すまん。適当に言ったわ》
などと話しを続けていると、時計が目に入り、ゴレア達が風呂に行って結構時間が経っていることに気付いた。
《そろそろ俺も風呂に行くわ》
常峰にそう告げて、俺も風呂に行く準備をし始めた時に、思い出したように常峰が聞いてくる。
《そういや、長野が落ち込んでた理由ってなんだったか分かったのか?》
そう聞かれて、俺は岸と佐藤が教えてくれた事を思い出す。
一応聞いてはいる。今後、旅をしていくなら何時かはバレる事だろうからと聞いてはいる。だが、簡単に他人に話して良いものかと悩み……長野から常峰には話していてもいい事を追加で思い出して話す事にした。
《長野がフラれた事しってるか?》
《フラれた?去年の話か?
付き合った三年の先輩にフラれたとか、岸達から聞いた気がする》
なるほど。常峰は長野がフラれた事は知っているから、話してもいいって言ったのか。ただ、ここで気付かないなら理由は聞いていないんだろう。
俺は少し言いよどんだが、岸から話された事をそのまま伝える。
《その長野がフラれた理由なんだが……》
《そういや、興味なかったから聞かなかったな》
《まぁ、その……彼女に真顔で'小さい'って言われたんだと》
《……》
《……》
察したのだろう。常峰も俺も沈黙。
数秒して、非常に同情した様な声が脳に響く。
《真顔でか》
《辛辣なほどに真顔だったらしい》
《《……》》
またしても沈黙。
確かにコレは、並木達の前では言えない事だ。聞かれた日にゃ、長野の精神が持たないだろうと思う。実際、俺も言われたら気にはする……いや、多分普通に落ち込む。
《ちなみに、ゴレアさんは》
《ドラゴンだったそうだ》
《そうかぁ…ドラゴンかぁ…》
《ドラゴンだ》
長野評価で、ゴレアさんはドラゴンだったらしい。
確かにログストア城に居た時に、自分達のタイミングで入れた事もあって、岸達と一緒に風呂に入ったことはない。だから知らなかったが、長野はトラウマレベルで元カノの先輩の真顔がフラッシュバックすると言う。
《それだけが全てじゃないよな》
《ゴレアさんもそう慰めてたぞ》
《……男の意見かもなぁ。全てじゃないが、要素の一つである事は否めないもんなぁ》
《流石の常峰でも擁護できないか》
《俺は女じゃないからな》
俺と常峰は、そっと胸の内に仕舞う事にした。
もう少し安藤達を書いたら、別の組みを書いていこうかなぁと悩み中。
ブクマありがとうございます!
これを励みに、これからも頑張ります!




