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眠れる王  作者: 慧瑠
見えてくる意思
121/236

九つの色

「アラクネ達の協力もあり、避難は順調に進んでおります。食料などの不安は残ったままですが、荷積みは完了しました」


「予定よりも早く終わりそうですね。異界の方々の動きはどうですか?」


「千影からの報告では、進路を避難民のルート上付近に移動した可能性があると」


「しっかりと違和感を覚えていただけていた様でなにより。菊池も、もう行っていいですよ。後は私の役目……私がやりたい事なので」


菊池が積めた葉に火を着け、紫煙を漂わせる白玉は、部屋を出ていこうとしない菊池に優しく告げた。

しかし菊池は、それでも部屋を出ていこうとしない。


「まだ報告があるのですか?」


初めて自分の言葉に従わない菊池の様子に、白玉は不思議そうに問う。

いつもならば従うはずの菊池は、正座のまま沈黙を貫き姿勢を正して深く頭を下げるばかり。その様子を、白玉も黙ってみていた。


「……子の頃より拾われ、この身を捧げると決めております。白玉様が残ると言うのならば、私も残りましょう」


やっと返ってきた言葉に白玉は目を細める。

誓いの様に告げられた言葉は、懇願でもあると白玉は理解した。


菊池が自分に願うとは何時以来か。それこそ孤児となった幼少の頃でも数少なく、数年もすれば無くなっていた。

縛られた自分が縛ってきたのだ。今まで良く働いてくれた菊池の頼みならば聞き入れたい。しかし、その結果は自分が望む結果にはならないだろう。


頭を上げない菊池にどう答えたものか……。と悩む白玉は、一つだけ菊池に問いかける。


「それは菊池が選びたい道なのですか?」


「私が選んだ道です」


白玉は菊池の答えを聞いた瞬間、意地悪な問いをしてしまったと苦笑いを浮かべた。

菊池の本意である事には違いないだろうが、そういう道しか菊池は知らないのだ。


分かりきった回答を聞いた理由は白玉も分かっている。

溢れ出し始めている感情が原因……白玉は、色々なモノを求めて始めている。その事を、本人も分かってしまっている。


「菊池が残ると、千影が寂しがりますよ」


「私とは違い、千影には千影の任があります。その務めを果たす事が白玉様の願いであることを千影は理解しています」


「私は菊池にも任を与えた記憶があるのですが?」


「申し訳ありません。どうやら少しばかり耳が遠くなってしまいました」


別に菊池を追い出す気は白玉にはない。これで千影と共に行くのならば、それでもいいと思っていた。

だが、予想もしなかった菊池のとぼけ方に白玉は目を丸くした。


「そんな冗談を言えたのですね」


「白玉様も、その様なお顔をなさるのですね」


口角を少しだけ上げ笑う菊池と柔らかく微笑む白玉。穏やかな空気が流れた次の瞬間――空気を揺する凄まじい爆発音と無数の悲鳴が響き渡った。


「予定より事が進んだのは、私達だけでは無かったようですね」


「そのようです」


カツン!と強めに煙管を叩き灰を落とした白玉は、驚きや焦りの様子もなくゆっくり立ち上がり、その数歩後ろには菊池が既に立っている。


「最後に、本当に良いのですね?菊池」


「はい」


「ふふっ……自由というのも、上手く行かず、存外難儀なモノなのですね。

では菊池、死力を尽くし付いてきなさい。そして生き抜いてみせなさい」


「かしこまりました」


深々と頭を下げた菊池と、その様子に満足した白玉は悲鳴のする方へと足を向かわせた。



消される事のない炎は、隣接する家も燃やし、その範囲を広げていく。種族を問わずに炎から逃げる様に出てきた子供や大人は、村の中を荒らす魔物の牙に貫かれる。


皮膚を越え、肉を裂き、身を穿つ爪や牙。激痛に耐えきれず上がる餌の悲鳴に、魔物達は更に興奮した様子で鳴き、事切れるまで貪り終えると次の獲物を探し始めた。

すると、二つの餌が歩いている事に気付く。


響く叫喚の中でも確かに聞こえる涼し気な音。その音に魔物達が気付かないはずがない。


自分から居場所を晒す餌に魔物達は歓喜した様に声を上げ、音のする方へ駆けていくと、九つの尾に鈴を付けた獣人が一体。数歩後ろには、人間が一体。


「'デザートサーペント'と'ハンドレッドウルフ'の群れですか。どちらもこの島には生息しない魔物ですね」


「火の出処が見当たりません」


「数は多いようですが、所詮は様子見でしょう」


何やら会話をしているようだが、魔物には関係ない。先程と同じ様に、いつもと同じ様に周りを囲み、一斉に飛びかかる。


群れの一部が死のうが興味はない。目の前の餌に牙を突き立て、喰らい腹を満たす本能に従いそうしてきた。

今までも、これからもそうであると魔物の本能は訴える。多少の犠牲より、群れの腹を満たす事さえすればいい。――群れが、隣の同族が、自身の体が細切れに崩れ落ちるまで魔物達はそれを疑わなかった。


「さて、次は何が出てくるでしょうか」


返り血の一滴すら浴びていない白玉が呟き煙管を横に突き出せば、菊池が葉を詰め火で炙る。


一服をする白玉は隙だらけだが、集まってきた魔物達は先程の様に飛びかかろうとしない。散らばる同族の血の匂いに警戒し、ジリジリと距離を詰めていく。


「動きが見えませんね……もう少しだけ減らしてみましょうか」


白玉の呟きと同時に、先程は小さく響いた音が鮮明に響き渡った。


チリン。


本来なら見えないはずの音の響きは、波紋の様に広がり、空気に色を塗っていく。文字通り、白い色が魔物達を飲み込んだ。

遠くから様子を見ていた魔物は、光が射し込んだ様な錯覚に目を閉じると、次に瞳を開けた時には群れの姿はなくなっている。


「いやはや!流石は九白尾ですねぇ!噂に違わぬ強さです!」


「あぁ…パティのペットがぁ…」「あぁ…ニカのペットがぁ…」


白玉と菊池がふと声がしたほうを向くと、派手な服装と仮面の魔族'フェグテノ'が拍手を送り、一つのぬいぐるみを二人で抱きしめている子供の魔族'パティ・ニカ'が頬を膨らませて見ていた。


「まぁまぁ、帰りにアラクネでも連れて帰ればいいでしょう?」


「でもアラクネいなくない?」「いないよね?」


「そのうち来るでしょう!そこの九白尾を殺した頃には……ねぇ?」


頬を膨らませながらいじけているパティ・ニカを慰めるフェグテノは、懐からドラゴンを模した人形を取り出すと高らかに空へと投げた。


「'オーダーパペット'」


更にフェグテノ魔法名を唱えると、周囲の魔物が突然息絶え、血肉が人形へと集まっていく。

数秒もすれば充分に血肉が集まったのか、肉塊はぐちゅぐちゅと嫌な音を立てながら形を変え、その形は本物のドラゴンへと変貌を遂げた。


「あーーー!パティのペットがぁぁ!」「ニカのペットがぁぁ!」


その光景に一番最初に声を上げたのはパティ・ニカだ。

悲痛な叫び声を上げたと思えば、パティ・ニカはおヨヨヨと泣き崩れる素振りを見せる。そして、その声に反応するように地面が盛り上がり、できた大穴から種別様々な大量の魔物が現れ始めた。


「ただの魔族…ではなさそうですね。わざわざココを襲った理由を聞いてもいいですか?」


フェグテノ達の様子を見ていた白玉は、ゆっくりと紫煙を吹きながら問いを投げかける。


「おや?冷静ですね。気になりますか?なりますよね。ではお答えしましょう!

私達は、古代遺産を頂きに参りました。守り手の九白尾なら、これで分かるのでは?」


「予想通りではありますね」


「おぉ、話が早い。では、教えてくれますかねぇ?古代遺産が何処にあるか。できれは大人しく譲ってくれませんかねぇ?

そうすれば、被害を増やさずに済むのですが」


いつの間にかニヤつくフェグテノの手には、子供の獣人の首が握られ、吊るす様に前に掲げられていた。


「白玉様」


「菊池はあの双子の方の相手をしなさい。おそらくテイマーか何かでしょうから、魔物には気をつけて」


「かしこまりました」


白玉のフェグテノの言葉を無視した指示に頷くと、菊池は背中側の腰に隠していたドスを抜き構えた。


「これはこれは、どうしましょうかパティ・ニカさん。人質を取ってみたものの、相手はヤル気のようですよ?」


「向こうがやらなくてもやってたもん!」「あだうちじゃー!」


「おっと、それを言われてしまっては、騙せるモノも騙せませんよ―」


アッハッハと笑うフェグテノは、なんのためらいも無しに掴んでいた首を折ってゴミを捨てる様に投げ捨てた。

それを見ても白玉の表情は変わらない。それどころか、口角を上げて笑みを見せる。


「怒りを顕にするどころか笑顔を見せるなんて、九白尾は冷たいですねぇ」


「そうですね、別に私は温かい心を持ち合わせているわけではないので。それに、怒る理由もないのに怒れと言われても困ります」


白玉の言葉の後を追う様に響く鈴の音。その音の波が広がると、投げ捨てられた獣人の子供は人の形に切り抜かれた一枚の紙へと変わり、崩れ落ちる様に散っていく。

それだけには留まらず、デザートサーペントやハンドレッドウルフに襲われたはずの村人達も紙人形へと姿を変え、風に流され散り始めた。


「まさか、これが…」


村人の変わり様と空気の変化に、フェグテノは一つ心当たりを思い出す。


アーコミアから聞いた話であり、ソレを目にしたことはない。

もう世界には個体しか存在しない九白尾だけが使う一子相伝の魔法であり、アーコミアですらその魔法の解析にかなりの時間を有した。


現在でもそれを扱えるのは九白尾のみ。


「'幽世(かくりよ)'」


答え合わせをするように告げられた白玉の言葉に、フェグテノは拍手で返した。


「まさか私が幻術に囚われる日が訪れるとは思いませんでしたよ。こう見えても、それなりに耐性はあったのですがねぇ……いやぁ、実に鮮やか!」


それが'幽世(かくりよ)'であると認識した所で逃れる術はない。あるとすれば、発動者である白玉に解かせるか、殺して無理やり解くか。


「これは良い経験になりそうですねぇ」


どちらかであれば、フェグテノが選ぶのは一つ。白玉を殺すこと。


余裕の笑みを浮かべたフェグテノが手を叩くと、上空に居たドラゴンの口元からブレス――というにはあまりにも集中的に、もはやレーザーと化した炎が白玉に向けて吐かれた。


チリン――。


だが、白玉に触れる直前でブレスは何かに遮られる。

その'何か'は、すぐに視界に現れた。白紙に墨汁を垂らした時の様に白玉の目の前の空間を染め上げる'黒'の色。

更に黒色は、徐々にドラゴンのブレスも飲み込み染めていく。程なくして、黒色はブレスの根本まで届き、謎の危機感を感じたドラゴンは、ブレスを止めて黒色から逃げる様により高く飛び上がる。


「九白尾の名は撤回した方が良いのでは無いですか?」


フェグテノは、紫煙を纏う白玉の尾を見て小馬鹿にするように告げた。だが、白玉は無視をして歩みを進めていく。


筆に色を付けたように根本は白く、尾先にかけて白、赤、青、黄、橙、緑、桃、紫、そして黒の尾を揺らしながら。


「なにあれ!」「きれー」


「欲しい!」「捕まえよう!」


その九つの色の尾に真っ先に興味を示したパティ・ニカの声に、大量の魔物が反応して建ち並ぶ家を壊しながら白玉へと迫る。

だが、やはり魔物達が白玉に触れる事はない。それすらも叶わない。


尾が揺れ、響く鈴の音は色を持ち、波紋の様に広がる音響に触れた魔物達の体には線が浮かび上がる。

触れた音響の色と同色の線。その色によって、別々の変化が現れた。


赤い線ならば燃え上がり、青い線ならば水が滴り凍りつく。

黄は焦げた罅に、橙は石化し、緑は熟した果実の様に脆く崩れ落ちる。

桃と紫の線が引かれた魔物は動きを止め、どこか上の空になり、白と黒の線から飲み込まれ消えていく。


「魔法である事には変わりないようで助かりましたよ―」


鈴の音に自分の警笛が反応したフェグテノは、展開した防御魔法に付着した線の様子を見て陽気に声を上げ、何体かの魔物を盾にしたパティ・ニカも、うぉー!目を輝かせて白玉を見る。


「菊池、私の言葉は覚えていますね?」


「死力を尽くし、生き抜いてみせましょう」


「よろしい」


白玉の言葉に答えた菊池は、自身に肉体強化を施して魔物の間を縫うように駆け抜け、パティ・ニカの片方へとドスを振り抜いた。


「おわわ」「あわわ」


だが、狙われていない方が狙われた方の服を引っ張り、危なっかしく回避すると同時に、狙われた方の袖口から百足の様な魔物が無数に現れ菊池を襲う。

対する菊池は焦りを見せず、冷静に一番近い魔物の頭をドスで突き刺し、別の魔物を素手で握り潰して次の魔物を切り落として処理していく。


「一筋縄ではいかんか」


「おじさんこわーい」「キャーこわーい」


キャッキャと喜ぶパティ・ニカから距離を取った菊池は、殺すつもりで振り抜いた一撃を回避した二人に気を引き締め直して身を深く構えた。


---

-


「ねぇ、岸君……ドラゴンが見えるんだけど」


「奇遇だな。俺も見えるわ」


並木と同じ様に見上げている俺にも、しっかりと飛び上がるドラゴンの姿が見えている。


すいみが進路変更をしている最中に幾つかの作戦は練り終えている。

その中で、今回の目的である'白玉の救出'に関して一番効率が良さそうなものをピックアップして、ある程度の段取りは決め終わっていた。


「でもドラゴンじゃないっぽいんだよねアレ」


「というと?」


「ゴーレムの類に近くて、死霊魔法で操ってるみたいなの」


「パチモンか」


「そんな感じ」


段取りに向けて準備をしている橋倉を待っている間に、俺と並木で島の様子を見ていたのだが、レーザービームをポンポンと撃っているドラゴンが居るわけで。


「白玉……生きてるよな?」


「ドラゴンがビーム撃ってるぐらいだし……生きてるとは思うけど……。ていうかさ、実際ドラゴンってどれぐらい強いの?」


「生まれたばっかの幼体なら騎士団長のゼスさん一人で殺れるらしい。成長段階とか環境によって変わるけど、成体やら老体になると、三十ゼスは必要とか何とか」


「ゼスさんの強さってどれぐらい?」


「実際どうかは知らないが、ゼスさんの本気って人間最強クラスらしいぞ」


「一ゼスの単位…大きすぎないそれ?」


「まぁ、本に載るだけあるよなぁ」


羽が粘土の様に崩れ落ちて、落下していくドラゴンを見ながら並木と会話をしていると、すいみの背ビレがパカッと開いて、中から橋倉が出てきた。


「じゅ、準備、でき、ました…」


「最後に確認だけど、一時とは言え本当に良いんだな?」


「ず、ずっとでも……へい、き」


俺の言葉にモジモジと答える橋倉。

なんか、ぐいぐいとくる橋倉に上手く答えられないまま、とりあえず俺は橋倉の肩に触れる。


そして俺は橋倉を支配下に置いた。


「んっ…」


「'手を上げてくれ'」


俺の言葉に従う様に、橋倉は抵抗も無く両手を上げた。

ちゃんとスキル下に置けているかを確認はできた。ということは――'スキルフォルダ'


--------------------------

岸 永禮

性別 男


|ログ|

橋倉 妃沙の魔導帝のスキル取得に失敗。

橋倉 妃沙の魔法適正を取得。使用可能魔法:詳細

--------------------------


やっぱユニークスキルは無理か。でも、予想してた通りに橋倉が使えるであろう魔法は俺でも使える様になった。

他にも魔力の流れに少し敏感になったっぽく、意識をすれば橋倉程じゃないだろうが俺でも分かる。


「大丈夫そうだわ」


「ま、魔力量には、気をつけて……ね?」


「そうだな。橋倉程あるわけじゃないから、一応意識はしとく」


橋倉の言う通り、使えるからってぽんぽんは使えねぇな。なんとなくだが、俺じゃすぐに魔力枯渇しそうな魔法が幾つか頭に浮かぶ。

この辺りは使わねぇ様にしとかねぇとなぁ。


「並木、船の様子は?」


「まだ動いてはいないみたいだね。遠くて分かりづらいけど、一応乗ってはいるっぽいよ?」


「船が動き出したら直行して護衛してくれ」


「あいあいさー」


「げんじぃ!まこっちゃん!古河!そろそろ行ってくる!」


「おうおう」「こっちは任しとけ―」「きをつけてね~」


開いたままの背ビレに向けて声を掛ければ、下の方から返事が聞こえた。


スリーピングキングからのご命令がある以上、護衛の方を蔑ろにするわけにゃいかない。となれば、白玉救出を少数で済ませて、早急に回収。すたこらと撤退した方がいいだろうと考えた。


方法は至って単純。

俺と橋倉が白玉回収部隊。魔法での強襲から、白玉を回収。最悪橋倉が転移魔法をする時間を稼いで逃げる。

まこっちゃん達は護衛部隊。船が動き次第護衛に向かってもらって、橋倉の転移魔法でマークしてある地点で待機。俺等が戻ったら全速力で船をすいみで引っ張りながら逃げる!


後は臨機応変だ。


「危なくなったら自分の命優先で戻ってきなよー」


「死んだらあの世でスリーピングキングにどやされるからな。そのつもりだ」


並木の軽口に返しながら、俺は使役空間からコウモリを一匹喚び出して'パーフェクトテイマー'の力を使う。


触れれば使役できるのが俺のスキル。使役した者の力を使える様になるのが俺のスキル。そして、パーフェクトテイマーにはもう一つ有能な力がある。


「'融合'」


俺の言葉に反応したコウモリが、背中に張り付き、溶け込むように体内へと入ってくる。不思議な感覚だが、確かに俺の体内にコウモリの魔物の存在を感じた。

そして、背中に意識を集中させると……。


「うわ、すごっ。でもちょっとキモいね」


「か、かっこいい…よ。永禮君」


背中からコウモリの羽を生やした俺に、二人は別々の反応を見せる。

そう、俺のパーフェクトテイマーの真髄でもあると思う能力。それは、使役した者との一体化。

羽を借りる事もできれば、強靭な鱗を持つヤツと融合すれば鱗も借りれる。俺自身の戦闘能力をぐっと高める素晴らしい能力だ。


「さて、んじゃちょっくら行ってくらぁ」


俺は、初めて実践で使う融合に胸を踊らせながら、橋倉を抱き上げて孤島へと向かった。


……。


「わり、橋倉って飛べるか?」


「ま、魔法を、つか、えば…」


「頼むわ」


ちょっと恥ずかしかったので、途中橋倉には自分で飛んでもらって。

戦闘描写のセンスをください。それに限らず、文才をください……。


遅れ気味ですみません。頭でイメージ映像っぽいのはあるんですが……中々うまく書けませんでした。



ブクマ、そしてお読みいただきありがとうございます!

ちょっとずつ精進していくつもりなので、今後もお付き合いください。

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[一言] もうお前ら融合しちゃえよもう……
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