また次
駆け出した艮達。並走をするガレオ。彼等を待ち構えるガゴウとナールズ。
魔物や魔族達は彼等を避け、まるで隔離されたような空間になる。
自分たちの周りからは雄叫びや、ぶつかり合う魔法の音。数秒後には金属が打ち合う音も聞こえくる。……だが、ガレオも艮達も振り返る事はない。
ガレオは信頼をしている事もあるが、艮達にはそんな余裕がないのだ。
「では、ガゴウは任せた!」
並走していたガレオは、艮達が頷いた事を確認して馬の速度をあげる。そしてナールズへと近付き、剣を振り下ろした。対するナールズは陥没した目をガレオへ向け、高く飛び上がり、避けると同時に懐から柄を取り出して振る動作へと入る。
「……悲しいな。ナールズ殿」
そのナールズの行動に、ガレオは酷く寂しそうな声を漏らした。
振り下ろされる前に剣の柄頭を手首に当て、手首を返し、しなやかな軌道を描く剣先は、ナールズの胸を深々と切り裂く。
「切断面すらなく、生者の様な死を送る美しき妙技'世生歿'。その様な大雑把な振りでは無かったであろう。
嘗ての死神もさることながら、貴殿も素晴らしき腕を持っていたと記憶している」
胸から肩。肘裏、胴、腰、体の節々を流れる剣先は、確実にナールズの体を刻む。
「その様な身に成り果て、美しき妙技に泥を塗る。……それでは救われんだろうナールズ殿」
「ァ……」
落ちかけたナールズの体を剣の面で打ち上げたガレオは、そのまま落下してくるナールズの心の臓に剣先を合わせ――
「今一度、眠ると良い。貴殿に、聖女様の導きがあらんことを」
空中でバタつくも、関節を切り刻まれていたナールズは上手く防ぐこともできずに貫かれた。
一瞬ビクリッと体を震わせたものの、力なくずり落ちてくるナールズに向け数秒の黙祷を送ったガレオは、貫いているナールズから剣を抜き、騎乗していた馬から降りるとナールズを大地にそっと寝かせる。
そして周囲を確認すると、少し自軍が押され始めている事に気付き、馬の鞍の隙間に紙を一枚挟み込んだ。
「お前は一度戻り、増援の要請を頼む」
ガレオの言葉に一度鳴き返した白馬は、そのまま踵を返してリュシオン城の方へを駆け出す。……その白馬を見送り、ガゴウと対峙している艮達の加勢に入ろうとしたガレオの耳に、気色の悪い笑い声が聞こえた。
「ガカハッヒヒッ…」
鳥肌が立つような気味の悪い笑い声に釣られ振り向けば、そこには体中の傷口が泡立ちながら修復を始め、天から糸に引っ張られる様に立ち上がるナールズの姿があった。
「不死はいい。不老はいい。長寿の貴様でも死は恐れるのだろう?
ハハッ、悪いなぁガレオ。私は既に、神に選ばれ、神を得た」
ゆらっと体を揺らし、ハッキリと言葉を紡いだナールズの姿は消え、反射的にガレオは後ろに剣を振る。偶然でしか無い。ただ直感がそう告げたから振った剣。己の直感を疑いはしないガレオは、それに従ったまで。
だが、その手に伝わる重い衝撃に、ガレオは己の直感が間違いでない事を確信し、同時に干からびた体で振るわれた腕から生まれる重い力に驚愕した。
「意識があるのか。しかし不思議なものだ、死霊使いを神と崇める程に愚かだったかな?」
「愚かなのは貴様だよガレオ。死霊使いに操られているなどと誤認しているのだからな。
私は一度死に、そして神に選ばれ甦った。それだけの事よ」
「最早、語り合う事も叶わぬようだ」「理解できない己の浅知恵を恨むといい」
交差する干からびた腕と剣から生まれたのは、断ち切る音ではなく、ぶつかり合う様な鈍い音。
その頃、艮達は苦戦を強いられていた。
「ちげぇ、ちげぇよなぁ!女ァ!俺でも分かるぜ。なめてんのか?」
「くッ……」
苛立ちを見せるガゴウの拳を、艮は肉体強化を高めて正面から受け止めようとする。しかし、ガゴウが振るう拳はあまりにも重すぎて、防ぐために交差した腕が軋み、衝撃で既に袖はボロボロだ。
「オメェらもだ。ちんたらしてんじゃねぇぞ」
艮を狙えば田中と佐々木が両サイドから攻撃を仕掛けるのだが、片腕を振るうだけで二人は吹き飛ばされてしまう。
その瞬間、小さな雷撃と幾つかの火種がガゴウの体に触れてはいるも、ガゴウは無傷。
「クソッ防火服かよ」
「まだかぁ…体、ゴム繊維か何かなのかな」
軽口を叩く田中と佐々木は、チラッと艮の様子を伺う。
自分達に攻撃が流れない様に正面で攻撃を流さずに受け続けているためか、肩で息をして、防いでいた腕は脱力するにも震えている。
本来ならば艮の役割は二人のどちらかがしたい気持ちではあった。しかし、それではガゴウを倒す事ができない。だからこそ早く仕込みを終えたいのだが、ガゴウがそれを許さない。
言葉の軽さとは裏腹に、二人は内心焦りが生まれていた。
先程の広範囲での攻撃に魔力を結構使っていた事もなのだが、それ以上にガゴウへ自分たちの攻撃が通じないのだ。
「女、お前では俺の攻撃は受け止めきれねぇぞ」
「みたいですね。まだ本気でも無いようですし」
一撃一撃を確実にするために、佐々木と田中からは決して仕掛けようとはしない。その様子をニ、三手で気付いていたガゴウは、呆れたように艮へ声をかけては見るものの、艮は小さく笑みを見せて余裕そうな素振りで返してくるばかり。
「……ちったぁ強く押せば、テメェ等も応えざるおえねぇか」
「ふぅー……」
自分だけが見える力の流動。その力が、先程とは比にならないほどガゴウの拳に溜まっていく。
手加減をされている内に仕留めたかったのだが、どうやらそれは叶わなくなってしまった事を理解し、次の一撃を凌ぐために艮も呼吸を整え、肉体強化を更に高める。
「まだ死んでくれるなよ」
振り上げられて振り下ろされるまでの時間。数秒もないであろう時間の中で、艮は自分の父が使っていた技を浮かべ、描いていた。
別に艮は無闇矢鱈に、ただ無謀に受け止めていた訳ではない。
ガゴウの軸を常に見据え、その力を最小限に受け止めている。艮のイメージでは、あとはそれを導くだけ。
分かってはいる。だが、それを許さないガゴウの力。おそらくは自分の父でも無理である事も艮は理解している。
「今」
艮の口から小さく呟かれた言葉。
交差した腕の中央にガゴウの拳が触れた瞬間、その力の流動に合わせて自分の力を抜いていく。衝撃が生まれるよりも前に、しかし繋がりを保ったまま。
押される力に抵抗せずに体を逸らせ、腕を道に滑らせて手のひらでガゴウの拳を捕らえ、一瞬の流れを見逃さずに捕らえた拳から手首へ。そして、そのまま握った手首を下へと引っ張る。
「受け流しと受け止め、相手の力と軸を利用した体術。昔、槍使いに似たようなのを使う奴が居たな」
「うそっ!?」
煙を殴る様な感覚に笑みを浮かべたガゴウは、地面を自分の拳が突く前に無理矢理軌道を変えて拳を振り上げた。
完璧に捕らえ、完璧に体勢を崩しきったと思っていた艮は驚きの声を漏らしてしまい、手を離す事を忘れてそのままガゴウの腕に釣り上げられてしまう。
釣り上げられた艮は隙だらけであり、両手でガゴウの手首を掴んでいるため即座に防御にも移れない。
一瞬の驚きは焦りへと変わり、その焦りは僅かな時間の判断を鈍らせる。それは艮にとって絶対的な危機であり、この世界ではよくある絶命の危機。
自分が掴んでいる腕とは逆の腕に流れる力を目に、艮の思考は途端に死で埋まり思考はピタリと止まってしまった――
「しゃらくせぇ!僚太ァァ!!」
「オーーライ!」
そんな思考を晴らしたのは、業火に身を包み、艮へ向け振られた拳に勢いよく上空から踵落としをキメた佐々木と、雷で空気を割りながらガゴウの軸足の腱に雷速の回し蹴りをする田中の声。
叩き落とされる拳と、足に走った僅かな麻痺に力が抜けたガゴウは、小さく体勢を崩した。二人の声のおかげで晴れた思考の中、艮はその僅かな力の乱れが見え、思考するよりも早く体が動く。
掴んでいた腕にしがみ付く様に足を絡め、離した手を地に着け体を支えて、そのまま捻りを加えてガゴウを大地に叩きつけた。
「大丈夫?艮」
「怪我はねぇか?」
「ふぅふぅ…ありがとう…」
慣れない体の使い方をした艮は、脇腹などに小さな痛みを感じながら佐々木と田中に支えられ、ガゴウから少し距離を取る。
「俺の方はできたけど、望は?」
「問題ねぇ。今ので入った」
二人の会話を聞いて何の事を言っているのか分かった艮は、ほっと一息をつく。
「やればできんじゃねぇか。次は、もっと気合を入れてやれ」
佐々木に蹴られた腕に少しだけ傷ができている事に対して更に笑みを深め笑うガゴウに、艮達も笑みを返す。
「今から一撃打ち込んでやるから、テメェも気合入れろよ」
「コレまでのとは、ちょっと違うから」
「後は頼みます」
呼吸を整えている艮の前に出た二人に期待して、ガゴウは構えずに佐々木と田中の言う一撃を待つことにした。
何をする気か。
さっきまでの様に実体化から炎と雷に変わるに連れ増していく威圧に、ガゴウは目を離さない。
徐々に形を変えていく二人は、小さく小さくなり、最終的にはピンポン玉程の球体へと形を変えた。そして二人の声が響く。
「'火之迦具土神'」「'伏雷'」
「ハッハッッハッハッ!いいぞ!さぁ、こ――」
ガゴウよりも一回り程大きく、全てを焼却する意思を体現したように揺らめく人の形をした炎。
大気を割り鳴らし、地を這う四足の雷の獣。
変化した二人の姿に上機嫌な笑い声を上げたガゴウが言おうとした瞬間、ガゴウの体は蒼き劫火に包まれた。
更に雷の獣が天へ向け吠えると、ガゴウの足元から音を置き去りにした雷撃が天へと登る。
劫火はガゴウを焼き続け、天へと登る雷は、雲の合間へを身を隠すように消えていく。
数秒後、ゆっくりと劫火が消えると、その場には黒く塗りつぶされた様に焦げたガゴウだけが残された。
「これで」
終わった。
そう言おうとした艮の言葉を遮る様に、雷の獣が唸り声を漏らし、揺らめく人の形をした炎も更にその勢いを増した。
二人の反応に、まさか……と思った艮の耳に、聞きたくはない笑い声が聞こえ、戦場に響く。
「ハハハハハ!!!!
なるほど、あの攻撃の時に、俺に何かしらの印を付けたか!全力の一撃、絶対に俺を殺す一撃を外さないように……いや、そうしなければ、まだそれを扱いきれていない?
いやいやどっちでも良い。いいぞ、実に良い!」
黒く焦げたガゴウの表面がポロポロと剥がれ落ち、その中から響く声。聞き覚えのある声が嬉しそうに語りかけ、ガゴウへと視線を向ければ気付く。
中央に一本だったはずの角が消え、天を突く様に二本の角が伸びている事に。
「さぁ次だ。もっと死力を尽くせ」
そして、放つ殺気と威圧が、先程までの比にならないと言うことも。
完全に炭は落ち、現れたガゴウは無傷だった。
その事に、艮は言葉を失う。雷の獣は威嚇をするように唸り声を大きくさせ、人の形をした炎も手を前に翳し、炎の剣を創り上げ握る。
次の一撃も受けて立とう。
言葉は無いものの、軽く手を広げるガゴウと、力を溜め、最大の一撃の準備をする三人。
一触即発の空気。
小さな物音一つでも合図になりそうな程の張り詰めた空気の中、その空気を断ち切ったのは、この場で初めて聞く声だった。
「盛り上がっている所悪けど、今回はここまでにしよう」
突然、四人の間に現れた魔族の男が艮達に手を翳すと、三人は薄黒い壁に囲まれ閉じ込められる。それを見ていたガゴウは、見るからに不機嫌な顔で男の名を呼んだ。
「何のつもりだアーコミア」
魔王アーコミア。その言葉が聞こえた艮は、顔を顰める。
現状で魔王を二人相手するのは無理。現に、アーコミアが手を翳しただけで貼った薄黒い壁を、佐々木は壊せてない。唸り声を上げている田中は、その瞳にアーコミアを捉え吠えるが……。
「何もないさ。ただ、私の用事が終わったからお開きと言うだけだ」
雲の合間に隠れていた雷がアーコミアめがけて降り注ぐも、アーコミアに触れる前に何重にも展開された薄黒い壁に防がれてしまう。
「テメェの都合が終わったから戻れだ?今からが良い所だろうがよ」
「まぁ、ガゴウが二本角になっているなんて久々に見たけど、お開きはお開きだ。私の都合でここに来た。ならば、帰るのも私の都合で帰る。
何かおかしな事を言っているかな?」
「俺には関係ねぇって言ってんだよ」
「それが関係あるんだよガゴウ。
私の都合で連れてきたのだから、帰る時も一言は必要だろう?それに、今はまだリュシオンもだけど、彼等を殺してもらっては困る」
しっかりと会話を聞き取る事ができない艮は、ガゴウの雰囲気から戻る様に言われていると考え、田中と佐々木に攻撃を辞める様に声を掛けた。
「二人共、今は…」
すると、二人は攻撃の手を止め、ゆっくりと実体化をしていく。
「こっちの軍も結構削られてしまったからね。今は退いておくのが利口だとは思わないかい?」
「雑魚が群がろうと関係ねぇな。これ以上邪魔をするなら、まずはテメェからにする」
艮達を越え、後方の様子を見るアーコミアの視線の先では、確かに援軍の到着で劣勢になってきている魔軍の様子が見える。
しかし、ガゴウにとっては関係なく、それで納得しようとはしない。
そんなガゴウに呆れた様子のアーコミアは、そっと近付き耳打ちをした。
「次に会う時は、彼等はもっと強くなる。それはガゴウが後で見逃すよりも一層ね。今日の所は私に従ってはくれないかな?
後でより、ここで見逃していたほうが、期待以上のものになるのを約束しよう」
「……チッ」
自分の目論見が見透かされている事に苛立ちを覚えたガゴウだが、アーコミアの言う事が事実であるのならそちらの方が自分の利に叶っている。もし違った場合は、今度にすればいい。
不満げではあるが納得をしたガゴウが大きくため息を吐くと、二本の角が徐々に額に戻っていき、最初の時の様に一本の角が生えてくる。
しっかりとは答えていないものの、それが返答となっている事を理解しているアーコミアは、艮達を一瞥すると軽く指を鳴らして見せる。すると、アーコミアを中心に魔法陣が現れ、それは急速に拡大し、艮達の足元を越え魔軍達まで範囲に収めた。
「では異界の諸君、またどこかで」
再度アーコミアの指が鳴らされ、魔法陣が強烈な光りを放った次の瞬間には、魔軍も、ナールズも、そしてアーコミアやガゴウの姿までもが消えていた。
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その頃、リュシオンの大通りから少し外れにポツンと建っている掘っ立て小屋。
「ここに居たんですね」
「あれ?テトリアちゃん、こんな所にどうした」
「迎えに来たんですよ。コルガ支部長」
小屋の中で本を片手に時間を潰していたコルガは、いきなり開かれた扉の先で明らかに不機嫌そうに立っているテトリアを見て目を丸くする。
「よく見つけられたな」
「精霊魔法まで使われて結構時間が掛かりましたが、異界の方々が演奏会で精霊の気も惹いてくれていたので、まだ見つけやすかったですよ」
「あぁ、そういう事。でも俺の迎えなんかに来て良かったのか?今、随分と外が騒がしい様だけど」
「ギルド員の報告では魔王ガゴウが現れたそうです。聖騎士団からの要請で、動けるギルド員には依頼として派遣ているので問題はありません」
「依頼って、リュシオンが良く金を出したな」
「支部長のポケットマネーからなので国からの嫌味は飛んできませんよ」
「俺からの嫌味は飛ぶんだけど」
「だったら、今度からはその場に居て飛ばしてください」
テトリアに睨まれ、降参のポーズをしながら立ち上がったコルガは、テトリアと共に掘っ立て小屋を出ていく。ついでに周囲の様子を伺い、自分を探し出した精霊の存在が無い事も確認できた。
「これなら戻っても大丈夫そうだな」
「何かあったんですか?」
「ありそうだったから隠れたのさ」
ヘラヘラっと笑って答えたコルガは、この騒がしい原因となっている魔王ガゴウの出現と現状報告をテトリアから聞きつつギルドへと戻る。
ギルドの扉を開けると、もう一段落ついたのか、ギルド員達が登録冒険者と共に打ち上げを始めており、入ってきたコルガを見つけて全員が厭らしい笑みを浮かべた。
「いやー、まさか支部長の驕りとはなぁ」「しかも依頼料が出るらしいぜ」「くぅ~リュシオンの支部長は太っ腹だねぇ」「姉ちゃんおかわり!姉ちゃんも好きなもの飲みな!俺の驕りだ」「いただきまーす!」「支部長の驕りだけどな!」「「「ハッハッハッハッハ!」」」
わざと聞こえる様に話す彼等に、コルガは軽く手を振りながら好きにしてくれと伝えて自室へと戻っていく。後ろをついてくるテトリアが部屋の扉を締めた事を確認したコルガは、自分の机に置いてある瓶を開けて、中から角砂糖を一つ取り出して天井へ向けて投げた。
「'内緒話の時間だ。
対価は供物。対象はこの室内'」
コルガが言葉を紡ぐと、投げた角砂糖がスッと消え、部屋の中をフワフワと光りが漂い始める。
「さてテトリア、お前に依頼だ」
「防音をしたと言うことは」
「俺からクラン'ファントムカラー'に依頼したい」
コルガの言葉を聞いたテトリアは、小さくため息を漏らして、自分用の紅茶を用意してから近くのソファーに腰を掛けた。
「高いですよ」
「程々で頼む」
苦笑いを浮かべるコルガを無視して、室内にはテトリアが紅茶の中に角砂糖を落とす音だけが響いた。
やっぱり何度でも思いますね。戦闘描写も難しい!
満足できるのと思えば、より一層。これからも励まねば。
ブクマありがとうございます。そして評価もありがとうございます!!
意気込みを力に、沢山唐揚げを揉みました。どうぞこれからも、よろしくおねがいします!!!