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200字しばり

五反田の背徳

作者: 水岡きよみ

最後に会った日、彼は女の子よりも華奢な肌と、艶に満ちた蕩ける瞳で迫った。

だから私は、荒くした息そのままに唇を押し付けた。ゆっくりと唇を滑らせ、肉付きがなくゴボウのような彼の脚を淡く這うように愛でていく。


唇で愛せば悶えてくれる。

舌で擽れば悦んでくれる。

口先で恋を囁けば、さらに夢中に堕ちてくれる。


その恍惚と征服欲に駆られ、ひたすら身体を繋げようとする。

平日昼間のホテルに、二人分の昂る吐息が静かに響く。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  文章構成が良いなと思いました。 [気になる点]  「ゴボウのような」という表現が作品全体において見ても違和感があるな、とも思いました。
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