表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法の世界へ転移招来!   作者: ねぎとろ
序章 『仲間の強さ』
8/50

八話 「王女との出会い」

明日は諸事情により更新できません。ごめんなさい。


 王国兵の後ろに連れられ王城に向かうが、割とすぐ着いてしまった。


「へぇー、ここが王様の城かぁ、デケェなぁ」

 俺は呑気に城を眺めているが、他の皆は未だ困惑している。


「いまから我らはどうなるんじゃ……」

 リンシアの小声が聞こえてしまったが、とりあえず無視することにした。


「よし! お前ら早く入れ!!」

 俺達は王国兵に強制的に城に入れられた。

 中を歩き、王が居るという謁見の間に着いた。


「ここからはお前達だけで行け!!」

 王国兵に背中を押され俺達は謁見の間に入った。


「謁見の間ってこんなんなのか。 小説とかだと良くあるけど、実際見ると凄いな。」

 俺は自分の思った感想を言ったのだが、何故か俺以外の声が聞こえない。すぐ横に居る 三人共下を向き黙っていた。


「よく来たな! お主ら! 歓迎しよう!!」

 王様の声が聴こえ、俺達は背筋を伸ばし固まってしまった。


「ん? ちょっと待てよ? 今の声女っぽくなかったか?」

 俺は少しの違和感に気付いてしまった。俺は他の3人に尋ねることにした。


「待てお主。 なぜお主はこんな空気の中喋ったりできるのだ」

 何故かリンシアに指摘されたが、俺にはよく分からなかった。きっと俺は世間でいう、KYなのだろう。


「お兄ちゃん……ちょっと黙ってて!」

 響にまで注意されてしまった。妹にまで言われてショックだった。


「お前は、なぜ空気が読めないんだ……」

 ノースにまで言われた……でも俺が空気を読めないのは昔からだと思う。 小学生の頃も友達に言われ、中学からは毎回梨花に言われていた気がする。上手く思い出せないが。


「なんだよ。皆して言いやがって」

 俺は少し拗ねてしまい、子供みたいに黙ってしまった。


「ごほん! ではわしも話すとしよう」

 完全に女だったが全く気にしないようにしよう。 王女様はしっかりと待ってくれて、タイミングよく話し出してくれた。


「ちなみにわしの名前は、リング・ギン・シャリオット。知ってると思うが、王都シャルロットの王様兼王女だ。気軽にシャリオットって呼んでくれ」

 仮にも王女様をシャリオットって呼んでいいのか分からないが、まぁ本人が言ってるし良いのだろう。ちなみに王都の名前も俺は初知りだ。


「なぁ、ノースさん〜。前の街ってなんて名前だったっけ?」

 俺はど忘れしてしまい、あんなに良くしてくれた街の名前を忘れてしまったのだ。


「お前、マジか……忘れたのかっていうか、名前知ってたっけ?」

 そういや俺って街の名前を知らなかった。誰からも教えて貰ってないことを思い出した。


「まぁ我は知ってたけどな」

 リンシアはドヤ顔で言ってきた。

「えっ? あそこの街ってなんていう街なの? 響も分かんないや」

 響は頭にクエスチョンマークを浮かべながら言ってきた。まぁ現実にはマークなんて見えないんだが。


「よし。とりあえずリンシア、お前は知ってるらしいから言ってみろ」

 俺はリンシアに言わせようと思ってしまった。


「お、おう。 我にま、任せろ……」

 段々とリンシアが青い顔をしてきて、やっぱり分かってないことが分かったのでやめてあげた。


「お前らに教えといてやろう。街の名前は、ギルシアだ。まぁ一応覚えておけ 」

 ノースは俺達にしっかりと教えてくれた。と、ここで俺達は王女様をずっと無視してたことに気付いた。


「あ、ごめんなさい。王女様……話すことがあるんですよね! お願いします!」

 俺は王女様に一言謝ってから話を聞く態勢をつくった。


「では、わしの話を始めるとしよう。 まずは街を救ってくれてありがとう。 我からも感謝する。そこでだ、お主らに報奨金を出そうと思う」

 うお、マジか。俺何もしてないけど良いのかな。まぁ黙っておこう。


「えっ? 報奨金くれるんですか? ノースさんが言うにはあのドラゴン最弱らしいんですが……」

 俺は弱いドラゴン如きで報奨金が貰えるなら今までも沢山の人が貰ってきたのではないかと思ったのだ。


「まぁぶっちゃけ言うとな、わしはただ、お主らに会ってみたかったのだ」

 なんか急に王女様ぶっちゃけだしたよ。どうすれば良いんだよこれ。


「あの、なんで私たちに会いたかったんですか?」

 ここで響が聞いてくれた。


「ん、ああ。特に意味はないな。 わしはあまり人と会えないのじゃ。だから寂しくてな……」

 なんだろう。この王女様のリンシア感。超似てる気がするんだけど、そう思ってるのは俺だけかな?

 と、ここで


「お主! シャリオットって言ったな! 我とキャラがほとんど被ってるではないか!!」

 さすがにリンシアは気付いてたか、でも本人の前で言わなくても

「お、おい。リンシア、相手は王女だぞ? さすがに真っ直ぐ言うのはやめておけ。まぁもう遅いが」

 俺が言う頃には、もう既にリンシアは言い切った後だった。


 そこからは、何故か王女様はションボリとし、普通に報奨金をくれて帰らせてもらった。


 報奨金で最高級の宿に泊まり、俺達は熟睡してしまった。


「ふぁ〜。久しぶりにめっちゃ寝た気がするなぁ」

 俺は身体を伸ばしながら呟いた。ちなみに時刻は日本と何故か同じなので24時間制だ。

 近くの時計を見る。時刻は12時。もう昼時だったのだ。


「ん?なんか妙に隣が膨らんでる気が……」

 掛けていた毛布をめくり、中を見ると……王女様が眠っていた。


「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


「んん? お主、朝からうるさいの。わしが寝てるんじゃから静かにしてくれ」


「お、おう。すまんな」

 つい反射的に謝ってしまったが、明らかにおかしい。

 王女様は王様だが、見た目は小さい。まるで中学生レベルだった。まぁ響とリンシアとほとんど変わらない。


「まぁこいつも小さいもんな。 寂しくなって隣に来ちまったか………って違う!! なんで王女様なんだよ! 響とかなら分かるけどさ!!」

 俺は叫んだ後にすぐさま扉を出て、隣のリンシアと響の部屋に籠ることにした。


「なんで、お主逃げるんだ! わしと眠れて幸せのはずなのに!!」

 王女様は以外と勘も良く、足も早かった。すぐに俺が居るところを見つけて近づきながら言ってきたのだ。


「リンシアと響はまだ寝てるし、どうすれば……ノースさんは朝早くに出掛けたっぽいし……ぐぬぬ」

 俺は悩んだ末に王女様を王国兵に渡すことにした。


 意外とすんなり王女様は帰り、俺は響とリンシアを起こしてノースさんの所に向かった。


「ノースさーん。今からダンジョン行きません? 多分俺達だけだと勝てないんで、ノースさんに付いてきて欲しいんですよ」

 俺は異世界に来たら絶対ダンジョンに行きたかったので、王都にダンジョンがあることを知って凄くテンションが高かったのだ。


「む? ダンジョンがあるのか?」

 ノースさんに訊ねられた。

「あ、はい。昨日の夜に王国兵が話してるのを聞いたんですよ」

 昨日の夜、俺は散歩に出ていたのだ。そこでダンジョンの話を聞き、行きたいと思ってしまった。


「では、俺も付いていくとしよう」

 よし!ノースさんが居れば安心だな。


「もちろん、お前らも連れてくからな? 覚悟しとけよ?」


「なんじゃ?我もダンジョンに行きたかったからちょうど良いな」

 リンシアは行けることに満更でもなさそうなので良かったが、響はやばそうだ。


「えっ? そんな怖そうな所に行くの? やだよ。響行きたくない!!」

 響が駄々をこねだしたのだ。

「お、おい響。大丈夫だぞ? ノースさんも居るし、俺の裏に隠れてれば安全だよ!」

 俺は響だけを置いていくのは嫌だったので、必死に説得することにした。

「ほんとにだいじょぶ? 」

 若干涙目の響に聞かれてしまった。

「お、おう。当たり前だろ! ノースさんがしっかり魔法防護を掛けてくれるし大丈夫だよ!」


「あ、ああ。防護の魔法くらいいくらでも掛けてやるから安心しろ」

 ここまでやってようやく響は付いてきてくれた。


 俺達は王都シャルロットに着いて、三日目にして、ダンジョンに潜ることになったのだった。

なんか召喚魔法あんま使ってない気が…これからもこんな感じならタイトル変えるかもしれません。ご了承ください

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ