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魔法の世界へ転移招来!   作者: ねぎとろ
序章 『仲間の強さ』
6/50

六話 「ノースさんと新たな仲間」

戦闘シーン難しいですね…

 そこからの戦いはとても俺には説明出来なかった。

 ドラゴンの大きさは俺の目測で15m、ノースは瞬く間にドラゴンの翼に辿り着き、持っている大剣を翼を切り刻んだ。

「す、すげぇ、これがギルドマスターの強さなのか」

 俺はその光景を唖然とし見ていることしか出来ずにいた。


 そこからもノースとドラゴンの激しいバトルは続いていく。翼を切られたことで本格的に怒りだしたドラゴンはノース目掛けてブレスを吐いた。


「ふん! そんなの効かぬわ!!」

 ブレスの音に遮られながらもノースの声が俺の耳に届いた。だが、ノースは炎の海の中に居る。もうダメだと思った矢先、

「すまんな。 もうお前の負けだ」

 ドラゴンの首は落ちていた。


 ノースは、自分に張った魔法防護でブレスを防ぎ、無防備になったドラゴンの首を一振りで切り落としてしまったのだ。俺はその決定的な様子を見ることが出来ず、ただ目の前に転がっている血塗れの首を眺めているだけだった。


 そこで俺は我に返り聞いてみた。

「ノ、ノース! お前ってこんなに強かったのか!?」

 事前にリンシアから聞いていたが、ドラゴンの強さは中々の者で、強い者だと王宮魔術師レベルでないと勝てないらしい。


 ノースは俺に対して誇ることもせずに言い放った。

「まぁな。あの程度のドラゴンなら何体か狩ったことはある。あれはドラゴンの中でも最弱の個体だ」


 と、ここで俺の召喚魔法が完全に発動した。


「ようやく出てくるのか、ドラゴンはノースが倒してしまったし、全く意味無いじゃないか」

 俺はため息をつきながら呟いた。

 辺りが光に包まれ、召喚魔法により出てきた少女は何故か泣いていた。


「ま、待てよ? なんか見覚えのある顔と、聞き覚えのある泣き声が聴こえる」

 俺には一昨日、日本で聴いた妹の声が聴こえたのだ。


「うわぁぁぁぁぁぁん!!! お兄ちゃんどこーーーーーー!!」

 やはりそうだった。俺の妹、響の泣き声だ。今思えば俺は昨日家に居ない、響まだ中学生、心細く泣いてしまったのだろう。


「お、おい響? 俺ならここに居るぞ?」

 つい俺は泣いている妹に声をかけてしまった。

「ほぇ? お兄ちゃん? なんで居るの?? てっきり消えちゃったかと思ったのに……しかもここどこーーー!?」

 響は俺を見て泣き止んだのは良いものの、日本にいた響には見覚えのない世界、驚くのも無理はない。


「響、よく聞くんだぞ、そしてこれは嘘じゃないからな? ここは日本じゃない。異世界っていう違う世界なんだ。 お兄ちゃんは一回死んじゃってこの世界に生き返ったの、そして響を俺の魔法で召喚しちゃったわけ」

 俺は自分のやった事や異世界に居る理由などを響に説明した。ちなみにリンシアのことだが、未だ寝ているので一切説明していない。


「ん? お兄ちゃんは何を言っているの? 大丈夫?」

 妹に素で引かれてしまい、さらに心配までされて俺は意外とショックだった。そこでリンシアがようやく目を覚まし、自分以外の少女が俺と仲良くしている状況を見て、騒ぎ始めた。


「何故我以外の人間がタクミと仲良くしておるのじゃ!! タクミは我のものだぞ!! 我の許可なく仲良くするでない!!」

 おいおい、俺はいつからお前の物になったんだ。俺はここでリンシアに説明することにした。


「まぁリンシア落ち着け、これは俺の妹の響って言うんだ。多分お前とほぼ同じ年齢くらいだと思うし仲良くしてやってくれ」


「私は一ノ瀬 響です。これからもよろしくお願いします。 あとちなみにお兄ちゃんの言ってたんですけど、ここが異世界って本当ですか?」

 響は俺の言葉をまだ信用してないらしく、リンシアにまで聞き出した。

「ん? まぁ妹なら良しとするかの…ボソッ…うむ。これからもよろしく頼むぞ! 我はリンシアじゃ、タクミが名付けてくれた大事な名前じゃぞ! あとな、ここが異世界なのは本当のことじゃ」

 最初らへんの言葉は聞こえなかったが、ちゃんと響とも仲良く出来そうだし良かった。妹もようやく信じてくれたし。



 あ、やべ、ノースさんのことを忘れてた。

「お、おい響、そこのカッコイイ男の人にも挨拶しとけ。なんか待ってるっぽいから」

 俺はさっきノースさんのことを一目見た時に、なんかそわそわしていてこっちをチラチラ見ていることに気づいたのだ。そこで響に挨拶をさせてみた。


「あの…私、お兄ちゃんの妹の響って言います。おじさんはカッコよくて頼りになりそうですね! これからもよろしくお願いします! 」

 響に挨拶させて正解だった。案の定ノースさんは、笑顔になり、響に話しかけてくれた。


「ん、俺の名前はノースだぞ。 頼りになりそうなんて嬉しいねぇ。 これからもおじさんと仲良くしてくれよ!」

 そこからは、リンシアとノースさん、響の三人でノースさんのドラゴンを倒した時の話をしていて、完全に俺は蚊帳の外状態だった。


 だが、それもつかの間、ようやく街に着いた俺達は、ノースさんが持っていたドラゴンの首を見せたことにより、王国兵の兵士から手紙を渡されてしまったのだ。

 しかもその内容は、ドラゴン討伐についての話がしたいから王都に来て欲しいとのことだった。


 そこで俺は、ノースさん達三人と話をして、王都に行くことに決めたのだった。

やっぱり短いですよね…でも長くしようとすると文がさらに変になるのです。ごめんなさい

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