三話 「仲間を呼ぶことに成功しました」
土日は忙しいので更新できるかわかりません…出来るだけ頑張りますが…
ご理解のほどお願いします。
ちなみに今回は短いです。
「うーん……ここは一体どこなんだ?」
俺は急に世界が一変してしまったので困惑してしまった。
「そういえばリンシアが異世界に転生させるって言ってたような」
ここで俺は唐突にリンシアが言っていた言葉を思い出す。そして、俺は自分が初期から召喚魔法を使えることまで思い出したので、使ってみることにした。
「うーん、召喚魔法ってどうゆう感じに使えばいいんだろうか」
魔法の使い方なんて全く知らない俺は適当に呪文を唱えたりしてみたが全く何も起きない。
「もしかして名前呼ぶだけで良い的な感じなのかな?」
俺はふと思いつきやってみることにした。
「リンシア、召喚!!」
魔法の合図なのか分からんが、急に魔法陣が描かれだした。
「うお、なんだこれ。召喚成功ってことでいいのか……?」
そして、魔法陣が光りだし中から1人の少女が現れた。
「イタタタタ……なんじゃこれは」
俺は聞き覚えのある声が聞こえたことに胸が弾んでしまい、つい話しかけてしまった。
「お、おい。もしかしてお前リンシアか?」
これで全くの別人だったらどうしようとか思いながらも期待を込めて聞いてみた。
「んん? もしかしてお主タクミか? なぜお主がここにおるんじゃ?」
これでリンシアってことは分かった。だが、もしかしてリンシアはこの状況を分かってないんじゃ……
「んー。そう言われても、俺がリンシアのことを思い出して召喚してみたら成功しちゃったんだよ」
俺は事実だけを伝えておいた。
「なんじゃと!? なんかおかしいと思ったんじゃ、急に魔法陣が描かれだして気付いたらこんな場所に居るし……」
リンシアは俺に対して少し不満げに言ってきた。
「まぁまぁ、俺はリンシアが召喚出来て嬉しいぞ? なんてたって俺はお前が好きだからな」
俺は知ってる人と会えて嬉しくなり、つい好きと言ってしまった。ちなみに友達として好きという意味でだ。
「お、おぬし! 急に好きとか言われたら照れるではないか!! ……ま、まぁ我もタクミと会えて嬉しいが……ボソッ」
最後の言葉は聞こえないし、なぜリンシアの顔が赤いのか分からないがあんまり嫌そうじゃないから安心だ。
「なぁリンシアー、召喚魔法って具体的にはどんなこと出来るんだ? お前なら分かるだろ?」
俺は感動の再会を終了させ、疑問に思っていることを聞いてみた。
「あー。ちょっと待っておれ。我が鑑定の魔法で見てやる。………んん!? 我の能力が極端に下がっているだと、これでは魔法は覚えているのに使えぬではないか。鑑定も今の段階だとあまり使えぬか」
リンシアは自分の能力が下がっていて不満なようだった。
「ま、まぁ落ち着けよ。とりあえず俺のこと鑑定してみてくれ。俺も自分がどんなもんなのか気になるんだよ」
俺は自分の能力が気になりすぎて段々焦っていることに気付いていなかった。
「そ、そんなにお主焦らなくても大丈夫だぞ? すぐに見てやるから少しだけ待っておれ」
そう言ってリンシアは何かを呟いた後、俺のことをじっくり見始めた。
「むむむむむむ……お主も中々弱いのぅ…召喚魔法以外はこの世界の一般人と変わらぬな」
「う、うるせえな。じっくりと俺の能力を見てないで召喚魔法の説明を教えてくれよ!!」
俺は自分が弱いと知って地味にショックだったのだ。そしてあまりにも弱いらしいので見られることが嫌だったのだ。
「す、すまぬ! さすがにちょっと言い過ぎたかの」
リンシアは俺のショックを受けてる姿を見て慌てながら言ってきた。
「もう良いんだよ、俺は弱い……それでいいんだ、それよりも早く召喚魔法について色々教えてくれ」
俺はもう自分の能力は諦めて召喚魔法だけを使っていこうと心に決めたのだった。
「タクミよ! いくら弱くても鍛えれば強くなるから安心しろ!あ、ちなみに召喚魔法の説明はほとんど無かったぞ」
リンシアはこう言いながら召喚魔法の欄に書いてあったことを言い始めた。俺なりに解釈をしてみたが、確かこんな感じだったな。
召喚魔法は、最初に、さほど強い魔法ではありませんので過信してはいけません。
また、現実世界の人を呼んだ場合は元の能力と差は出ませんが、想像のキャラやこの世界に存在しない者を呼んだ場合は能力はランダムになり、基本弱くなります。ちなみに戻す方法は、呼んだ人間、呼ばれた人が死ぬ。または呼ばれた人物の同意の元戻すことが可能です。呼んだ人間が強制的に戻すことも可能ですが、その場合2度と召喚魔法を使えなくなります。
召喚魔法の説明を聞いた俺はやはり俺にとっては最高の能力だと思い、なぜ弱いのか分からなかった。
「良し! やはり召喚魔法は俺の想像した通りの内容だったか。俺には召喚魔法だけあれば生きていける……」
俺はリンシアの鍛えれば強くなれるという言葉を無視して、召喚魔法を積極的に使っていこうと決めたのだ。だが、最後の1文の使えなくなるとゆうのが少し不安だったが、今は気にしないでおいた。
「お主、説明にもあんまり過信するなって書いてあるが大丈夫かの?」
リンシアは心配するような目で俺を見てきた。
「細かいことは気にしちゃダメなんだよ。とりあえずお前も居ることだし、どっかの街にでも行こうぜ」
俺はそう言ってからリンシアに道を聞いた。
「わ、我もこの辺の街とか分からんぞ!? ど、どうするんじゃ??」
「まぁとりあえず東に歩いてればどっかに着くだろ。とりあえず出発しようぜ!」
俺はこう言ってから東に向かって歩きだしたのだった。
遠くから見ている視線にも気付かずに……