二話 「あれ?召喚魔法って神じゃね?」
またもや文が変な予感…!!
「おい!そこの者!!」
やべっ、なんかあの女に話しかけられたな。
「とりあえず無視しとくか。うーん、ここはどこだろうか……」
別に話したくないわけではないのだ。あの少女も普通に可愛いし。あ、ちなみにロリコンとかじゃないからね!!
「おい! 無視するでない!!!! この我が話しかけておるのだぞ!」
「あ、はい。そうっすね。すんません」
とりあえず適当に答えておく。
「なんだろう、やっぱり俺の好きなキャラに似てて可愛い……ボソッ……」
俺はこの少女のことをめちゃくちゃ可愛いと思ってしまった。とゆうのも、俺が最近観ていたアニメのキャラにとても似ていたからだ。
「な、なんじゃ。そんなにジロジロ見おって……照れるではないか……」
やばいな。反応までもそっくりで可愛い。
「とりあえず自己紹介的なのお願いしてもよろしくて? あ、ちなみに俺は一之瀬匠ね」
とりあえず相手に名前聞く時は自分から言うのが礼儀だし俺は自分の名前を言っておいた。
「う、うむ。そうじゃな。とりあえず自己紹介でもしとくか……儂はな実は未だに名前が無いのじゃ。一応死後の世界の管理者にして……」
「あ、ごめん。せっかく自己紹介してるとこ悪いんだけどさ、ボソボソ言っていて全く聴こえないんだわ」
とゆうのも本当にこの少女はずっとボソボソ言っていて俺の耳には到底聴こえなかった。
「えっ!? せっかく我が自己紹介してるのに聴かないとは何事だ!」
「えっ!! なんですか!?…いやー、ちゃんと聞いてますよ? えーっと、あなたは…はい!アレですよね!ちゃんと分かってますよ!!」
やばいやばい。最後ら編めっちゃドヤ顔してたのに全然聞こなかったよ。なんか若干泣き目になっちゃってるし、どうしよう。
「……ゴシゴシ……絶対お主分かってないよね……ゴホン!とりあえずもう一回だけ自己紹介するからよく聴くんじゃぞ?名前は未だに無いが、一応死後の世界の管理者にして……チラッ……よし、ちゃんと聞いておるな」
「いいから早くしてくださいよーーちゃんと聞いてますから〜」
今回はちゃんと大きい声で言ってくれているので、俺の耳でも聴こえている。
てか今思ったら、ドヤ顔でこっちに話しかけるあの少女が可愛すぎる。早くこの少女を使ったストーリーなどを妄想したいが、可哀想なのでとりあえず聞いておくことにした。
「う、うむ。わ、わかった。死後の世界の管理者にして、お主の今後を決めるものじゃ」
「おおおおおおお!! すごいすごい!!」
名前くらいしか結局わからなかったけど、とりあえずあのドヤ顔だし褒めておこうと思った。
「お主……実は全く褒めてないじゃろ…お主の今後についても儂が決めるのに……」
「えっ?俺って死んでるの!?てっきり生きてるかと思ってたのに……やべえ……どうしよう。アニメが観れない……」
俺ってマジで死んでたのか。さすがにトラックに突っ込まれたし死んだとは思ったが、実感がなさすぎたので全然気づかなかったぜ。
「お主死んでることにも気づいてなかったのか!? お主の頭大丈夫かのぅ……段々とこの空間になれてきておるし……」
「なぁ、そこの金髪碧眼少女、この空間はなんなんだ?俺はとりあえずこの変な所から出たいんだが」
俺はそう言いつつ、この真っ黒な空間を見て溜息を吐く。
「なんじゃ?その金髪碧眼少女ってのは。一体誰のことを言っているのかさっぱりじゃ……とりあえずこの世界は死後の世界とだけ伝えておこう。あっ、ちなみに脱出手段はないぞ?」
金髪碧眼少女がものすごいドヤ顔で言ってきたがとりあえず反応しない方が良いな。
「うーん、死後の世界ってことはもうアニメ観れないのか、しかも出れないとなるとどうすれば……」
アニメが観れないのは辛いな。そう思って俺は今後について悩み出した。
「なぁなぁ、とりあえず異世界に行ける感じでいいのか? あとさ、なんて呼べばいいか俺が決めてもよろしくて?」
俺は密かに自分で考えていた妄想の中のキャラを名前にしたかったのだ。
「なぬ? 我の名前を決めてくれるというのか?」
「あー、うん。決めたいんだけどさ、俺が考えた名前で良いのか?」
「儂には全くわからんじゃが……まぁお主が名前を決めてくれるというなら素直に従っておこう」
少女は嬉しそうな顔を隠しながらも俺に言ってきた。
「リンシアっていうのはどうだ?俺が見てたアニメのキャラにもそっくりだし、俺が妄想していたキャラの名前にしてたんだけどさ」
俺はあわよくば自分の考えた名前に出来ないかと思ったのである。
「リンシアちょっといいかもしれぬな………ちょ、ちょっと待て。なぜお主は我を使って勝手に妄想していたのか!?」
「お前を使って妄想してたのはめっちゃ勝手だけどさ、結局お前の名前も決まったんだし良いじゃんか!……勝手に妄想するのやっぱりダメだったのか?」
やっぱり勝手に妄想や想像をするのはダメだったかと思いながら俺は呟いた。
「いや別に……名前を決めてくれるのは嬉しいしな……ま、まぁとにかく今度からはリンシアって呼んでくれていいぞ!! あ、ちなみに妄想は程々になら良いぞ!」
「ほ、ほんとに良いのか!?俺なんかが決めた名前だけど、気に入ってくれたなら良かった!それじゃあ、リンシア!これからよろしくな!!」
やっぱり名前は大切だからな。俺が勝手に決めるなんて出来ないと思ったが、気に入ってくれたらしいし、なんか俺も嬉しくなってきたな。俺はそう思いながらリンシアを見ていた。
「あれ?そういや肝心なことを忘れている気がする」
俺はなんか大事なことを忘れている気がして、とてもモヤモヤしはじめたのだ。
「あー。多分今後のことじゃないかのぅ?」
「うーん……多分それだよな。俺は死んだわけだし、ちょっと真剣に考えてみますか」
俺はもっと大事なことがあった気がするのを考えながらも、とりあえず次の人生について考え始めた。
「最初に言っておくが……お主の転生場所は完全に我が決めたからな?」
リンシアは俺に対して言ってきた。
「お、マジか。どこに俺は転生するんだ?」
まぁ小説とかを読んでた人にはなんとなく分かるだろうが、多分異世界だろうと俺は思った。
「ちなみに魔法とかが使える異世界だ!!」
やっぱり異世界だったか。
「お、おう。そんなにドヤ顔しながら言われても。反応に困るぞ?」
俺は半ば分かっていたので、本当に反応に困ってしまった。
「お主全く驚かないのぅ。まぁ良いとするか」
「あ、もしかしてさ、転生先での能力とかも決めれたりするのか?」
俺はよくある異世界転生の小説などと同じように決めれると思って聞いてみた。
「あーー、すまんな。もうお主の初期に持っている能力も決めたのじゃ。あとは転生するだけじゃぞ?」
嘘だろ……俺は想像していた未来と違い絶望してしまった。
「……じゃ、じゃあどんな能力なんだ?」
せめてもの救い俺は能力が良いと願って聞いてみた。
「お主の能力は……なんと!!!!」
リンシアは少し溜めながらも言ってきた。
「なんだよ、早く言ってくれよ」
俺は早く言わないことに少し苛立ってしまった。
「わかったわかったから怒るでないわ。お主の初期能力は召喚魔法じゃぞ。ちなみに異世界だと超弱い魔法だ!」
リンシアは少し焦りながら言ってきた。
「召喚魔法か……てか異世界で強そうなのに弱いのか?」
召喚魔法と聞いて俺は少し嬉しくなってしまった。
「あー、上手くいけば強いんじゃがのぅ…なんせ呼び出すには名前が必要だし、自分で想像したキャラも呼び出せるが基本弱いしのぅ。まぁたまに強い時もあるらしいんじゃが」
ん?待てよ。今大事なことを言っていた気がする。
「い、今さ想像したキャラも召喚出来るって言ったがほんとに出来るのか?」
これがほんとに出来るなら俺は最高の能力だと思いながら聞いてみた。
「お、おう。ちゃんと出来るぞ。」
「ま、マジか!! この能力をくれてありがとなリンシア!! マジ感謝だわ。」
俺はついに自分の想像力が使えると思い、とても嬉しくなってしまった。
「お主が喜んでくれたなら幸いじゃ。ではそろそろ転生させてもよろしいかの?」
リンシアは俺が喜んでるのを見てホッとしながら言ってきた。
「もう転生出来るのか!? それならすぐしてくれていいぞ」
早く能力を使いたい俺はリンシアに早く転生させてもらいたかったのだ。
「ではお主も早く行きたそうだし、転生させるぞ。とりあえず目を閉じてくれ」
俺は言われた通りに目を閉じた。
次の瞬間俺の身体に浮遊感のようなものが起き、あまりの衝撃に俺は気を失ってしまった。
「うーん……ここは一体……」
俺が目を覚ました時、目の前には自分以外全て緑の大草原が広がっていた。
やっぱり小説は難しいですね。
こんな文でも良ければ是非是非これからもお付き合いお願いします。
精一杯頑張りますので…