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殴る1

彼女はグロッキーなのだった。

破壊したくてうずうずしているのだ。

血が、彼女の頭のなかを占めて、目がいっぱいになるような

そんな皮膚の感覚を脳に伝え、目がまた電線でも敷かれたかのように、

にぎやかに彼女は直結してしまう。

「わたしの名前は神崎直美。

 これから破壊するのでよろしく。」

そういうと、彼女は席を立つ。

血が、また血を呼ぶように、彼女は波紋していく。

まるで目は皿のようで、その襟元は電線のよう。

水にとけるように、その目は遠くを射抜いていて、めためたと確実に

時間を溶かしているような感覚をその目に射抜ききっているかのような

きれいな彼女ではあった。

そして、彼女は休み時間になる。それを中心に、射止めるように時間は流れ出す。

場所が、赤色になる感覚。教室はセラミック色に染まる。

水は沸いている。つまり、この学校のそばにある水はとりあえず向かい入れるように

沸いているのだ。

そのなかに、昔いるような透明な人とか、そのもどきとかが確実に前向きに

いる気配がする。


そして、かくじつにぼくは彼女を切っていく。

追いかけたかいがあるだけに、桃色に彼女を切っていくのだ。

輪郭は彼女らしくなってきて、七色は全体に彼女を覆ってでもいるようで、

気球のように新しく、噴水のように彼女は血にそまってべたべたしていくのだった。

それが螺旋のような印象をぼくにあたえ、

ぼくは質量にぐらめく。質量を放出している彼女にぐらめくのだ。

イルミネーションのように、確実に、たしかに桃色は噴出していた。

グロッキーは、いるみたいな緑と青を、いや、青だけを、彼女のまわりに

まとわりつかせているようで、ぼくは見ていられず、彼女を切り刻みたく思うような

そんな気持ちになっていて、じつはもう、ハサミとかでずたずたと切り裂いているのだった。

タンスみたいなそんな感じで、少しずつ彼女はスライスされていくので、

そういう構造にちがいないにちがいないのだ。

そして、いるみたいなそんな彼女を切っていく。

そして、ぼくは目まいのような螺旋が心にしたたっていくのをどうにも

ゆらめしく、ぼくはゆらめしい感じに心をびたりとさせていく感覚になってきて、

急にだれかが後ろにいるような

衝撃的な感覚とそれを耳の後ろ側でいっしょにログインしているような、そんな螺旋は

ぼくのどこかに確実  にいるような感じではあった。

感覚はいるのだ。

ぼくはぼっーとするようなそんな血だまりのようなものの気分、になっていく。

血は、血のように赤色に手のひらをポタリと集まってきているのだった。

そして、葉が空に向けて呼吸でもしているように、

きらりとするなにかがぼくの手の表面を、すこし水のように切って、

きりきりと切っていってるような感じで、ぼくはそのとき、毛細血管とかが、

急に手に浮き出しているような、そんな少しの罪悪感を感じてしまった。

ぼくはそこで途切れていく。切れる。


赤は、血を、その液体を走って、ことごとく赤にしていっているみたいだった。

ぼくはその表面のゆらめきを悪魔できれいだと思う。


皮膚は、いた。

ぼくは、手のひらをみるのだ。血で、その血が手のひらに焼き付いてしまっている

そんな手のひら。

くらりとするような手のひら。ぼくは氾濫するように手のひらを

じゅく、と焼いているようなそんな血は、まるで訪問でもしているように、

手を焼いていて、どうにもならないような感じだった。

血は、しゃべるようにそこにいた。

ぼくは、手は、なにか網膜のようなもので、ツン、とできているんだろうな、

とか、緑が思う。ぼくの緑の印象が、目、みたいな感じに、いいかげんに、

そんな感じ。

Kは言う。

「おれの彼女によくも手を出したな。死ね。

 おまえなんか死ね!!!!

 ばーか。」

そういうとKはぼくを殴る。

ぼくは、ゆらめきのような感じに、痛みを感じる。

Kは薄らとすると、拳を固めにかかるのだった。

薄ら薄らしいKは、今日も拳のようだ。

ぼくは印象的に考える。まるでKがそこにいるみたいに

ぼくは透明な感じに、まとわれるような、気流のような。

Kは拳をにぎる。

「はは。冗談に決まってんだろ。

 おまえ最近、笑うのが得意になったじゃねぇか。

 さあ、おれを殴ってみろよ。巡回しているおれを殴ってみろよ。

 おい、巡回してるんだぜ、おれは。

 巡回してるんだぜ! おれは。」

「あーあ、カタギはだるいよな。

 宿題ばっかやらなきゃなんねぇんだもんな。」

「お、あんなところに先生がいるぜ。

 殴ろうぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!「」

そういうと、Kはにたりと笑う。

ぼくはその微笑みを月光のように痛みを網膜に感じつつ、

いらいらする。

たしかに、目のまえを3年Ⅾ組の先生が、担当が、

すたすたと歩いているのだった。

「おい、先公。おれのこの拳を受けてみろよ!!!!!!!!!」

そういうと、Kはデリケートに先生を殴り倒す。

「ぐっ、わたしを殴るなんて、ゆるさない!!!!!!」

そういうと、その先生はメガネを外す。

ぼくは、そのしぐさが、先生っぽいしぐさだと、思う。

先生は血を少し口から流しながら、溶血に笑う。

めらりとしているカバンみたいに、パクパクと笑うのだった。

ぼくはそのくちびるを見て、縫いに縫いたくなるのだった。

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。

と思う。

さすがにいつも授業を何回もしている報いぐらいKに殴られよ。

と、思うのだった。

ナメクジはぼくの目の前をなぜか歩行していた。

Kはへらへらしている。

そして、Kは叫ぶ。

「ざけんじゃねぇよ!!!!! 何時の時代もよぉ!!

 時代を動かしてんのはこの俺の拳なんだよ!!!!!!!!!」

そう言うと、Kはまるでロックバンドのように拳を高ぶらせ、

高ぶらせに振りかざして、確実に先生を群青色に殴りぬくので、

ぼくは架空的に指をくわえ、その光景を見守っていた。

架空は、ぼくの血のついた人差し指を、  め。

として、   ぼくは鉄の味のボイラー的味をかみしめつつ、

Kの蛮行をボイラーのように鉄びし的に構築していた。網膜に構築していた。

Kはあざわらう。先生は涙を浮かべつつ、

月のように口をきらりと変形させて、きれいな顔をして

Kに言い放ってしまうのだった。

「わたしはね! これまで15年、いや、7年!

 生徒をいつくしみ、ちゃんと学校らしく育ててきたつもりよ。」

ぼくはそんな先生の姿をみて、急に先生がいじらしくなってくる。

もっと、もっと殴られちゃえ、と、ぼくは葉のように、思ったりするのだった。

「わたしは、この教室を管理している

 オーナーなの!!!  経営学を勉強しています!

 それがなにか?  あなたはね、なにもかも暴力で

 解決しようとするからいけないのよ! もっとリーダーシップをもってちょうだい。

 ね。」

Kはあざわらう。

「それがなにか? おれはよ、日夜、腕力を育ててきたんだ。

 おれの筋肉には、肉体が宿ってるんだぜ?

 わかるか。おれの筋肉には、ちゃんと植物的モラトリアムが優遇され

 てるんだ。そんなこともわからずに、おまえは先生をやっているのか?

 死ねよ。死ね。

 ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーか。」Kはそういうと、

ケタケタとスクロールのように笑うので、ぼくはサンドイッチみたいな気分になる。

先生は言うのだ。

「あらそう! いいわ。なら、わたしがこの教室を

 出ていくわ!!   元カレによろしく!!!!!!」

そういうと、微妙に美人っぽかった先生は、教室のドアを開けてどこかに

いくのでぼくは告白しようかとなぜか思ったが急速に冷め心のなかで彼女を

振りに振りぬきつつ、爆発的に、大丈夫、になる。


ライトカプセルはせらりと地面に埋まっていた。

ぼくはそのカプセルをライトカプセル1号と呼んでいた。

セラミックはだいたんにそのカプセルまわりをふちどっているみたいで、

それは彼女のくちびるまわりをふちどっている、やつれた

緑のような印象をカプセルまわりにぶちいれているような、そんな

やけになったようなセラミックブルーをそのカプセルはぶちぶちとしていた。

ぼくは紙を切るようにそのセラミックブルーあたりを凝視しつつ、

そのカプセルを確実に視界にとらえることに成功したのだった。

そして、声がぼくの上らへん、つまり、ライトカプセルを見ているその視界から、

わずか上らへんから、きゅう、とするようになぜかやつれた光を連想させるように

やつれ緑のような(ここらへんは緑の質量が多いと、ぼくは、網膜的に思う)

そんなアレ。

「なにしてるんですか?」

とその図書員じみたその彼女は言う。

その彼女は黒い制服を襟抜いていて、ぼくはちゃんと襟をしめているんだな、

とセラミックのように、思う。

ぼくは彼女をまとめているその襟抜いている構造を量子的に

ぼくは紙のように死んで張り付いているその、服を、

ぼくは黒い、と思う。

まるで彼女がその制服を着たときだと、ゆらめく墓のように、

その服自体も、死のように沈黙しているのだった。(たぶん)

彼女はしゃべる。

「もしかして、あなたも同期ですか?」

そういうと、彼女は不安そうにぼくを見るともなく見ているでは、と思う。

ぼくを目線を上げると、急にイラ、とする。

おそらく、じっさいにこのカプセル周辺の関連がこの謎の人あたりに

あるにちがいないのだ。

ぼくはしずかに言う。

「うん。

 まあね。

 ぼくは3年生のタイプの同期。きみも同じグループにいるのか」

と、ぼくはたずねにたずねる。

すると、彼女は黒くしゃべる。

「わたし、ゆるせないんですよね。

 わたしは父さんに首を絞められたりじつはしてまして・・・」

ぼくはうなづく。

「はは。よくあることさ。

 ここらへんはしずかだな。

 だれもきみの話をきいていないはずさ。

 それで?」とぼくは、少しまるでぼくじゃないように(じっさいぼくではないのかもしれない)

ぼくは、いらいらしすぎてしゃべる。

彼女はしくりと、なにか口元が赤くなる。

「何回も殴られました。

 私のお父さんは何回もわたしを殴るのです。」すると、彼女は間をもつ。

「わたし、許せません。なぜ、じつの親がわたしを殴るのでしょう。」

ぼくは休息するように言う。

「それは仕方のないことだ。

 ぼくだって今こうしてしゃべって君の内部のどこかを

 確実に少し傷つけているのにしゃべっているし、

 人間は生きている以上、だれかを傷つけるものだ。」とぼくはキャラを変えてみるのだった。

彼女はKYなのかなんなのか知らないが、まるで明るくなって、

こくこくする。

「わたし、なぐられて、ほほとかがあざができまして・・・。

 それでメガネを買ったんです。おしゃれですよね?」

と彼女はこちらを見る。

ぼくは、もしかして彼女は例の文学サークルには入ってないのかな、と思い、

これまでも休息な会話を慎もうと思う。彼女はきっと本当にそんなことをされていた

にちがいないのだ。

「そうか。そうなるとトラウマになるよな。

 だいじょうぶ。きっとそのメガネは、メガネ単品で言うと、

 かくじつにアクセントを提供しているはず。

 そして、その効果は

 つまり、きみといくら合ってないとしても、アクセントをそのメガネは

 味わっているはず。だから、きみがどんなに泣こうと、じつはそのメガネは泣いてはいない。」

そういうと、ぼくはなにかいたわるような感じになる。

なんか、かわいそうな彼女、じゃないか。どうにも、やりきれない話だ。

彼女は、黒い服を着た彼女は、言う。

「わたしは、殴られるのがそれ以来好きで・・・」

そして、彼女はふい、とこちらを見る。その目に黒いしずくがぽたぽたと

2秒か3秒で急速に集まった感じが、彼女のレンズごしにぼくは感じる。

「だから、わたしを殴って下さい。」そういうと、彼女は急に地面に忘れ物でも

あるかのように、地面をセラミック作業のように、オレンジの印象を適度に残しつつ、

逃避的に下を向くのだった。ぼくは雑だと思う。

「わかった。おまえを殴ってやろう。

 でも、どのくらいの痛さがいいんだ?」

とぼくはほとんど透明な気持ちになりながら、彼女に聞く。

「えっと…、ちょっと痛いぐらいがよくて、」彼女はそういうと、変に病的な

服の崩し方をするように少し動く。つまり、ぼくは彼女じゃなく、服が病的に

ぼくをあざわらっているような気がする。ぼくは、急にしずくが服を着ているような、

宇宙人と対峙しているような気持ちになってくる。その服の動きに合わせた

波打ちかたは、奇妙な気がするのだ。

彼女は急に勇気でも出たのか、間をおかずしゃべるのだった。

「わたし、いやなら、いいんですけど。

 でも、けっこう適度に殴ってほしいな、、、て。

 そうしてくれたら、       いえ、やっぱりいいです。」

そして、彼女はまちかまえているでもいるように、すこしツンとこちらを見る。

ぼくはその一瞬のすきを見逃さず、彼女を殴る。

コツン、と、骨が鳴る。

彼女は、ちょっとまるで骨のような声を出したともなく、すこしこちらを防弾

しつつ眺めるかのように、じと、とみているのだった。

ぼくはまた、つぎは骨を殴るように、バキ、と殴りぬくように、

殴る。

すると、彼女はかすかに笑う。そのラインが、そのラインだけでナイフでも

作れそうに、変に精巧な感じをぼくは受けてしまって、こちらまで変になってくるような

感じが伝わるだろうか?

そして、ぼくは少し作業的な感じに、三発目を彼女に入れる。

すると、彼女は今度はまるで防衛しているように、今度が服が肉体を表面に出し始めたように、

急に、  (殴られてる  ) と いった感じを主張してるみたいだったのだ。

ぼくは四発目を入れるべきかためらう。しかし、彼女は窮屈そうに、

じとじと腕をからませ、防衛してるようにしゅんとしていて、その奥で、じらじら

目が光っていて、猫みたいな感じなのだ。

ぼくはこれは入れるべきだな、と、今度はすこし木工ボンドみたいに思ってしまう。

そして、拳をふりかざす、のだが・・・。

しかし、彼女は急に目が青くなる。欲望が燃焼でもしているように、

緑が水を吸うとき、葉が水を吸うタイミングというのはかくじつにあるはずなのに、

彼女の目は(葉でたとえると)、吸うタイミングが、(わざと)はやめにした、

という感じで、ぼくは、そのあまりにも(欲望と抑圧を用意した感じ、二段がまえを

瞬間的に用意することで、逆にそれを殴らないで欲しいとでもいっているがごとく

のその、腕じみた印象、腕まわりの印象?? いや、彼女の、印象。かたまりの印象)

が、

うっとしかったのだ。

ぼくは、いじわるく、うでを、  上にかためたまま、少しずらしてやる。

2、3、と、殴らないでいてやるのだ。

すると、彼女は

あきたように、目を変に光らせ、そして、ちょっとぞくりとでもしたように、

変な光が目を走る。

ぼくはそれをみて、 なぜか満足し、腕を下す。

ぼくは気付いてないふりをしてやるのだけど、急に全部、ぼくがあってると

は限らないぞ、とは、一応思ってはみるではあった。

しかし、たぶん、それぐらいは彼女も、感じているにちがいないのだ。

彼女は、急に(ゆるす)というような感じで、ふつうになる。

ぼくは、いらいらしてくる。しかし、そのいらいらの箇所が、空の7歩上ぐらいで

とどまっていて、そのイライラはセロハンテープのように空を塗っている?

にすぎず、それは固定され、ぼくの手のひらで集まれるいらいらなので、

つまり、ぼく以外のぼくのいらいら、という感じで、ぼくは並列して、ちょっとそれより

小さい別の処理を脳で起動させることもできるのであった。

つまり、彼女をぼくは見ているのだ。


おいしそうな水を、彼女は作ってくれる。

スーパーで買ってきた、100円の水は、

彼女が作っている、料理かなにかのように、つまり

ぼくはそう思うことにするのだ。


屋上で、彼女にきく。

「おまえの父親は、バイトだったのか?」

すると、彼女はセラミックにうつむく。

「いえ、バイトではありません。わたし、おいしいものには、

 目がないんです。」

そして、すこしヒステリックに欲望をきらりと目に宿して、

彼女は口を言う。

「だから、     わたしを、    殴ってください。」

しかし、ぼくは彼女にききたいことがあった。

「ぼくは、きみの父親にあったことがあるかもしれない。

 きみとよく似た目の光を宿していて、コンビニで

 とかで、バイトをしているかもしれない、きみの父親に

 あったことがあるのだかもしれない。」

ぼくは、じ、と、言う。

つまり、なにか、急に言う感じになってしまう。

彼女は、うつむく。

「わたしの親は、けっこう銀行とかに勤めていて、

 それは、けっこうな額を少し稼いでいましたよ?」

彼女は、池のように言うのだ。

ぼくは急に例のごとくいらいらしてくる。

彼女はどうしてこう紙をぎと、とさせるようにちょっと折るように

しゃべるのか、と思う。

ぼくは急に、憂鬱になる。こういう感じのときとか、

部屋にいるときとか、ぼくはなにか、紙が心のすきまに折られているように

屈折したようないらいらする気持ちなったりするのだ。

ぼくはもう、彼女を殴りたいとすら(自分から殴ったことはあまりないのだけど)

思わない。

と思う。

そして、あくまでも永遠にしゃべるかのように、彼女はメガネのようにしゃべる。

「木、ってありますよね?

 わたし、そういうの好きで・・・・うまく言えないですけど、

 そこに縛られたりするのが好きで、

 いや、植物とか  それ以外でも純粋に好きで、

 だから、部屋にそういうものをかざったりしているんです。

 でも、あまり部屋に人が来ることはなくて、

 わたしひとりでずっと部屋にいると、部屋の意味ないな、って思っちゃって、

 ・・・。」

と、彼女はそんな感じでしゃべる。

ぼくは、ふつうに疲れる。

つまり、ぼくはけっこう一人でいても、いらいらしていて、

神経がやられているような感じなのに、彼女がいたら、二段重ねに

神経が食べられているような感じになったりするのだ。

猛毒が、デリケートに神経を舐めているような、変な気分。

上重ねを、上重ねたような、青い無色な気分が、ぼくを変に甘くさせて、

でも、それはハンマーのように、重い気分だった。

ぼくは一人の密度が彼女といるのに増しているような感じになる。

たぶん、彼女を殴ったから、どこかで彼女をいないものとして扱っている

ような気持ちなのかもしれないし、でもそんなことは最初から別にどうでもいいし。

彼女はまだしゃべるのだ。


でも、ぼくは聞いてなかった。殺そうかな、と思う。








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