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12

 かりっ、かりっ、かりっ。

 妙な音がする。痺れるように半分マヒした頭で、一体これは何の音だろうかとリゼは周囲を見回す。

 ルオが爪を噛んでいる。

 汗をかいてはいない。もう、動揺はしていない。視線を宙にさまよわせ、何かに思いを巡らせる様子で、親指の爪を噛んでいる。


「八千枚渡して、私が千枚、あなたが九千枚ですか」


 爪を噛むのをやめず、表情も変えず、ただルオは呟く。


「そうだ。そういうルールだろう?」


 ヒーチが言うと、ルオは爪を噛んだまま、片手で自らのバンクの大部分、束を八束、投げ渡す。


「さて、次はそっちの親だ」


 1の書かれたカードを捨てようとするヒーチ。


 そのカードを持ったヒーチの手首を、突如として身を乗り出してきたルオが掴んだ。


「待て。駄目だ、ヒーチ」


 口調が、変わっている。あるいは、これがルオ本来の口調なのかもしれない。声も優雅なものから、低く、噛みつくようなものへと変化している。


「そのカードは、イカサマだ」


「言いがかりだ、ルオ」


 手首を掴まれたまま、ヒーチは眼を細くして、やさしさすら感じる口調で諭す。


「言いがかりではゲームは無効にならない。お前が言ったことだ、ルオ」


「これは、言いがかりじゃあない。確かに、そのカードはお前が後からデッキに置いたものだ。ハンカチをあえて床に落としたその瞬間、隠し持っていたそのカードをデッキの上に置き、それを引いた。違うか?」


「はは、なるほど。確かに、俺は結構器用だ、特に指先は。それくらいの芸当はできないこともない。で、それをどう証明する?」


「簡単な話だ」


 いつの間にか、離れていたボディーガード達がゆっくりとテーブルに、というより手首を掴まれたヒーチに近づいてきている。


「今、これから捨てられたカードとデッキの残りのカードを数えればいい。一枚多いはずだ」


「その提案にはいくつか懸念があるな」


 ヒーチは笑顔を浮かべ、凶悪な表情のボディーガード達に目を向ける。


「第一に、ルオ、お前やお前のボディーガードが数えるのだとしたら信用できない。俺が一枚増やすことが簡単にできるのだとしたら、そっちが数えている間に増やすこともできるはずだ。ねつ造できる」


「言いたいことはそれだけか?」


 また一歩、ボディーガード達が近づいてくる。


「第一に、と言っただろう。第二がある、もちろん。第二に、だ。ルオ、お前の言うことは矛盾している。俺がすり替えでこの一枚を持っていただと? 本気で言っているのか?」


「どういう意味だ?」


「ふふ」


 ちらり、とヒーチはリゼに目をやり、


「リゼ、お前は分かるか、俺のいいたいこと?」


 だが、全く見当がつかない。というより、リゼにとっては今何が起こっているのか理解が追い付いていない。悪夢の中にいるかのように、現実感がない。

 だからただ首を振る。


「ん、そうか。どうもうまく頭が働いていないようだな」


「ヒーチ」


 更に、ルオの声が低くなる。


「適当なことを言って時間を稼ぐつもりならば、無駄だ。さっさとチェックをさせてもらうぞ」


 ボディーガードのうち二人がヒーチに、一人はリゼに向かって歩みを進める。


「まあ、待てよ。この第二の懸念、というより俺の疑問点に答えてからじゃあないとチェックはお断りだ。壺を傷つけるぞ」


 こん、とヒーチは指で壺を叩き硬い音を出す。


 途端に、ボディーガード達の動きが止まる。


「最初から、そのつもりで……」


 殺気を帯びるルオの目と声に、


「いやいや、疑問点に答えてくれてからのチェックなら、こっちも拒否はしない。そっちがねつ造しないように、リゼをチェックに参加させるとか色々と条件は付けさせてもらうがな」


「……いいだろう。さっさと疑問点とやらを言え」


「ありがとう」


 手首を掴まれたままで、ヒーチはひらひらと持っているカードを揺らして見せる。


「いやな、本当に不思議なんだよ。お前の言っていることは、全く理屈に合っていない。いいか、仮に、俺がハンカチを使って、好きなタイミングで仕込んでいたカードを引くことができたとしよう。それができたとして、だ。どうして、こんなカードを俺が引かなきゃならない」


「……何?」


「いやいや、よく考えてみてくれ。いいか、このカードが二十だったら、お前の言うことも分かる。強いカードを引ければ、有利になるのがこのゲームだ。ところが、だ。俺が引いているのは、ほら、『1』だ」


 だんだんと、ルオの眉間に皺が寄っていく。ボディーガード達すら、戸惑った表情をしだす。おそらく、ヒーチの言うことがだんだんと分かってきたのだろう。

 それはリゼとしても全く同じで、確かに、言われてみれば全くその通りだ。

 ルオの告発は、理が通っていない。


「いいか、お前の言う通りだとしたら、つまりこういうことだ。俺は一瞬の隙を見て、イカサマが見つかってしまう危険を冒してまで、自分が引くカードを最弱の1に変えた。そして、その上で全額をベットした。お前、本気でそう主張する気か?」


「お前は……」


 ルオは何か言いかけて、首を振り、少し唸る。


「俺が『1』を、このカードを引くことで有利になったならイカサマだというお前の主張も分かる。だが、『1』を引くなんてのは全くもって俺の有利にならない。不利の極致だ。違うか? 残りバンク全額をベットしてお前が降りたからダウトが成立したが、あそこでお前が勝負を受けていたらそれで終わりだ。お前のカードが何であろうと勝ちようがない。こっちは最弱のカードなんだからな」


 ヒーチが指を離し、「1」のカードはひらひらとテーブルに舞い降りる。


「いいか、ルオ。俺の言っていることは難癖でも何でもなく、ごく自然な疑問だ。そうだろう? お前がイカサマだと言ってチェックするというなら、せめて教えてくれ。どうして、俺が自分を不利にするだけのイカサマをしなきゃいけない?」



「……ならば」


 しばらくの沈黙の後、ルオは絞り出す。


「ならば、イカサマをしたのはカードを引く時じゃあない。引いた後、こちらがフォールドしてから『1』のカードにすり替えた。ダウトによってバンクを取り換えるために」


「はっはっは、むちゃくちゃだ、ルオ。俺がカードを引く時に、全員の視線が外れる一瞬があるのは認めてやろう。あのハンカチだな。だが、その後は無理だ。そうだろう? カードを引いてから、お前がフォールドして俺がカードをひっくり返すまで、全員が俺のカードを固唾を飲んで見守っていたはずだ。いくら手が器用だとして、どうやってすり替えるんだ? それでもすり替えたんだ、というなら、そりゃあ言いがかりもいいところだ。壺を壊すと脅す権利くらいあるよな?」


 かりっ。

 また、ルオは爪を噛みだしている。


「ルオ、まるでお前は、俺がイカサマをしているという前提で話を持っていこうとしているように見える。全く、『壺』質をとっておいて正解だったな。なすすべもなく、寄り切られるところだった」


「……ヒーチ殿、これからどうするおつもりですか?」


 ルオの口調が元に戻る。


「どうするとは?」


「私はあなたがイカサマをしたのだと疑い、あなたはそのチェックの際に我々がねつ造をするのではないかと疑っている。互いの信頼を欠いたまま、バンクを続行することはできないはずです。公正な第三者、というのもこの場にいない」


「はっ、確かにな。これ以上ゲームを続けられないというなら、ここで終わりでも一向に構わない。ただし、だ」


 ルオに顔を寄せるように、ヒーチも身を乗り出す。


「このゲームが無効、という話は聞けないな。こっちが九千枚、つまり四千枚プラスでゲームが終わりというなら話を聞こうじゃあないか。言っておくが、言いがかりでゲーム無効にしないというのは、そっちから言ってきたことだ、ルオ」


「言いがかりではありませんよ。互いの信頼がないのなら、ゲームはできないということです」


「だからゲームをこれ以上しないというなら、それは了解したと言っているだろう? 四千枚は返さないが」


「互いに信用できなくなった出来事によってあなたはその四千枚を勝ち取った。全てを無しにしようというのです。そうすれば、私もこの件についてはこれ以上追及しません」


「交換条件になっていないな、ルオ。俺は追及してくれて構わないんだ。いや、むしろこっちが追及したいくらいだ。全く理屈になっていないのに、どうして俺がイカサマをしたとお前が言い続けるのかをな」


 至近距離で睨み合う二人を中心に、不穏な気配が徐々に広がっていく。気づけば、じりじりとボディーガード達は前進を再開している。


「いいのかルオ、壺を壊されて、皇帝紙幣四千枚を奪われ、おまけに」


 肉食獣のように口の両端を吊り上げながらヒーチは笑う。


「命も落とすことになるぞ」


「時間が……」


「ん?」


「時間がないと、言ったはずです。だから3セットにしてもらう、と。残念ながら、時間切れです」


 ルオの目線は、バルコニーから眼下、広大な庭に向いている。


 リゼがそちらを確認すると、門からぞろぞろと十数人の男達が屋敷に向かってきている。服装も年齢もばらばらだが、一つだけ共通しているのは、例外なく暴力の匂いをさせていることだ。


「……あれは?」


 笑みはそのままに、ヒーチが問う。


「最近は、貴族だというのに借金を踏み倒そうとする輩が多くて困ります。金を貸してやってゲームで負けたというのに、金も返さず、かといってこちらのちょっとしたお願いすら聞いてくれない連中がいるのですよ。そういう連中に対する借用書や証書の山が積みあがってきていましてね、そろそろ、多少乱暴な手段を使ってでも一斉に取り立てを行おうと前々から計画していたんです。今日は、その打ち合わせをする予定でした」


 何という、間の悪い。リゼは絶望する。


「なるほど、つまり、これから暴力に慣れた連中がぞくぞくとここまでやって来るわけだ」


 言っているうちに、先頭の集団はバルコニーのリゼ達を見て、何やら不穏な空気を感じ取ったらしく、屋敷まで走り出す。ボーナスの稼ぎ時だとでも思ったのだろう。まずい。


「かといって、彼らがここに来るまでにカタをつけようなどと思わないように」


 ルオの目線はヒーチに戻っている。いや、ヒーチではない。ヒーチの後ろ、自分か? リゼはびくりとするが、よく見れば自分ではない。自分の、更に後ろ。

 振り返ったリゼの目に、相変わらずふかふかのツゾ、そしてそのツゾの喉元に毛に埋まるくらいに剣を突き付けているボディーガードの姿がある。

 何が起こっているのかよく分からないらしく、ツゾは呆然としている。ふかふかしていていまいち表情が読み取れないが。


「本気か? 紛いなりにも城主相手に、暴力で消すと?」


「抜き差しならないところまで追いつめたのはあなたですよ、ヒーチ殿。皇帝紙幣四千枚、そのクルミ壺、どちらも失えば家が傾く。ならば、多少危険を冒してでもやるしかない。ですが」


 ルオは一度言葉を切ってから、


「今一度言います。今なら、まだ間に合います。このセットのことを無しにすればいい。そうすれば、全て忘れます。あなたは二千枚を勝ち取り、この屋敷を五体満足で出ていく。それでいいのではありませんか?」


「俺の予言の通りだな。ただ、さっきも言ったが、予言というのは外れるものだ」


「ぐえええ」


 声。見れば、ツゾが締め上げられている。


「人質がいるんですよ、こちらには」


「お前が言ったじゃあないか、ルオ。そいつには人質の価値がないと。俺も同感だ」


「マジかよ、嘘だろ。なんていう酷い陰口言ってたんだよ、お前ら」


 締め上げられながらツゾが文句を言う。


「人質はそこの薄汚れた狼だけではありません。分かっていますか、ヒーチ殿」


 ついに、凶悪そうな顔つきの男達がぞろぞろとバルコニーまで入ってくる。まだよく事態を把握できていないらしくきょろきょろと見回している連中がほとんどだが、気の早いことにすでに武器を構えている男もいる。


「全員です。あなたが聞き分けのないことを言うなら、この場で全員死ぬだけですよ。壺を破壊されるのは痛いですが、もはやどうしようもない。互いに、手詰まりですね」


「なるほど、それは困った。ただ、ルオ。暴力に物を言わすにしては」


 ヒーチの目が自分の手首に向けられる。ルオに握られている手首に。


「俺に近づきすぎだな」


 次の瞬間、手首を握っていたルオがテーブルに叩きつけられる。テーブルが軋み、カードと札束が舞い上がる。

 だが。


「驚きましたね」


 その衝撃をものともせず、というよりも、まるで毬か何かのように、テーブルに叩きつけられてその勢いで弾むかのように後ろに跳んでルオは距離をとっている。


「手首を握っていたのはこちらのはずなのに。テーブルに叩きつけられた。武術の心得があるようですね、ヒーチ殿」


「驚いたのはこっちの方だ。まさか、お前」


 楽しげにヒーチは首をひねり、


「魔術が使えるのか」


「八分の一ほど、エルフの血が流れています。といっても、大した魔術ではありません。前もって数時間かかる面倒な儀式をしておけば、一度だけ自分の体を雲や霧のように軽くしておくことができる。十数年の必死の努力の末に身に付けられたのは、その魔術一つだけですよ。けれど、なかなかどうしてこれが馬鹿にできない。いざという時に、飛び上がって難を逃れることもできるし、殴られても吹き飛ぶだけでダメージはほとんどない」


「予想外だな」


「さて、これで距離もできました。皆さん」


 唖然として二人のやり取りを見ていた周囲の男達に、ルオは語り掛ける。


「彼を捕えてください。ああ、なるべくそこの壺は傷つけずに。報酬は弾みます」


 続々と数を増やしている男達はそのルオの言葉に顔色を変える。一番ヒーチの近くにいた棍棒を構えた大柄な男が一歩、前に踏み出す。


「あっ」


 思わずリゼは声を上げる。迂闊な、あのヒーチに不用意に近づくなんて。確かに、あの距離ならまだ手の届く範囲じゃあない。大股で歩いて二歩程度の距離。だが、ヒーチにとってそれは。


「お」


 間抜けな声を出して、その棍棒を構えていた男がその場に倒れる。


 全員が、何が起きたのか分からずに固まる。

 リゼも、何が起きたのか目にすることはできなかった。だが、何が起きたのかは分かっている。

 以前、見せられたことがあった。素手では絶対に届くはずのない距離にある木の板を目に見えないスピードで打ち抜くヒーチの技を。上半身全てを鞭のようにしならせ、指先で打つ。それを一瞬のうちに行うのだと説明された。

 それで、顎を打ち抜かれたのだ。


「手強いな」


 ひげを撫でながら、ルオが呟く。


 予想外の光景に、男達は息を呑んでヒーチを取り囲むだけで踏み出せなくなる。


 ゆっくりと、リゼは男達、そして自分に向かって近づいてきていたボディーガードから距離をとる。ヒーチに注意が逸れている今のうちだ。


「作戦変更だ」


 す、とルオが片手を挙げると、突如としてリゼは背後から太い腕で首を絞められる。


「うっ」


 何で、どうして。

 だが、すぐにリゼは何が起きたのか分かる。


「いてて、ああ、びっくりした」


 声が後ろから聞こえる。ツゾの声。自分の後ろでツゾに剣を突き付けていたボディーガードが、ツゾを放り出して自分を締め上げているのだ。


「そこの狼には価値がないらしいが、そこの可憐な少女ならばどうかな」


 そのルオの言葉に、ヒーチは肩をすくめる。


「いいのか、ツゾを解放して」


 ルオは鼻で笑って、


「狼。お前、この状況で命を懸けて戦ってヒーチとそこの少女を助けるか?」


「助けるわけねえだろ。さっさとヒーチもそこのガキも殺しちまってくださいよ、へへ」


 あまりにもツゾらしい言葉だ。


「いいぞ、そこで大人しくしているなら、命も助けてやるし小遣いもやろう」


「マジかよ、ラッキー。あ、例の取り立てにも参加させてくれよ。俺、結構そういうの得意なんだ」


 恥も外聞もなく、うれし気にツゾはさっきまで自分を締め上げていた男の親玉と言葉を交わしている。


 ぎりぎりと首が締まる。骨が軋む。気が遠くなりかけるのを、リゼは必死で歯を食いしばり堪える。


「分かった、分かったよ」


 ヒーチは両手を挙げると、


「降参だ。これも返す」


 壺を片手で無造作に持ち上げると、


「ほら」


 リゼ、いやリゼを締め上げているボディガードに向けて、投げる。

 あまりにも自然な一連の動きに、誰も止めることができなかった。


 刹那、リゼは、自分を締め上げているボディーガードの腕が緩むのを感じる。

 このままリゼを締め上げていれば、壺をキャッチすることができない。


 一瞬の躊躇の後、ボディーガードは片手でリゼを捕えたまま、もう片手で壺を何とか受け取ろうとしようとしたようだった。

 だが、リゼにとって、片手で捕らえられているのは、捕らえられているうちに入らない。


「う、お」


 ボディーガードが何とか片手で壺をキャッチして安堵の表情を浮かべた次の瞬間、片腕で絞めていたはずのリゼがいないことに気づき呆然とする。

 すでに、リゼは拘束を抜け出しボディガードの股をくぐって、その背後へと移動している。

 そして背中に仕込んでいた、折り畳み式の棒を取り出して一瞬のうちに組み立て、構えている。


「きさ」


 振り向いて驚愕したボディーガードの金的と顎、そしてついでにツゾの頭を一瞬のうちに棒で叩く。ボディーガードとツゾが昏倒する。

 倒れながらもボディーガードが壺を抱えたままなのは、さすがというべきか。


「なん」


 周囲の男達も、突然のことに目を見張り、堂に入った棒の構えをするリゼに意識を向ける。

 それは、ヒーチの前では致命的だ。


 すぱん、と小気味のいい音と共に、男達数人が一気に倒れていく。

 ヒーチは男達の間を滑るように動き回り、その都度数人単位でどんどんと男達が倒れていく。


 もちろん、リゼも黙って見守っているだけではない。ヒーチという嵐に混乱しているのならば、相手がそれなりの遣い手だとしても近い順に棒で打ち倒すくらいはできる。


 こうして、あっという間に、数十人の男達は床に倒れていく。


「なんと、まあ」


 呆れ顔でそれを見ていたルオは、髭をひと撫でしてからそう呟き、


「予想以上ですよ、ヒーチど」


 こん、とヒーチの一撃を顎にかするように当てられ、そのまま気を失って倒れる。

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