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何気ない日常
これは本当にあったことを元にしたフィクションだ
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いつもと同じ朝、変わらない風景
私はいつもどおりにお母さんに起こされる
「早く起きなさい」
7時30分。
いつもと変わらない壁を見つめる
お母さんは私を急かすように起こす
「うん・・・」
仕方なく体を起こし、パジャマのままリビングへ向かう
私より早く起きた弟は先に出された朝食を食べていた
「おはよ」
「おはよう」
顔も見ずに挨拶を交わす私たち
お母さんは私の前に朝食を置いた
「早く食べなさいよ」
8時02分。
弟の友達が迎えに来て、弟は先に家を出た
着替えを済まし、ランドセルを背負う
「行ってきます」
一人で歩いていく通学路
下を見ながら歩き、交差点で停まる
いつもと変わらぬ風景
冷たい風が私の顔にあたり少し身震いをする
もう冬だ