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俺を育てた、ゴールデンクラブ

そして、半年後、更なる悲劇が俺を襲う。


またもや悪友のりょうすけが

常に見えない何かに怯える俺を見兼ねてか

『人妻ゴールデンクラブ』なる、

風俗に俺をいざなった。


乗り気ではなかったものの、

半年間ブランクのある俺は

始め小指の爪ほどの躊躇はしたものの日々、

性欲は旺盛になる一方だったので、

そろそろか…?

風俗だ…

だからこそ…

ちょうどいいかもしれない。


と、ポジティブキングである俺は

風俗の正当化に成功。


小粋なStepを踏みながら、

ホイホイとついていく。


実は、ここにくるのは初めてではなかった。


俺の趣味趣向を熟知するときには

まず【人妻】というキーワードを

欠かすわけにはいかない。


俺は、胸を張って言える。


熟女が好きだ。

性的な意味合いで。


てなわけで、悪友りょうすけが

無言でうなづき、

艶のあるキラキラした暖簾の中に消える。


奴も見かけによらず、いい趣味をしている。人選が絶妙だ。


俺も無言でりょうすけに目配せをする。


グッドラック。


俺たちはそれぞれ選んだ人妻と

この怪しい小さな部屋で裸になり、

興奮したり、キスしたり、更に興奮して、

舐めたりしまくるのだ。


もう、何年ぶりだろう。


ここの人妻さんと楽しむのは…

俺は高鳴る高揚を抑えきれず、

前のめりになって人妻さんに口づける。


「うふふん。」

と人妻さんはおしとやかに優しく微笑む。


あぁ、これだ。

俺の求めていたものは。この感じぃぃ。


この…この…あれ!?


あれっ!?


異変を感じたのは俺だけではなかったようだ。

人妻さんも俺の下半身を不思議そうに見ている。


人妻さんのパイパイを

鷲づかみにした時点で少し違和感を覚えたが奴も久しぶりすぎて本調子ではないのだろう。と思っていたが違う。


人妻さんの愛撫があっても尚、

まだ奴は真の力を見せることはなかった。


「あ、あれ~…」

と力なく奴を見下ろす。


「もしかして、インポ?」

となんの躊躇もなく、人妻さんは言う。


俺の母さんと同じぐらいの歳だろう。


俺は、母さんがインポという単語を知っているのかどうかも知らないが、

どうか知らないでいて欲しいと切に願う。


「い、いや~1人でやるときは全然なんすけど…あれ~」

とまた1人ニヤけながら人妻さんを見る。


人妻さんは、あきれたような、

小ばかにしたような態度で


「たばこ吸っていい?」

と返事するより先にたばこに火をつけている。

吐き出す煙、起たない息子。


交互に見ると無償に悲しくなった。


一刻も早く家に帰って今日のことを忘れたい

そうだ、千と千尋の神隠しでも見よう。

一度、フラットにしよう。


千は、ブタにされてしまった両親を

助けるために名前を無くし

銭湯で下働きをする。


俺は、起たなかった息子を忘れ、

両親を助けるために明日からまた

一生懸命に働こうじゃないか。


うん、なんか、綺麗な気持ちをもてそうだぞ。


さぁさ、支払った料金は返ってはこない。


起たなかった息子には息子なりの理由が

あるはずだ。

それは、また明日以降の冒険であきらかになるはず。


今日のところはずらかろう。


俺は、今頃絶頂の一歩手前にいるはずの

リョウスケに先に帰るとだけメールで伝え、人妻ゴールデンクラブをあとにした。


この不可解で不甲斐ない二つの事件以降、

俺は男として女性と交わることが怖くなり、完全に怖気づいた。


興奮してビンビンになっても

元カノの名前を囁き、

意識がはっきりしていれば、起たない。


もう、お手上げだ。


その事件以降、異性との交流は飲み会、

合コンだけにとどまる。


酒の席でワイワイ。


ワイワイ…ワイワイ…ワイワイ男。


どんなに可愛い子がいて何度目があっても

俺はイカレポンチのインポテンツ。


どんなに不細工な巨乳が俺に自慢の乳をこすり付けてきても、

俺はイカレポンチ…インポテンツ…



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