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あらびあんないと!?  作者: つかさ
砂漠の真ん中でおっぱいと叫ぶ
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4

そのとき、俺は水道を求めて走り回っていた。夢の中で。


ほら、よくあるだろ?遅刻しちゃ行けない日に遅刻する夢を見たり、睡眠中に尿意に襲われてトイレを探し回る夢を見たりとかさ。


そんな感じで、今俺は猛烈に喉が渇いていて、だから水道を求めて走っていた。そして、どの水道からも一滴も水が出ないという。


こういうとき、夢って妙にリアルだよな。しかも、自分の夢なのに融通がきかないときた。


ーもう、このまま渇いていてひからびてミイラになってしまうのだろうか…


夢の中でどうしようもない無力感に苛まれていると、頬に冷たい何かが降ってきた。


はっとして上を見上げると、(いつの間にか現れた)頭上の水道から水が!!


必死になって蛇口に口を当てた。冷たさは足りないが、確かに水だ。無我夢中で飲み込んでいく。


「おいおい、そんなに一気に飲んで大丈夫ぅ?」


「うるさいな。やっと見つけた水だぞ。これが飲まずにいられるか!」


突然夢に乱入してきた声にそう答えようとした瞬間、水が気管支に入り込み俺は盛大にむせた。


「ほらぁ、言わんこっちゃない。本当に君はアホの申し子だなぁ」


さっきの奴といい、今度の奴といい俺は…


「アホじゃねぇ!…たぶん」


「"たぶん"って、少しは自覚あるってことぉ?」


叫ぶと同時に夢から醒めた俺の視界に飛び込んできたのは、先程のイケメンさんだった。

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