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俺が頷くとシャーさんは嬉しそうに笑った。その表情にちょっと罪悪感が湧く俺。思わず頷いてしまったけれどよかったんだろうか。俺もシャーさんと話をする時間は好きだけれども…
なんて考え込もうとしていたんだけれども、それはかなわなかった。はじめから身請け話に乗り気だったジヴァさんが善は急げとばかりにテキパキと指示を出し始めたからだ。そんなわけで俺は荷造りやら挨拶周りやらでドタバタと駆けまわることと相成った。
ちなみに身請けかかった費用は教えてもらえなかった。知る必要が無いっていって。ジヴァさん、ふっかけてないといいけど。