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男×女×女体化男子の不思議三角関係

親友のたかしくんは巨大ロボット、グランドアダムの中に入って五感を融合することで宇宙人と戦う


たかしくんは、助っ人ロボのグランドイブに恋していた


親友である僕、ひろしはたかしくんの自慢話、そして、グランドイブがいかに可愛いか、きっとよほどの美少女が操作しているに違いないと聞かされる。


たかしくんは知らない。僕こそがグランドイブと合体している男だとは言えなかった。


ある日、グランドアダムとグランドイブがデートする。


「俺、イブのことが好きだ。中の人いるんだろ?世界に平和が戻って大人になったら結婚してくれないか」


「う、うん」


「やったー!」


僕は罪悪感がうずく。ああ、グランドイブのこと本当に女の子だと思ってるんだ。なんて罪深い。


ある日、かなこちゃんという転校生がやってきた。


「ねえ。たかしくん。お友達からはじめない?」


かなこちゃんはたかしにくっつこうとするので、僕はたかしくんをうっかりビンタしてしまう。


「ひろし。どうして」


はっ。僕は、醜く嫉妬した自分に気づく。


「僕は男なのになにやってるんだあああ」


かなこちゃんは、なんとグランドマリアというロボットと合体することができるという。


敵を倒して、グランドアダムに抱きつこうとする。


「ごめん。俺はグランドイブ一筋なんだ」


「そんな……。きーっ。絶対、グランドイブの正体を突き詰めてやるわ。元の姿を隠したがるってことは絶対にたかしさんが幻滅するくらいのブスに決まってますわ」


ある日、グランドマリアの罠にかかる。


「人間の体に戻る薬液よ」


「し、しまった」


このままでは、たかしくんに正体を見られてしまう。


「おーほっほ。これで、グランドイブの正体がわかる。さあ、グランドアダムことたかしさん。さあ、彼女の本当の姿を見て幻滅しなさい」


「き、君は」


わあああああ。男だってばれちゃったー。


「かわいい」


「へ?」


自分の体を見ると、薬の副作用で美少女になっていた。


「君の名前は」


「ひろこ」


て、適当に名乗ってしまった。


グランドシリーズを開発した博士がとりなしてくれて、戸籍をうまいこと誤魔化し、ひろことして第二の人生を歩むことにした。


「ひろしは?」


「転校したわい」


「ふーん。言ってくれればいいのに」


罪悪感で胸が痛む。


「あなた。可愛いからって調子に乗るんじゃないわよ」


変身中だけじゃなく、日常生活までかなこちゃんに対抗意識燃やされて気が気じゃない。


夏、みんなで海に行くと、僕は不慮の事故で溺れてしまう。


朦朧とした意識の中、たかしくんが僕の顔をのぞきこみ、そして、人工呼吸!?


ああ、接吻してしまった。かなこちゃんが嫉妬のあまりハンカチを噛み締めているのが見える。


目が覚めると病院。窓を見やると、グランドアダムが敵に追い詰められてる。助けに行かなきゃと変身。だが、僕まで追い詰められる。


「待ちなさい!」


助けに来たのはグランドマリア。あっという間に敵を追い払ってしまった。


人間に戻るとかなこちゃんに聞く。

「なんで助けてくれたの?」


かなこちゃんは質問に質問で返した。


「なんで正体元男って言わないの。それなら私、身を引いて腐女子ポジションで恋の応援してたのに」


「へ?」


「ひろし。なんで正体言ってくれなかったんだ。俺、君が男だった頃から好きだったのに」


とりあえず、三角関係は解消したけど、本当にこれでいいの?って思う僕なのでした。


でも、大人になったらたかしくんと結婚したいかも。もっと、ちゃんとした形でウエディングドレス着てキスしたい。


わーん。僕は男なのに変態だー。

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