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霊能力女体化男子と言霊女子(Youtube版投稿初日1.3万再生)

私の名前は、霊子(れいこ)。女子中学生。


でも、本当は霊児(れいじ)って名前の男子だったりする。


心霊現象が見え、超能力を操れたりするので、悪用して女に擬態して生活している。


だって、男の子と恋愛したいんだもん。まあ、女の子になってもモテないけどさ。とほほ。


ある日、学校に転校生がやってきた。


「転校生を紹介するから自己紹介を」


「私、魂子(たまこ)って言います。言魂が見えるの。人間がどんな言葉に縛られて生きてきたかすべて」


ふうん。面白いこと言ってくれるなあ。霊能センサーをピンと張ってみるが、霊能力皆無だ。


ただの嘘つきだね。まあ、魅力がなくて、構ってもらいたがりの女はよく虚言するものだ。


魂子は自席に向かう途中で止まると私の方に振り向き、何かを見透かしたような視線を向け、握手を迫る。


「私、霊子。よろしく」


「ふふふ。あなたはいろいろ闇深そうね」


ゾクッとした。いや、霊能力がないのに私の正体がわかるはずがない。


ある日、理科室をポルターガイストが襲う。標本の骸骨に悪霊が取り付いたのだ。


「きゃあっ!助けて!」


魂子がオーバーに怖がる。お手並み拝見⋯⋯と、いきたいところだったが、ひたすら恐れるばかり。拍子抜けだなあ。


「祓え給え 清め給え」


除霊完了っと。


「ありがとう」


「まあ、これに懲りたら変な見栄はらないことね」


その言葉に目を光らせる彼女。


「あなたもね」


な、なんだこいつ。何のつもりだ。きっと、いにしえのネットのレスバで見かけた定型文を言ってるだけだ。そうに違いない。


魂子がやってきて1ヶ月が過ぎた。工場へ校外学習に向かうとバスジャックが。


「やい!手を上げろ!言うことを聞かないと一人ずつ葬るぞ!」


日本刀を振り回している。これはまずい。


そういえば、このバスが通過しようとしている高速道路のトンネルは心霊スポットだ。きっと、悪霊が悪さをしているに違いない。確かに少し霊気がする。


霊が原因なら、簡単だ。


「除霊するわよ!祓え給え 清め給え!」


霊気は確かに消えたはずだった。だが、男は日本刀を振り回すのをやめない。


そんな中、魂子は単身で男の方に向かう。


「この小娘!刀の錆になりてぇか!」


だが、魂子は微動だにせず、


「あなたを苦しめているそのつまらない女、人生を狂わせるほどのものかしら」


その言葉に男は動揺した。刀を魂子の目前に。


「な、何を言ってるんだ。俺が何を言われたか知ってるのか?」


「あなたは男らしさを母親に、そして、恋人に求められて生きてきた。ずっと、男らしさに縛られて。でも、その人達はあなたに、結局、何も与えなかった。あなたを操るための方便として男らしさという言葉を利用してきただけ。何も怖くないの。あなたは自由よ」


男は膝から崩れ落ちると刀を納め、警察に自首した。


男が母親と恋人の命を奪った後、やけっぱちでバスジャックをしたとニュース入っていた。


魂子とふたりで学校の屋上で語り合う。


「言霊を発するのは幽霊じゃないの。人間が人間に対して、呪いの言葉をかけ、つまらない人間のつまらない言葉に縛られて多くの人は生きていく。長女でしょ。モテないだろ。小学生にでもできるでしょ。本当の呪いの言葉には霊力なんてこもっていない」


魂子はこちらを向く


「あなた男でしょ」


「なっ!!」


「あなたもバスジャックと同じ。男らしさの呪縛から解放されるために女として生きている。違う?」


「だ、だから何だと言うんだ。みんなに言うつもりか」


「私を男の体にしてほしい。そして、あなたのパートナーになりたいな。恋愛面そして、ビジネスパートナーとしても」


迷コンビ結成。これでいいのか?

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