表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ムレスズメ  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
売れない作家のリトライ
24/38

第二十三話「木陰 雛子──②」


[過去]

 

 私が異変に気づいた時には、もう手遅れだった。

 『彼の心』は、黒く染まり。


 瞳の中の光が───失われていた。


─────────────[過去]


 補習の時間、二人きりの時に話しかけても、彼は笑わなかった。


 いつも無言。

 何度も話しかけ、時間をかけて

 ようやく返ってくる言葉は、「はい。」の一言。


 子供の心は、何色にも染まりやすい。

 そう。だから大人がケアしてあげなければいけないの。


 その大人が……気づけないなんて。

 絶対にあってはいけない。


 そう。絶対に。



 でも、人の気持ちが透けて見えないから。


 "抱えたままの人の闇"には。

 いつまで経っても気づけない。


 その責任を責められることは、保護者に知られてからだ。


 それまでは、誰にも何にも言われない。

 どうしろって言うのよ。

 

 "答えてくれない"のに、"見ることもできない"のに。


 押しつぶされそうになる。

 つらい。行きたくない。誰かに聞いて欲しい。

 でも、教師は……負けちゃダメなんだ。って、そう言い聞かせるしかなかった。



 いつから私は、"ロボット"になったの?

 


 いつからだろう。

 

 あの日、父親を殺した時だったかな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ