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ムレスズメ  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
売れない作家のリトライ
23/38

第二十二話「立波 相哉──③」


[過去]


 なぜ人は群れると思う?


 そんな言葉をネットで見つけた事がある。


 答えはいくつかあると思う。

 でも、その答えを『ボク』は見なかった。


 その時の『オレ』は、一つの答えに取り憑かれていたから。


─────────────


 人は群れる。

 理由もなく群れる事はない。


 それは、動物にも同じ事が言えるだろう。


 逆に、孤立するモノだっている。


 強いから?寂しくないから?必要としないから?


 全ての"行動には理念が存在する"。

 そう。"選んだ結果"、"そうなった"んだ。


 『本能』とでも言えるかな。



 人は弱い。

 この世界で"最も弱い生き物"だ。


 だからこそ、"手段"と"知恵"を得た。

 

 それによって強さを得ることに成功し。

 生き物の頂点に上り詰めた。



 でも、本質は違う。


 何にも変わらない。



 武器があるから、動物を抑制した。


 群れを作る事で、己を守り、他人に(すが)る。

 そして、安心できる味方を得るんだ。


 一人では弱いままなんだ。

 だから、本質は何も変わらない。


 人は弱い生き物だ。


 一人では、生きていけない。

 群れから"見放された鳥"は……生きていけない。


 

 そうしなければ、今度は自分が"狙われるから"。


─────────────

 

 自分を守るために、『人』は『人』を傷つける。

 そして、自分を守るために、人は"化け物"に頼る。


 その"他人の化け物の中"に、己の身を"潜める"ことで、"己の化け物を隠そうとする人"もいる。

 

 そうして、己を守るんだ。


 全員が"心の内"に化け物を宿してる。

 初めはみんな、平等なんだ。


 でも、結局は……誰が"最初に、化け物に負けるか次第"で……『未来』が決まる。


 

 そして、残った"()れモノの化け物"は。

 "(いびつ)な化け物へと変わる"。


 その本質を理解できる人間が、この世に何人いるだろうか。


 意味が分かっていても、何も感じない者。

 そもそも意味がわからない者。

 意味を知ろうともしない者。

 理解し合う者。

 否定する者。



 "神の作った副産物"は……なぜ、こんなにも愚かなんだろう。


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