第二十二話「立波 相哉──③」
[過去]
なぜ人は群れると思う?
そんな言葉をネットで見つけた事がある。
答えはいくつかあると思う。
でも、その答えを『ボク』は見なかった。
その時の『オレ』は、一つの答えに取り憑かれていたから。
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人は群れる。
理由もなく群れる事はない。
それは、動物にも同じ事が言えるだろう。
逆に、孤立するモノだっている。
強いから?寂しくないから?必要としないから?
全ての"行動には理念が存在する"。
そう。"選んだ結果"、"そうなった"んだ。
『本能』とでも言えるかな。
人は弱い。
この世界で"最も弱い生き物"だ。
だからこそ、"手段"と"知恵"を得た。
それによって強さを得ることに成功し。
生き物の頂点に上り詰めた。
でも、本質は違う。
何にも変わらない。
武器があるから、動物を抑制した。
群れを作る事で、己を守り、他人に縋る。
そして、安心できる味方を得るんだ。
一人では弱いままなんだ。
だから、本質は何も変わらない。
人は弱い生き物だ。
一人では、生きていけない。
群れから"見放された鳥"は……生きていけない。
そうしなければ、今度は自分が"狙われるから"。
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自分を守るために、『人』は『人』を傷つける。
そして、自分を守るために、人は"化け物"に頼る。
その"他人の化け物の中"に、己の身を"潜める"ことで、"己の化け物を隠そうとする人"もいる。
そうして、己を守るんだ。
全員が"心の内"に化け物を宿してる。
初めはみんな、平等なんだ。
でも、結局は……誰が"最初に、化け物に負けるか次第"で……『未来』が決まる。
そして、残った"逸れモノの化け物"は。
"歪な化け物へと変わる"。
その本質を理解できる人間が、この世に何人いるだろうか。
意味が分かっていても、何も感じない者。
そもそも意味がわからない者。
意味を知ろうともしない者。
理解し合う者。
否定する者。
"神の作った副産物"は……なぜ、こんなにも愚かなんだろう。




