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ムレスズメ  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
売れない作家のリトライ
16/38

第十五話「さぁ!トリックを考えようかッ!!」



 『トリック』

 人によったらここが一番悩む人が多いかもな。


 まあ、実際かなり難しい。

 何が難しいって、知識がないとそもそも"トリックが思いつかない"んだ。


 物事において、無から何かを始めるよりも、初めからできてるものを真似した方がスムーズに出来るだろ?


 それと同じだ。

 殺人トリックなんて、やらなきゃ思いつかないんだからな。

 普通は、その為にやるヤツなんていないだろ?


 だから分からない。

 そこで、先人達の知恵を借りようって話!


 すでにある、何通りものトリックの手法を調べること。

 まあ、簡単に例を出すなら……


 ダイイングメッセージを残す

 凶器消失

 犯人しか知り得ない情報に気づく

 アリバイ崩し

 死体移動

 密室トリック

 

 とかだな。よく耳にしたことがあったり、どこかで見たような犯行トリックだ。


 難易度によって異なるが……結局、物語(ストーリー)と合わせるならどれも考えなきゃいけないし、難しい。

 さらに、これ以外にも要素がある。


 『心理的な要素』のトリックなら、ある人物への思い込みや、ある物事への錯覚といった「心理」の裏を読んで作るトリックだ。


 思い込み、人間ならやりがちだよな。

 オレだって思い込みをすることは人生の中で多々あった。


 次に、『物理トリック』

 コイツは、物体の特性や機械を使用したトリックのことだ。


 まあ、氷が狂気で溶けたから無くなったとかな。

 凶器消失と合わせることだって出来る。


 そして、『アリバイトリック』

 これは、犯行時刻を偽装するトリックだ。


 知り合いに真実を告げたり、告げなかったりしながら、協力させたり。

 行きつけの店によって、その人に自分がその時間にいた事を証明させるってやつだな。


 犯行時刻の誤魔化しは、ドライアイスや氷などを使って、体温を下げることで腐敗の時間を遅らせる事で、犯行時刻の日付をずらすとかだな。

 

 その逆もあるのかは知らんが、まあ、ありそうな気もするな。

 腐敗を進ませるとかか?

 まあ、その辺は調べてみないとだな。


 そして、その間に自分はアリバイを作る。って訳だ。


 続いて、『一人二役トリック』

 こいつは、犯人が存在しない人物を演じることで、容疑を自分からそらそうってトリックだな。


 架空の人物を作って成りすましたり、嘘の証言を言ったりとかだ。

 ただし、その架空の人物の格好で、実際に人の目につかないと意味がない。

 他の人も証言する事で、信憑性があるからな。


 次は、『顔のない死体トリック』

 まあ、ありがちだな。

 

 死体の顔を潰して別の人物と入れ替えるトリックだ。

 ホームレスとかがよく使われるよな。

 お金を家族に払うから。借金を返すから。とかの理由で、身代わりに死んでくれ。ってお願いするやり方な。


 最後に、『叙述トリック』

 これは、少し特殊で……犯人が行うわけではない。

 作者によって行われる操作だ。

 

 意図的な言い落しで、文章の解釈を誤らせることだな。

 まあ、分かりやすいのは……。


 作中において、名前や性別を意図的に隠す。

 犯人視点での話を作り、序盤から中盤までは探偵が間違った推理をしていく。とかだな。


 作者によって、間違った犯人を本物の犯人と勘違いさせるやり方だ。


 と、まあ、こんな感じでまだまだ何通りものトリックが存在する。


 そこに、それぞれのキャラの背景(バックストーリー)や、本筋の物語(ストーリー)を入れていくってなると、相当大変なことがわかる。


 だが、それだけに分かった時の満足度は高い!!


 ソレがやめられなくて、ミステリ作家をやる作家もいるくらいだしな。

 編集者や読者にいっぱい食わした時ほど、してやったぜ。って気持ちはミステリでしか味わえないだろう。


 伏線とはまた違った快感だろうな。はっは。



 さて、作品の『第一話』は……『作品の顔』となる。

 だからこそ、飛び切りの展開を用意して、読者を惹きつけなきゃいけない。


 それによって、続きを読むかどうかの判断をされてしまうからな。



 "第一話が最も重要"だ。


 

 かと言って、いきなり読者の混乱を招く訳にもいかない。

 だから、叙述トリックは無しだ。


 中でも分かりやすく、そうか!となりやすいのは……やはり、"凶器消失"とかだろうな。


 密室トリックが思い浮かぶだろうが、それは読者の半分も理解はしてない。

 ネタバラシで「へぇ〜、そうだったのか〜」となるだけで、過程を理解していないヤツらが多すぎる。


 だから、万人受けするように見せて、理解しないと面白さが伝わりにくい。


 対して、凶器消失は分かりやすい。

 ネタバラシで、「だから、凶器がなかったのね!」となると、納得しやすくないか?


 そこを利用する。


 読者は理解しやすく、納得出来れば良いんだ。

 難解な伏線を入れたところで、"見返してまで"は考えようとしない。

 

 何故なら、読者は常に最新が気になっているからな。

 過去の話はまた一気に読み返す時に読むだけだ。



 例えば……漫画とかなら、過去の伏線になる場面を再び描く事で、そのことを思い出してもらおうとするだろ?

 それで、その時の話とコマを見返すんだ。


 でも、小説だと、それはやりにくい。

 そもそも、見返すまでどこのページで、何話にあったかなんて覚えてないからな。


 だから、なるべく一話目はシンプルで良い。

 

 トリックのシンプルさを他で補えばいんだよ!

 キャラの魅力や話の構成だ!


 そうやって、読者の興味をそそる事が出来れば、自ずとファンは付いてくる。


 その後はもう好きな事をやりゃいい!


 だって、ファンになれば関係なく話を読んでくれるからな!

 自分のやりたい難しいトリックでもいいし、キャラに焦点を当てた内容があったっていいだろう。



   ・・・・・・・・・・

 その世界に没入させた時点でオマエの勝ちだッ!!



 さぁ!トリックを考えようかッ!!


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