第十四話「主人公の本名」
サブキャラもだが、主人公の背景で考えた、本名が必要だな。
まあ、これも応用しながら考えるか。
確か……『ディテクティブ』『マーダラー』『キラー』『トゥルース』が、組み合わせの候補だったな。
「多すぎるのも大変だな〜〜。」
まあ、いいか。
それか、別観点から発想を得るか。
『死体』『温もり』『冷たい』『孤独』『解剖』とかが『トゥルース・キーラー』の過去から連想できる『ワード』だ。
「英語で調べますかねっ……」
オレはスマホを使って、『ギーギル』で検索し始めた。
さて、ざっとこんなもんか。
『死体』はコープス、デッド・ボディ
『温もり』はウォームス
『冷たい』はコールド
『孤独』はロンリネス、ソリデュード、アイソレーション
『解剖』はアナトミー、ディセクション、オートプシー
か。なかなかに良さそうな候補が多いな。
『コールド・〇〇』とかは、無表情で冷たい少年だった印象を名前からも察することができそうだ。
『ロンリネス』とか『アナトミー』は、そのまま使っても名前として良いな。
難しい。組み合わせると良さが半減してしまう。
でも、どれも使いたい。
ぐぬぬ……。
『ロンリネス・ウォームス』か『コールド・コープス』の二択か……?
『ロンリネス・ウォームス』は、温もり……愛情を得ることができなかった少年の心が、だんだん冷たくなり、家でも、社会からも、孤立していってしまった悲しき少年をイメージして組み合わせた。
『コールド・コープス』は、まず、名前の響きが良い。
意味も……死体は冷たいもんだろ?
その冷たい死体を解剖している少年自身が、体は冷たくないが、心は冷たく死体のような目をした少年だった。
そこから発想して、組み合わせてみた。
正直どっちも良い。
「う〜〜ん………悩むなぁ〜!!」
ガシガシっと、頭を掻きむしりながら乾いた頭皮からフケが、床にこぼれ落ちた。
まあ、ここは保留でも良いな。
あとは話の流れで良さそうな方を使うか。
過去編なんてそんなすぐには挟まんだろうし。
よし、とりあえず候補としては決まったし!
納得いく名前が出来た!!
─────────────
次は物語序盤に登場させるキャラだな。
まず、ミステリに必要な人物は何名だと思う?
主人公とヒロインを除いてだ。
ざっと、『七人』は欲しい。
まあ、あくまでオレの思い描く一例だな。
『犯人』『被害者』『証人A』『証人B』『証人C』
必要なら『警察A』『警察B』だ。
警察に関しては、正直話に絡まなくてもいい。
モブ警部や検視官がでて、必要な情報を語れば良いだけだからな。
でも、物語を面白くする『要素の一つ』として、警察にも『キャラ立て』をしっかりする。
ってのがある。まあ、そもそも、警察視点のミステリとかもあるしな。
あと、警察はリアリティさも出せるからな。
まあ、ボケる警察がいるとリアリティさは無くなり、コミカルさが増すわけだが……。
その辺りの塩梅が難しいから、居てもいなくても良いんだ。
そもそも、"読者が一番見たい"のは、『トリック』と『犯人』。そして、それを暴く瞬間……『ネタバラシ』だ。
だから、警察なんてどうでもいんだよ。
フィクションに置いて、そこに"居て当たり前"、"情報を教えて当たり前"の存在なんだからな。
それを踏まえて、七人だ。
まあ、焦点を主人公とヒロインだけに絞るなら、五人でよくなるな。
ミステリをメインでそれを暴く探偵を書けば良い。
警察を出すことのメリットは、主人公たちの『信頼度を際立たせた』り、『日常パートでの物語』を書きやすくなる。ってことくらいか。
他にもあるだろうけど、パッと浮かぶのはそれくらいだな。
そこも踏まえて考えたいきたいとこだな。
まあ、『犯人』に関しては『動機』と『過去』が必要だ。
『被害者』は犯人の過去で何かしらしていた可能性があるだけでいい。
あとは、序盤で『すでに死んでいる』のか、『主人公たちと関わっている』かの二択も考えなきゃいけない。
『証人』が犯人だってパターンもあり得るから、下手なモブキャラにも出来ない。
考えることは山積みだが、やっていかないと終わらないからな。
うーん……『動機』がなかなか難しい。
先に『トリック』から考えるか。
それから、『動機』を考えて、サブキャラの設定の方がやりやすいかもな!
よし、トリックの案を出すぞ!!
そうして、オレは新しい用紙を取り出した。




