国王救出
その煙幕によって視界が奪われ混乱している敵兵に対し、変装した状態で突入し、近接戦闘で次々と倒していき5人の国王の見張りをしていた兵士を全員無力化し、遂に、国王陛下を牢から出すことに成功した。ここからの脱出が問題だが、国王陛下は、軍人としても十分な実力を持っている。倒した兵士のうち汚れがひどくないものを順に三つ選び変装出来ていない二人の兵士と国王が敵兵に変装し、武器を持っていなかったので、歩兵銃とナイフを敵兵から奪いヒューは、砦の各部屋の鍵を奪った。
そして、白旗を作り荷物に入れると、扉を開け順番に油断していた敵を刺し殺しながら進んでいった。そして入り口まで戻ったところで白旗を掲げると手を挙げて王国は勢力に投降する意思を伝えた。準備を終え近くで戦っていたポールとその配下の兵士が気付くと、拘束するふりをして近づきそして、退路まで移動させた。ヒュー以下五人の兵士が下りると国王がおり、その後ろをポール以下5名の兵士が続いた。
降りた後は、下で待機していたボートに乗ると潜水艦へ向かい乗艦した。潜水艦タルクは、全員が乗艦したのを確認すると出航し潜水した。
この艦を現在指揮しているのは、副官のフェーブだ。フェーブは、国王陛下とは、知り合いであり、国王陛下が軍学校に身分を隠して通われていた頃からの付き合いである。たまにお忍びであっては、現場の声を伝えたりしていた。
国王は、フェーブを呼ぶと「この艦は、どこへ向かっている?」と尋ねた。フェーブは、「王国臨時首都アゼルとうにございます。」と答えた。それに対し、国王は「今回の作戦を教えろ」と命じた。そこで、この騒乱を機に、民主同盟会と解放同盟兵士に変装させた王国主力軍を上陸させ臨時政府を降伏させることになっていると説明した。これを聞いた国王は、「艦の進路を変更。上陸部隊及び、護衛主力艦隊へ合流せよ。」と命じた。彼は、国王なので全軍の最高指揮権を持っており、その上で、全軍の勉強と訓練を受けられており、特に海軍については、王国一の指揮官といわれるほどだ。そんな国王の命令を受け進路を変更し、味方艦隊の予想進路に方向転換し、浮上して接近合流した。
合流すると、指揮をとるため旗艦を務める戦艦イルーツに乗り込んだ。そして、遂に上陸作戦を始めるのだ。