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闇の狼  作者: 照屋 啓二郎
国王救出作戦
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作戦会議

 作戦会議をしていると、上陸開始地点の湾の入口が見えてきたため小型のボートを展開し、上陸準備を進めた。夜間ということと、寂れた田舎の漁村の近くということもあり、敵の哨戒は殆どなく難なく準備ができたため民間人に変装した特殊部隊を残し、タルクは潜伏地点に向けて舵を取るのだった。

 タルクは、本国に向け、作戦準備完了を伝える暗号の電文を打つと、暫くして遠くから航空隊の音が近づいて来るのだった。

 我々は、潜航し湾の入り口から離れると、陸上部隊は、航空攻撃が始まり騒がしくなっているうちに、湾の奥までボートを漕ぎ次々と砂浜に足をおろすのだった。陸上部隊は、あるものを受けととるために、上空にチカチカと、灯りをつけ合図を送った。すると、上空を爆撃する爆撃機に紛れて、旋回していた輸送機が低空爆撃に見せかけあるものを陸上部隊に投下した。その木箱は、パラシュートを開き減速すると、砂浜に落下した。すると、それを見た陸上部隊は、その木箱から装備を取り出した。歩兵銃と、拳銃を全員が装備し、食料と弾薬が入ったカバンを全員が身に着けると、近くにある漁村の明かりに向けて移動を開始した。

 20分程度移動して、さびれた漁村につくと、その中でも大きな集会所のような建物の入り口をノックした。すると中から、初老の男性が出てきて、誰だいと尋ねたが、部隊長の装備を一瞥すると、

「王国軍の方ですか。よく来てくださいました。」

 と言って、快く招き入れてきた。

 中に入ると、50人程度のおそらく村の人であろう住民がいた。中には、若いものもいた。

 ここの村は、村の総意として秘密裏に、解放同盟に参加していた。解放同盟に参加していることは、公にはなっていないので、こうして侵入や民主同盟会との取引の場として利用されている。

 このほかにもいくつかの村や町が各勢力の支配下に入らず参加する事で、代理戦争に拍車をかけていた。

 ここで作戦内容について、会議を行うことにした。この会議には、民主同盟会のメンバーの一部も参加し、連携するための打ち合わせを行った。

 その話し合いで決定した作戦内容は、次のようなものだ。解放同盟のメンバーと、民主同盟会のメンバーの一部が牢獄襲撃に、これに、王国軍が参加し、陽動のため民主同盟会の残りメンバーと、解放同盟の中で、今回の作戦に参加できないメンバーが周辺のメンバーと、分隊ないしは、小隊を組み、近場の軍事施設を襲撃するというものになった。


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