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闇の狼  作者: 照屋 啓二郎
王国開放作戦
22/29

王国奪還

 王国の旧都。現在は、臨時政府の臨時首都となっている《ベルシュ》という都市に、王国軍8万人王国協力義勇兵10万人と臨時政府軍15万人が集結した。


 臨時政府の5万人と評議会の15万人の兵力は、向かい合ってはいるものの戦闘は、小康状態であり、評議会は、王国が勢力を盛り返した為、王国に対する方針の差で、評議会は迷走し、分裂の危機にあった。


 国王は、軍参謀と政府要人に、今が絶好の機会だと伝えた。評議会は、民主主義を望む反臨時政府という立場をとっていたがその一方で、王政に対しては、立憲君主主義派と、象徴派、廃止派に分かれているのだ。方針が決まる前にベルシュを占拠し、イルーツの主導権を確固たるものにすることができると考えたのだ。


 わが王国軍は、ベルシュの街を占領し、その奥にある王城ベルシュ城へ兵を進めた。敵軍は、首都の荒廃を避け王城での籠城戦を決めたようだった。わが軍も王国の被害を望んではいないので、被害を抑えるように行動した。


 わが軍は、城壁へと繰り返し砲撃を行い城壁を破壊し、突入を開始した。敵軍は、城壁内部の街でゲリラ戦を展開したため進軍は、停滞していた。

 しかし、敵首都はわが軍の包囲下にあり、ここから敵軍が反転に出ることは、ないだろうとみられているがその一方で、このまま膠着状態が続けばこちらの被害も大きくなることは、目に見えているので、早期に王都を占領することが目標とされた。

 占領には、二つの案が提案された。一つ目は、被害を無視して強攻し、占領するというもの。もう一つは、ベルシュを包囲し、干殺しにするというものだ。国王は、自国民と、自国軍どちらにも被害が多くあってはならないと考え判断をためらったが最終的に、望んで敵対したわけではない国民を飢えさせるわけにはいかないという判断により、強襲が決まった。


 わが軍は、わが軍に協力する民兵とともに、王城とその城下にある城下町の敵の防衛線を戦車などの装甲車を先頭に、次々と打ち破り、10日で城下町を制圧すると、平山城の形をとるベルシュ城への攻撃を開始した。戦車で城門を突破すると、その後ろから歩兵部隊などが続き城壁を占拠し、いくつかの砦の制圧に乗り出した。臨時政府首脳部は、その後命を助けることを条件とした降伏勧告をだすと、臨時政府は、降伏し、武装解除に応じた。


 これにより、長きにわたる王国内戦は、王国の体制を維持し終結したのだった。


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