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闇の狼  作者: 照屋 啓二郎
王国開放作戦
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メルダース制圧

 侵入可能と判断された道を前後に歩兵部隊を置き中央に機甲部隊を置く形で進攻した。建物やがれきの陰からの敵の伏兵の攻撃を撃退しつつメルダース前面部の郊外を大きな抵抗に会わずに制圧したが建物の密集度が高くなっている地域まで来ると、封鎖されている通りや対戦車砲機関銃陣地などが立ちはだかるようになったため先行部隊は、進行を止め、後続部隊は反転し、メルダース後方へ移動し方針を転換し、街を包囲することを決めた。


 街の郊外を外周に沿って進撃し、メルダースを多方面から攻撃した。そして、一部部隊をメルダース中心部へ続く補給路に布陣し、メルダースと外部の繋がりを寸断した。


 メルダース外郭での戦闘が始まり、5日ほどたった。敵軍は、籠城戦の準備を進めていた。航空偵察の情報によると、敵軍は、防衛ラインを後退させ主力軍をメルダース中心部及び郊外の全ての通路を封鎖した。更に、街に集積してあったすべての物資を中心部に集めた。ここは、物流の中心地であるためここに、備蓄してある物資の量も絶大であり、これを利用する敵軍を干し殺しにすることは難しいことは明らかだった。


 ノルドーの作戦総司令部は、『5日後に全軍で総攻撃を行い敵軍を殲滅せよ』との指令をメルダース方面に展開している全軍に通達した。


 来る作戦決行日早朝、機甲部隊と歩兵の混合部隊は、一斉にメルダース中心部に向けて強襲を行った。敵の防衛陣地を戦車の車体で押し壊し、陰に隠れた歩兵部隊と戦車によってその奥にいた敵軍を撃滅した。しかし、敵の中心部に進軍したことによってこちら側にも決して無視できないほどの被害が出始めていた。これを受けて方面軍司令部は、作戦をこのまま遂行し続けるかどうかの可否を総司令部に求めたが司令部は、進撃を遂行し続けるように伝えた。


 強襲作戦が始まり20日後、遂に、メルダース中心部までの開放が完了し、残党狩りが始まった。 

 その3日後には、残党の制圧も終わり、メルダースは解放された。


 メルダース解放後、メルダース方面軍は、首都の向け進軍を続けていたが、敵の残党は、首都に集結しており、首都までの道中に抵抗はなかった。



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