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闇の狼  作者: 照屋 啓二郎
王国開放作戦
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イズ村の戦い④「勝利」

 そこで、司令部では、打開策を考える会議が行われた。そこでは様々な意見が出た。「全軍で突撃をかけ撃退すべきだろう。」「いや、それでは被害が大きくなりすぎるだろう。夜襲ならどうか。」「夜間に航空機は使えるのか?使えなければ被害が大きくなる危険があるだろう。戦闘に当たれるのが陸上部隊だけなのだから。」などの意見で、会議は盛り上がったが結局のところ夜間飛行が可能な部隊があることを確認すると、前線部隊と、急襲騎兵部隊で、夜間に背後に迫り、攻撃を行うことが決定した。初日から防衛にあたっている部隊と、狙撃小隊のみその場に待機し、追加派兵部隊は、それぞれの配置から攻撃を行うことが決定した。また、作戦参加部隊は、ヘルメットもしくは、装備していないものは、頭に赤色の鉢巻を巻き識別を図ることが決定し、全員の装備を確認した。

 夜遅く、静寂の中マーレイ率いる騎兵1中隊が街前方の森へ移動した。続いて、追加派兵した1大隊と独立した3中隊を一大隊とし、これを街の右翼に置き、先ほどの奇襲攻撃の残存兵を左翼に置いた。

 そして、これが完了した夜、作戦決定の翌日の夜に、作戦開始の合図がなされた。航空機による爆撃と機銃掃射がなされ敵を動揺させると、このさなかに右手から残存部隊を近づけた。航空攻撃がやむと、戦車のエンジン音が静寂に包まれた街に響いた。敵軍は、驚いてはいたものの戦車が右手から迫っていることに気づくと、この部隊が攻撃してくることを察知し、敵は、右手に意識を集中した。

 敵の予想通り、戦車を含む部隊が右手から現れ敵と交戦状態になった。歩兵は戦車の陰から攻撃することを徹底し、被害は、すぐには出なかったが奇襲攻撃が失敗した以上すぐに撤退するだろうと、敵軍は見ていた。しかしここで、敵の思いもよらないことが起こる。なんと、背後から歩兵1大隊1,700人もの兵力が攻撃を仕掛けてきたのだ。これによって始めは、何とか士気を保ち戦闘していた敵軍も混乱し、撤退する兵が現れ始めた。しかし、敵軍が徹底をしようとしたところに、騎兵中隊が突撃を仕掛けてきた。背後からは、銃弾や戦車からの砲弾が飛んでくる。この状況に敵軍の大半は、降伏し、ほとんどの敵軍は、逃げることに、失敗した。この戦火が司令部に伝わると、追加の兵とともに、森林に総攻撃を行い、離反軍とともに、挟撃せよと、追加命令が下った。

 ここまでの双方の被害をまとめると、まずこちら側の被害は、中戦車一両と70名の死者と150名の負傷者が出た。続いて敵側だが1400人の兵士が投降し、600名が死亡、残りの400名は、命からがら撤退に成功した。

 これを受けて、敵軍は、立て直した正規軍部隊との合流を目指し始めた。ここで、ダンルスト軍が動いた。敵の指揮中枢を担っていたオーウェン軍と合流したフォックス軍に立ちはだかった。ここで、7,200人の敵連合軍と5,000人の味方軍の戦闘が始まった。ここに、先行した騎兵中隊が合流し、さらに後方から1機甲中隊と2歩兵中隊の混成大隊750人の兵力が中戦車20両を引き連れ援軍に到着した。つまりは、7,200の敵軍に対して、こちら側は、6,000人での挟撃を行う形となった。

 この時、少し離れた場所に、クローチェ軍5,000人が展開していた。この軍の指揮をしているクローチェ家は、どの勢力にも支持を表明せずダンルスト家のように、成り行きで臨時政府に加入しているだけなのだ。クローチェ軍は、撤退を開始して自領まで撤退を開始した。

 オーウェン連合軍と、王国連合軍の戦闘では、戦車による攻撃を受け、退路をふさがれた敵軍は、2,000人の死者と1,200人の負傷者をだし、3,000人が投降した。1,000人の敵軍は、逃亡し後方にいた臨時政府正規軍10,000人と合流し、後方のこの辺りをかつて治めていたフルーク城とその城下町へと撤退していった。この街は、人口が多いことなどもあり、数少ない臨時政府の支持を掲げている街である。そこで、援軍も待つつもりだと予想された。


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