イズ村の戦い②「膠着」
誤字を修正しました。
美方郡⇒味方軍 利泰⇒履帯
追加派兵された歩兵部隊は、街の建物に隠れると、狙撃小隊は、射線が通りやすく、身を隠せる建物を見つけるとそこに潜伏した。
夜が明けると、まず先行し、戦闘状態に2日前から入っていた敵歩兵第三大隊は、夜のうちは、一時的に、後方の森林地帯に退却していたわけだが、まずこの部隊が無傷の500あまりの兵士で第二次攻勢を開始した。この時の戦闘で、2中隊が参加していたわけだがこのうち第1中隊の中隊長が狙撃され指揮官を失うと、指揮系統が混乱し、戦闘継続が困難になったため、副中隊長が部隊をまとめ、第二中隊に合流すると、何とか立て直すことに成功したが、1小隊が投降してしまったため、早々に、50人を失ってしまった。
そこから、本格的な戦闘に突入した。ここで、今度は、わが軍に不運が起こる。敵の歩兵2大隊の援軍が到着したのだ。これも、フォックス師団から派兵されており、同郷の兵士たちは、その結束力を生かして、街の両側から突入してきた。ここで、我々は、これ以上侵入されてはいけないという考えから、仕掛けてあった爆弾を起爆し、街の入り口側の建物が爆破され倒壊すると、敵の一部は、この倒壊や爆破に巻き込まれ、巻き込まれなかった軍も進軍が困難になってしまった。しかし、敵側からすると、どこからともなく飛んでくる狙撃銃の銃弾や戦車の砲弾から身を隠すことができるようになった。我々がこのがれきを越えれば敵の集中砲火を浴びることは目に見えているわけだが、それは敵側からしても同じだったので、ここで、戦線が膠着してしまったのだ。
ここまでで、味方軍に被害はなく、敵軍は、捕虜50人と爆破による死者50人負傷者100人という200名近い損害を出してしまっていたのだ。ここまでの戦闘が終わった時点でまだ、正午ごろだったがここから戦闘が激化する。わが軍は、機甲師団1小隊を追加で派兵することを決定するとこの小隊に更に、歩兵2小隊をこれにつけた1中隊が街側面部より敵軍に急襲を仕掛けると、敵軍は、戦意を喪失するかに思われたが結束力の高い敵軍は、援軍が来たということもあり、より士気が上がり戦闘が始まった。こちら側は、5両の中戦車と150人の歩兵部隊対し敵は、2,500人の歩兵部隊だが近くの瓦礫と化した建物の残骸の中に身を潜めており、また、援軍としてきた部隊は、手榴弾等の爆薬だけでなく、対戦車ライフルを装備しており、側面部より攻撃した中戦車一両が履帯を切られ行動不能になってしまうが戦車は、隠られそうな場所には、砲撃と機銃弾幕が張られ、戦車のすきをついて攻撃しようとした者には、随伴歩兵からの歩兵銃による弾丸を食らうことになったが、側面に命中した対戦車弾によって、一両が撃破されると、我々は、退却した。
この戦闘では、こちら側は、1両の中戦車と50人の歩兵を失い50人が負傷した。敵は、100名が死亡ないしは負傷した。しかし、今回の戦闘は、被害がどちらもそこまで大きくなく、また、こちら側は、全体でみれば小さいながらも中戦車1両という決して無視できない被害を出してしまい、戦線の膠着を破れなかった。




