2021-22シーズン各チーム分析 ウィザーズ編
八村塁所属のウィザーズ編です。
■ワシントン・ウィザーズ
HC:ウェス・アンセルドJr (就任1年目)
昨季の成績:34勝38敗(第8シード)プレイオフ1回戦敗退
今季の目標:プレイオフ進出
○戦力評価
オフェンス:A
ディフェンス:D
総合力:C
※評価はS、A、B、C、D、Eとします。
○ロスター
先発予想
PG:スペンサー・ディンウィディー(新)
SG:ブラッドリー・ビール(FP)
SF:カイル・グーズマ(新)
PF:八村塁
C:モントレズ・ハレル(新)
※(FP)=フランチャイズプレイヤー、いわゆるエースの略
(新)は今季新入団選手
(R)はルーキー
主な控え選手
トーマス・ブライアント、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(新)、ダービス・ベルターンス、ダニエル・ギャフォード、デニ・アプディヤ、ハウル・ネト、コーリー・キスパート(R)
○戦力分析
なかなかチームを勝利に導けない“Mr.トリプルダブル”ウエストブルックをレイカーズが欲しがった時点でウィザーズの行動は早かった。
ウエストブルックに1年で見切りをつけ、5チームが絡む大型トレードを実行してディンウィディー、グーズマ、ハレルなど先発クラスを獲得しました。
これで選手層は厚みを増し、確実に昨季よりバランスのとれた良いチームになりました。
毎年シーズンオフには移籍話が絶えないビールですが、今回は補強に手応えを感じているのか、マスコミか煽ってもビールの周辺は静かで、移籍の噂は沈静化しています。
八村塁にとっては昨季までのように先発の座が安泰という訳ではなさそうで、チーム内の先発争いで成長を見せて欲しいですね。
とりあえず先発Cのブライアントが復帰するまでは先発を確約されるでしょうが、ブライアントが復帰した後はハレルやギャフォードがPFの先発枠争いに参入してくるでしょう。
前HCも日本のメディアも八村塁の3Pを取り上げていましたか、八村がNBAで生き抜くために必要なのはインサイドでのオフェンスとリバウンドの向上、総合的なディフェンススキルの向上です。
無闇にシュートレンジを広げようとする昨季までの指導では八村の成長は鈍化してしまいます。
オフェンスはまずまず、ディフェンスが壊滅的状況にあるウィザーズで、八村にはディフェンスを武器に出来る選手になってほしいのです。
日本人としては素晴らしい肉体を持つ八村塁もNBAではごく平均的なサイズなのです。
本来のPFらしくインサイドを主戦場とし、攻守でアウトサイドにも対応できる、フリーになれば3Pも決められる、そんな選手になってほしいのです。
八村はそれほどシュート能力が高い訳ではないのですから、HC交代を機に3Pに傾倒するのはやめた方が良いでしょう。
15位で指名したキスパートは八村塁の大学の後輩スイングマンです。
お互いに気心知れた仲の選手かいるというのは良い効果を産むかもしれません。
一気にSF、PFの層が厚くなった中で八村塁がどれだけ存在感を発揮出来るか注目していきたいですね。
チームとしては選手層を厚くすることでエースの負担軽減に成功しました。
今季を足がかりにシーズンは5割以上の勝利を常態化し、プレイオフでも勝てるチームになれるようになっていってもらいたいですね。
八村には期待するからこそ厳しいことを指摘したくなってしまいます。
アメリカではMLBで大谷翔平の驚異的な活躍に話題を持っていかれてますが、八村塁が現在進行形でやっていることは日本人にとっては夢のような事なんですよね。
それを当たり前に受け取っている我々ファンは幸せな時代を生きていると思うのです。