2021-22シーズンNBA年俸ランキング
今回はお金の話です。
■NBAは世界で最も平均年俸の高いスポーツリーグで、平均年俸はMLBの約2倍となっています。
その背景には巨額の放映権収入があるとされていますが、トップ選手ともなればその年俸も跳ね上がります。
※このランキングは純粋なNBAの年俸で順位付けされたものであって、エンドースメント契約やオフコートビジネスによる収入(副収入)は含まれていないものとします。
○1位に輝いたのは、今夏に4年2億1500万ドルの契約延長に合意したステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)です。
ウォリアーズ一筋のリーグを代表するシューターは、今季2017-18シーズンに結んだ5年2億100万ドルの契約が最終年を迎えており、2021-22シーズンは年次上昇を続けた年俸が4578万ドルに達します。
2シーズン後にはNBA初の5000万ドルプレイヤーになることが確実となっています。
カリーは2億ドル以上の契約を2度締結したNBA史上初の選手です。
2位には、リーグ最高峰のスコアリングマシンと称されるジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)が続きます。
ハーデンは、4年2億2800万ドルのNBA史上最高額の契約下にあり、今季は4431万ドルを受け取ることになります。
前所属のヒューストン・ロケッツ在籍時には年俸5000万ドルのオファーを断っています。
今季終了後のハーデンの契約延長交渉に注目が集まるのは確実でしょう。
また、ジョン・ウォール(ヒューストン・ロケッツ)もハーデンと同率2位で4431万ドルを受給します。
若返りに舵を切っているロケッツは、ウォールと新たな移籍先を探す方向で合意をしており、現在トレード相手を探している状況です。
しかし、ウォールの超高額契約は2022-23シーズンまで残っているため、活躍に見合わない高額年俸がネックとなってトレード交渉はかなりの難航が予想されています。
4位以下にはラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・レイカーズ)が4421万ドル、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)が4201万ドル、レブロン・ジェームス(ロサンゼルス・レイカーズ)が4118万ドルで続き、その下に昨季のファイナルMVPであるヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)をはじめ、ポール・ジョージ、カワイ・レナード(ともにロサンゼルス・クリッパーズ)、デミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)が同率の3934万ドルで名を連ね、トップ10を形成する結果となっています。
※トップ10にランクインした選手は全員かMax契約、またはスーパーMax契約を締結しています。
なお、NBAのコントラクトはとても複雑で、同ランキングではバイアウトにより前所属球団からの支払いが残されているケンバ・ウォーカー(ニューヨーク・ニックス)やブレイク・グリフィン(ブルックリン・ネッツ)らは対象外になっています。
ワクチン接種を拒否していることが原因でチーム練習や試合にも参加出来ないでいるカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)は
欠場により多額の罰金が課せられることから、このランキングからは除外しています。
○ルーキー契約を終えた25歳の若手達では、移籍志願問題の渦中にあるベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が18位タイの3300万ドルでトップに。
デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)が3165万ドルで21位タイ、ディアンジェロ・ラッセル(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が3001万ドルで30位、ブランドン・イングラム(ニューオリンズ・ペリカンズ)が2946万ドルで32位にそれぞれランクインしています。
NBAでは3000万ドルプレイヤーが30人いますが、MLBでは12人しかいません。
NBAが世界で最も豊かなリーグであると言えるのではないでしょうか。
○ちなみに八村塁はルーキー契約3年目で年俸は491万ドル、全体では208位です。
八村と同期ドラフトでトップ指名のザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)は今季年俸1072万ドルで全体115位です。
NBAではドラフト指名順位で最初のルーキー契約の金額が細かく定められており、毎年変動しますし、年々上昇しています。
ルーキー契約はサラリーキャップに含まれませんので、実力ある若手が獲得出来る上位指名権があるとチーム運営戦略の幅が広がるのです。
仕事に忙殺されており、なかなか更新が出来ていません。
各チーム分析が全然進んでいませんね(汗)
気長にお待ちいただけるとありがたいです。