司書さんは暇です
こんにちは!ハルといいます!国語をより理解するために、小説を読むのが大切だと思いましたが、思い切って書こうと思いました!ので、本当に粗末なものになっています。御都合主義が含まれますが、どうか無理をなさりませんことをお願い申し上げます。気分が悪くなったら、直ちに読むのをやめて別の作品を読んでください!
「ある日、魔王が生まれ世の中を荒らしました。人がたくさん殺され、魔物と呼ばれる化け物がさまざまな種族の都市を襲い、土地を腐らせました。人とその他の種族は結託し、魔物率いる魔王を倒そうと決心しました。ですが、思い通りに領土を奪還することは叶わず、ただ現状維持が続く一方でした。もう、誰もが諦めかけたとき、ある村から勇者と呼ばれる少年が誕生しました。彼は力をつけ、各種族から選ばれた選りすぐりの戦士と共に……って、もうここまでくればこの先は分かるよ!ほら!やっぱり、ハッピーエンド……じゃない!!世の中思い通りにはいかないな!……で、その後は……魔王が死に世継ぎの子が一部領土を変換、人間とそのほかの種族との友好関係を築くことに成功……平和が訪れた……。結局平和になってるじゃないか!」
男はテーブルの上に本を置き座っていた椅子から立ち上がって、首を鳴らす。
そして、テーブルの上に置いてあった本を手に取り、本棚へ戻す。
「確か、ここかな?」
本棚は部屋のあちこちにあり、本が所狭しと詰め込められている。部屋がとても広いが椅子と机とランプ以外は本棚と本だけなので図書館と呼ばれる建物と似ている。
「んー、出身地である地球のやつでも読むか」
男はある本棚の前に立ち、読みたい本を探す。見つけると、手に取り先程まで読んでいた机と椅子があるスペースに向かい、腰掛け本を開く。
「何だよ、スマホって!こちとら、そんなもん無かったわ!何がパソコンを小型しちゃっただよ!あんなデカブツが小さくなるわけないだろ!」
文句をいいつつ、本を読み進めていく。
「へー、自然災害か……予想できないもんな」
図書館といったら、沢山の本がある。図鑑や小説、絵本など多くの種類の本がある。だが、この図書館は違う。この本一つ一つが、星そのものの歴史であり時が経つたびに文字で出来事が刻まれ更新される。星、宇宙とは次元に存在するため、男は異次元図書館と名付けている。
そんな不思議な図書館で司書をしている男の仕事は、主に見守る事である。編集してしまうと、ズレが生じそれが破滅を呼んだ原因があるので、極力の介入はしないのが規則としてあるからだ。
これだけ見ると、男は神と思われるかもしれないが、元は人間であり、神と称される方とは会ったことがない、司書として募集に応募した後、気を失い気がついたらこの図書館に寝かされていて、状況説明と司書としての規則などが書かれた紙が数枚机の上に置いてあって、それからずっと誰も合わず時が経った。普通なら精神がおかしくなっても不思議ではないが男は多少、独り言が多くなっただけで済んでいる。
不思議な力が働いているのだろう。
分かった事は、司書は本に入る事ができる。つまりは、色々な世界に入る事ができる。見ることもできるし、誰かの記憶を追加体験もできる。
ある世界に入り、干渉してしまうとなると規則違反となりどうなるか書いてないので、怖くて入る事はしないが記憶の追加体験で男は楽しんでいるようだ。
「さーて、追加体験でもするか」
地球の本を読み終え、本棚にしまう。その時に、本棚から落ちたのか、本が足元に置いてあった。
「……表紙に何も書かれていない!?」
男がこれまでに見たこともない物と遭遇してしまったようだ。