表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

その七

暑かった夏が過ぎ、少し肌寒くなってきた頃、今度は冬物を買いに、一緒に出かけた。もう当たり前のように、二人で手を繋ぎながら歩いていた。

「こうやって、また服買いにいくと、あの時を思い出すね。」

「私が来た日?」

「そうそう。パジャマ代わりに俺の服着てたりとか。」

「意外とぶかぶかで、歩きづらいんだよ?英治の服着ると…」

「そうだったんだ、初めて知った。で、パジャマ買ったら藍がはしゃいでた。」

「だ、だって英治と一緒に決めたから、嬉しくて…そういえば、呼び捨てにしたのもあの時からだったね。」

「そうだね。もう二ヶ月くらいが過ぎたんだ…」

俺は会社で働いて、藍が家事全般をやる、というのが当たり前の日々が続いていた。俺は前よりも仕事を熱心にやるようになり、昇進も夢じゃないと、上司に言われた。藍は料理の腕前が格段に上がり、毎日美味しい料理を作ってくれている。

「ありがとね、藍…」

「き、急にどうしたの、英治…」

「ううん、なんでもない。さ、いこ。」

俺は秋の寒さを感じながら、手から伝わる温もりを実感しながら歩いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ