転機
くみと初めてLINEで話してから数日経った日のことだった。
俺はその日、好きなマンガの映画を観に行ったことをLINEのマイページに載せた。風呂上がりがてらLINEを開くと、くみからスタンプが来ていた。頭に浮かんだビジョンを実現するためにLINEを送った。
『スタンプありがとうございます☻あと、あのマンガの好きな人探しているけど、誰かいる?』
すると、すぐに返信がきた。
『はーい☻私、そのマンガめっちゃ好き♪』『毎年映画みにいってるー(笑)』
『俺もです、今年の映画見ました』『公開日に』
『おー!公開日ってはやっ(笑)今週見に行く予定なんだー♪』
『一番、今回がよかった』『今までの映画で』
『へー、そーなんだ。楽しみだなぁ。私去年の映画はあんまり好きじゃなかったー』
『俺もです』『俺は6作目の映画が一番好きだったよ』『今年の映画が一番になっちゃったけど』
『だよね。あー、わかる。あれ面白いよね』
『うん、面白いね』
『ねっ♪なんであのマンガ好きな人探してたの?』
『それは、なかなかいないから語れないから』
『私もー。中学の時あのマンガの話できる人いなかったしー(笑)』『でも、あのマンガの話できる友達見つかってよかったー♪』
『俺もです(≧∇≦)』『意外といるんだね、あのマンガのファン』
『だね、毎週やってるアニメの方もも見てるよー♪』
『俺もです』『でも、原作に追いつきそうだから、オリジナルでごまかしたり、昔のを再放送したりと大変ですね、番組スタッフさん方』『早く、本編見たいです』
『それ思ったー(笑)早く本編みたいー♪あのキャラたちが出てくるやつやんね?』
てな感じで、キャラの関係や昔の映画について、1時間話し込んでしまった。
『うん、内容思い出してきたわ(笑)それにしても、よく覚えてるね〜』
『だって、人に熱く語ったら引くでしょう。だから、今語りました』『スッキリしました!(≧∇≦)』『ありがとうございます☻』
『だろうね…(笑)よかったよかったー♪話聞けて楽しかったわー☻』『こちらこそ、ありがとー♪』
『いえいえ(≧∇≦)』『あ、話変わるけど』
『うん』
『明日、体力測定の持久走だね』『自信ある?』
『めんどくさい( ̄▽ ̄)』『んー走れん』
『いいタイムとりたい?』
『うん、体力賞ほしいしねー♪』
『走り方のコツがあるけど、教えて欲しい?』
『うん』『藤原くんって長距離得意なの?』
『俺は中学時代、陸上部の800m走の選手だったよ。万年ビリだったけど』
『えーそれ、信じていいの?』
『信じるか信じないかは、くみ次第だよ。じゃ、言うよ』
『うん』
『できればの話、まずはスタートしてから飛ばして、集団から抜ける』
『うん』
『その後、ペースを保つ』
『うん、頑張る』
『※一度ペースが落ちると上がらない』
『だよね…陸上やってたとき思った』
『だから加速は、慎重にタイミング良く見極めることが重要です』『くみって、陸上やってたの?』
『ありがと。陸上部はなかったけど、駅伝練習とかは参加してたー』『部活はバスケ部だったよ』
『そうなんだ』
『今日教えてもらったコツを生かせるように明日頑張る』
『そのために、早く寝ないとな』『僕は、そろそろ寝ます!☻☻』
『そーだね、今日はありがと(≧∇≦)おやすみなさい☻』
『がんばってね』『おやすみなさい☻』
その日は、あまり寝付けなかった。