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No,02 短期バイト勧誘的な何か・・・

よくわからない状況のままメンテの時間が終わると

普通にログアウト出来た。

メンテが終わって続々とインしてくるクランのメンバー。

そんな彼らをしり目に「なんか疲れたから今日はもう落ちるわ。」と言ってログアウトした。

メンテ終了前にNPC3人からのフレンド申請は有無を言わせずに了承させられた。

まぁ、フレンド画面なんて他人には見えないし。

たいして気にすることでもないか。

・・・ないよね?


次の日、仕事が終わって帰宅した後にいつものようにログインする。

クランのメンバーに適当に挨拶。

たわいない冗談をいくつか適当に流しながら視界の右端に目をむけると

メッセージ着信のアイコンが点滅してた。

差出人は・・・・シェル?

あの全裸幼女女王か・・・

それはまぁ、仕方ない。一応、フレンドだし、メッセージも出せるわな。

・・・でも25件って多すぎじゃない?

しかも内容がクエストの愚痴とか他プレイヤーに対する愚痴ばかり・・・

LINEかなにかと勘違いしてないか?これ。

『お?やっとインしよったか。待っておったぞ!』

そんなLINEもどきなメッセージを確認してたらいきなりシェルからのダイレクトチャット、俗に言うウィスパーってやつが届いた。

『全く、あまり待たせるで無い。今から砂の国のロイヤルパレスまで来い。大至急じゃ。よいな?』

言いたい事だけ伝え、チャット終了。

なんか余りにも自分勝手に一方的に呼び出された感じがしてムカついたので無視しようかと思ったら

画面右上のミニマップ上に矢印が現れた。

マップのすぐ下に文字列。

【砂の国の女王に会いに行こう:ロイヤルパレス前の指定位置を調べる】とか書かれてる。

って、これ、クエスト扱いなのかよ・・・めんどくさいな。

まぁ、クエストなら何らかの報酬もあるんだろう。面倒くさいけど行くしか無いか。

このまま視界にクエストの表示出ててもなんか邪魔くさいし。

まぁ、そんな訳でミニマップの矢印に従い、ロイヤルパレスへと向かった。


ロイヤルパレス前にはこのゲームでお馴染みの『指定地点』と書かれたアイコンが浮かんでいた。

普段はこれをクリック・・・と言うか、つつくとイベントシーンとかに移行するんだけど・・・

つんつん。


とりあえずつついてみた。

突然、視界が暗転、左下の方にloading…とか出てる。

本当にロードしてるんか?

視界が戻るとロイヤルパレス内部だった。かつてメインクエストとかでしょっちゅうお目にかかっている部屋。

その部屋の中央、テーブル前のソファに女王、幼女のシェルが座っていた。

全裸で・・・

「おー、やっと来たか。」

やっと来たかじゃねぇよ、服着ろよ。なんて思ったけど口にはしない。

え?だって眼福じゃん?だって幼女の裸だよ?

うん、俺、ロリコンだし。

「すまんのう、いきなり呼び出してしもうて・・・」

そう言いながらちょっとすまなそうな顔をするシェル。

よく見ると脚に包帯巻いてる?ってかギプス?

「シェル、それ、どうしたの?」

脚のギプスを指差し聞くとちょっと悔しそうに答える。

「さっきの討伐戦、ボス役やって負傷した。」

「え?怪我したの?ってか、これ、ゲームじゃなかったっけ?」

「うむ、まぁ・・・普通ならこんな怪我はせんのだがな。」

オンラインゲームでリアルに負傷するNPCって・・・

「通常の討伐クエストとかは怪我しないレベルでHPとかを当たり判定してちょっとづつ減らして・・・とか、まぁ、ある程度大人の事情的なルールがある訳だ。ギリギリで勝てる様に演出するのも大変なんじゃぞ?」

「なんか、知りたくなかったな、そう言うの・・・」

「んでまぁ、普通なら怪我しないはずなんじゃが・・・」

「怪我したと?」

「うむ、ありゃチートじゃな。」

「あるの!?そんなの!?」

「たまにおるのじゃよ。不正ツールとか改造アイテム使うやつが。」

なんか、ゲームの裏の黒い部分だねぇ・・・

「それにしても痛い一撃だったな。ヤンキーの抗争とかで木刀で殴られた時と同じくらい痛かったわい。」

なんだその例えは?

「痛くてめっさムカついたからドロップアイテム出さん様にしたった。」

ニヤッと笑う全裸幼女。あんたも充分黒いな。

「しかしな、困った事に・・・奴、チート野郎、周回しようと申請出しとってな。」

そりゃチートなんかあって確実に勝てるんならアイテム欲しさに周回もするわな。

「かと言ってわしも・・・怪我してこんな状態じゃボス、やれないんじゃ。」

まぁ、確かに。ボス戦でいきなりギプスはめたボスってどうなのかとも思うし。

「そこでじゃがな?」

そう言って目の前に真っ黒の甲冑と一振りの剣を取り出す。

「代役、宜しく♪」

へ?

「ちょ、ちょっとまて!俺、プレイヤーだぞ?」

「うむ。知っとる。」

「ゲームで遊ぶ側だよ?遊ばせる側、運営とかじゃないぞ?」

「まぁまぁ、細かい事気にするな。」

「細くねぇよ!」

「バイトだと思ってさぁ?」

「意味ワカンネェよ!」

「ちゃんとバイト代出すから。10万Gでどうよ?」

「ゲーム内通貨かよ!」

「しゃーない、リアルマネーで3万出そう。」

「うっ・・・」

3万かぁ。今月、ちょっと厳しいから臨時収入としては・・・って、マジで考える俺もどうかしてるな。

「5万でどうよ?」


結局、お金につられて引き受けちゃいました。

だって、5万よ?5万。

「んで?どうすりゃいいの?」

「なに、簡単じゃよ。そこの装備をまず装備してくれ。」

目の前にさっき出した甲冑と剣。これって・・・確か・・・

「剣聖コジロー ミヤモトの?」

「お?やっぱ知ってるか。」

そりゃね?いくらパンピープレイヤーで無縁なクエストでも名前くらいはね。

でもこれ、難易度かなり高かった様な・・・

「これ装備して適当に負けてくりゃ良いのか?」

「なにを言うか、徹底的にボコボコにしてこい!」

は?

「チート野郎なんぞ生かしておく必要ない。完膚なきまで叩き潰せ!」

「いやいやいや、無理でしょ?俺、確かにカンストはしてるけど強くないよ?装備も普通だし。」

「安心しろ、そこはほれ、この装備、運営仕様だし。」

運営仕様?

「目には目をって奴じゃ。チートにはチートで対抗するのじゃ。」

「なんか・・・エグいね、ゲームの裏側って・・・

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