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チート


「はぁ〜!ここが僕の新しい家か」

オーガ戦後、僕の新しい親で神様のエルギス様の家に向かった。

歩いて20分くらいで着いた家は少し質素な感じがした一階建て。庭の周りには柵がある。


「そうじゃよリク。ここがお前さんの新しい家じゃ。ちと狭いかもしれないがの」

そう言って苦笑いするエルギス様。

「な、そんなことないです!僕はこういう家好きですよ?森の中で暮らしている感じがしてて、とてもいいです」

「そうかそうか。よかったわい」

その言葉で笑顔になる。この笑顔を見るだけで和む。僕は幸せ者かもしれない。こんないい人が親になってくれたのだから。

「ところでなんですがエルギス様?」

「ん?」

二人で家のソファーに並んで座り、一息ついて本題に入ろうと話を振る。


「僕はこれからどうやって強くなるんですか?レベルがどうとか言ってましたけど?」

そう。僕はこのエルギス様と契約し、力を得たのだ。まだどんな力があるかわかんないけど。


「おお、そうじゃな。まずは自分のパラメーターの確認をせい」

「?どうやるんですか?」

「自分の中に念じてみぃ。そしたらレベルやらなんやらがでてくるわい」

言われてすぐに自分の中に念じてみる。するとパラメーターが頭の中に浮かび上がる。



Lv.1

名前:リク

性別:男

種族:人間

体力:4/30

攻撃力:4

防御力:25

敏捷力:10

知力:17

魔力:0

神力:0


<魔法> なし


<スキル> 鑑定 魔神の力


<称号> 転生者 炎神の眷属 魔神の後継者




ーーー見事に初期パラメーターだった。この体力がHPか。さっきのオーガ戦でだいぶ減ってる。攻撃力は低いな…。防御力は高いのに…。敏捷力と知力は普通かな。魔力はゼロか。神力もゼロ。てか神力ってなんだろう。魔力とは別のものかな?魔力がないなら当然魔法もない。

で、問題はスキルと称号にある名前。魔神ってなんなんだ。僕はいつ魔神なんかになったんだよ。

鑑定で見てみると、


魔神の力:効果 相手が持っているスキルと魔法を奪う能力。発動条件は見るか、受けること。


とんでもねーチートじゃないか。これがあればオーガを倒した魔法も簡単にできるんだろ。


「どうじゃった?」

「あはは。これといったものがない普通のパラメーターでした」

「わはは、最初は誰でもそうじゃよ」

気になるので聞いてみる。

「エルギス様?」

「なんじゃ?」

「称号やスキルは誰でもあるものなのですか?」

「いや、契約したばかりの眷属には一般にあるスキルや称号は誰だれの眷属とかそんなんじゃろう。少なくとも他にあるとは儂は聞いたことがない。」

「そうですか…」

やっぱり。

「どうしたんじゃ?まさか何かすごいスキルか称号があったか?」

「いえ、すいません。ちょっと聞いてみただけです」

相手は神様だし、魔神なんてついた称号やスキルは言わないでおこう。なにより、この人にきらわれるのだけは嫌だ。

それは初めて家族と呼べるものができたことによる正直な気持ちであった。


そのあと、僕は細かなパラメーターを紙に書いてエルギス様に見せた。もちろん、称号とスキルの魔神の文字と転生者は書かない。そして、エルギス様と今後のプランを考えた結果。オーガ戦の傷を癒してからレベルアップをはかっていくことになった。ちなみに方法は怪物、この世界では魔物を倒し、経験値がたまればレベルアップできるらしい。


「よし!まずは傷の回復。傷が治って次第、レベル

アップを開始する。よいな?」

「はい!」


それから数日ーーー


「ぎゃあーーーーーーーーーーーー⁉︎‼︎」



ーーー僕は超アクロバティックなスライムに追いかけられていた。




僕呼びが定着してしまった。

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