各国の忍とその子供達
何故孫堅(炎蓮)が蘇ったのかがわからぬまま数日が過ぎたのだが
ぐびっぐびびっ!!
炎蓮「ぷはーっ!!やっぱり何年経っても酒はうまいもんだな♪ 」
雪蓮「あーっ!!母様ったらそのお酒は私のよ!! 」
炎蓮「お前のものはあたしのもの、あたしのものもあたしのものだ! 」
どこのガキ大将だ
そんなことで揉める二人には
冥琳「二人共!お酒の飲み過ぎです!!♯ 」
雪蓮「私は飲んでないのに〜!? 」
炎蓮「何であたしまで怒られなきゃならないんだ? 」
呉は相変わらずの日々を過ごしていた。
一方
一刀「よしっ!それじゃあみんな、俺は蓮華と出掛けてくるから留守番頼むね 」
娘達『はぁい! 』
この日、一刀は蓮華と町に向かおうとしていた。
蓮華「一刀、早く! 」
一刀「はいはい 」
スッ…
そして一刀が蓮華の元に向かおうとしたその時
黄柄「父ちゃん!出掛けるのは構わないけどこれ以上家族を作るなよ! 」
ずでんっ!!
まだ五歳である黄柄の言葉にずっこける一刀
一刀「今日は町に買い物に行くだけですっ!! 」
蓮華「一刀、そんなに強く言わなくても 」
子供相手にムキになる一刀
そして一刀と蓮華が出掛けると
黄柄「あ〜ぁ、父ちゃんったらたまには母ちゃん(祭)と出掛けてもいいのによ 」
甘述「蓮華様は昨日遅くまでに今日中の仕事を終わらせたから特別です 」
陸延「祭様は早くお仕事を終わらせたりしませんからね〜 」
黄柄「うぅっ…!? 」
今日一刀と町に出掛けるためだけに仕事を終わらせた蓮華であった。
孫登「さぁ父様が帰ってくるまでみんなで遊びましょう 」
他の母達は忙しいので遊び相手がいない子供達であった。
一方他国はというと…
蜀の城
小雪「星お姉たん、メンマおいしいです♪ 」
星「そうかそうか、小雪よ、メンマをたくさん食べればいずれ私や母のような素敵な体になるぞ 」
小雪「おぉーっ!!食べまくるです! 」
氷堂小雪
一刀と葵の娘。星の手によりメンマ愛好家へとなる
星が小雪にメンマを食べさせようとしていると
葵「こら星っ!! 」
小雪「ママ! 」
星「ちっ!邪魔が入ったか!? 」
そうはさせないとばかりに葵が止めに入った。
氷堂葵
一刀と同じ新星の一人で氷遁の使い手。桃香を主君にしており、コロッケ以外の料理が下手
葵「星ったら、小雪にこんなもの食べさせないでよ! 」
星「こんなものとは何だ!いくら葵でもメンマを馬鹿にすることは許さぬぞ! 」
小雪「メンマ〜! 」
そもそも小雪がメンマ愛好家になったのは葵にも多少の責任があったりするのだが、その話はまた後程で
蜀の城・鍛練場
輝「いくぜお母ちゃん! 」
玲「おうよ!かかってきやがれ!! 」
土門輝
一刀と玲の娘。喧嘩っぱやく黄柄をライバル視している
土門玲
一刀と同じ新星の一人で土遁と体術の使い手。月を主君にしており普段は勢いがあるが月には逆らえない。
輝「そりゃーっ!! 」
ドカッ!!
玲「なんのっ!! 」
今日も朝から組手をする玲親子
そんな玲親子には
月「玲さん!輝ちゃん!♯ 」
玲「げっ!?月!? 」
輝「げっ!? 」
月「鍛練するのは別に構いませんが辺りを片付けてからにしてください!!終わらせないとご飯抜きですからね!! 」
ボロリッ!!
二人が派手に暴れたため、鍛練場はボロボロであった。
玲「仕方ねぇ、片付けるぞ輝!? 」
輝「めしのためだぜ!? 」
普段は桃香に対しても強気な玲だが月には主従関係があるからなのか逆らえないのだった。
魏の城
永久「すぅすぅ… 」
ジュン「やっと寝てくれたか 」
霊王永久
ジュンと遥の娘。子守唄のかわりに怪談話で眠る
雷魔ジュン
一刀と同じ新星の一人で雷遁と笛の使い手。華琳を主君にしており、普段は不真面目だが新星一の切れ者
娘が寝てようやく休めると思うジュンだが
ジュン「それじゃあ次はこっちを寝かさなくちゃな!? 」
曹丕「お父様、遊んで♪ 」
曹丕
ジュンと華琳の娘で性格などは母譲り
娘に振り回されるジュンであったが
そんなジュンを
桂花「あの全身精液男め、また曹丕様に構ってもらえるだなんて〜!! 」
桂花が睨んでいたのをジュンは知るよしもなかった。
とある山中
理央「あなた、どこですか! 」
山の中、誰かを探す理央
火神楽理央
源治の妻のくの一。旧姓は炎地。双剣を使い、怒ると怖い
理央「火奈菊、火鞠、あなた達もお父さんを探してきなさい 」
火奈菊「…わかりました 」
火鞠「…父さまを見つけます 」
火神楽火奈菊、火神楽火鞠
源治と理央の娘。双子であり、父と違って真面目
そんな家族が探す源治はというと
源治「・・・うひょっ♪あの娘、なかなかのお乳をしとりますな。尻も安産型だし好みだぜ♪ 」
火神楽源治
一刀と同じ新星の一人で火遁と射撃が得意。新星で唯一主君がおらず、家族持ちでありながら変態も健在
家族が探すなか、覗きをする源治であった。
幽州の城
白音「あいあいっ! 」
風切白音
一刀と吹音の娘。幼いながらにして幽州のアイドル的存在
白蓮「よしよし白音♪ 」
白蓮が白音をあやしていると
バタンッ!
吹音「白蓮様、お待たせしました 」
仕事を終えた吹音が現れた。
風切吹音
一刀と同じ新星の一人で風遁の使い手。白蓮を主君にしており、実力は一刀に次ぐナンバー2。昔は二重人格者であった。
白蓮「おぉ吹音、帰ったか 」
吹音を出迎える白蓮であったが
吹音「あれっ?白蓮様、どこにいるんですか? 」
白蓮「えっ?目の前に… 」
吹音「どこですか? 」
ガァーンッ!!
ついに吹音にまで知らないふりをされたことにショックを受ける白蓮
白音「ママしゃま、ぱいしゃまここでしゅ! 」
吹音「えっ?あぁーっ!!すいませんでした白蓮様!? 」
白蓮「いいんだよ。どうせ私は透明人間なのさ… 」
と言いながら体育座りで遠くを見つめる白蓮であった。
一方呉の城では
秋「お父たま達はまだ帰らないのですかね? 」
周邵「帰ったら鍛練してもらうのでしゅ! 」
呂ソウ「でしゅ! 」
一刀の帰りを待つ娘達
するとその時であった。
キィンッ!!
甘述「んっ!何かがこちらに向かってきます 」
突然空から何かがこの場に向かってくると
ズシズッシーンッ!!
降りてきたのは三体のロボットと
?「早く暴れさせろ!! 」
見慣れぬ仮面をつけた一人の大きな男であった。
そして同時刻
ズシズッシーンッ!!
他国でも同じような奴らが襲撃してきたのだった。
そんななか、一刀はというと…
蓮華「一刀、服屋を見に行くぞ♪ 」
一刀「はいはい! 」
蓮華とのデートを満喫するのだった。
娘メモリー
『出産祈願・後編』
孫登が産まれる前、一刀は一時天の国に帰還し、その額に子の名前を刻めばその子は元気に育つという伝説を持つ満月熊を探していた。
そしてついに満月熊と遭遇する一刀であったが
グルルゥーッ!!
ブォンッ!!
一刀「おっと!? 」
熊も容易く刻ませてくれない
満月熊にとって名前を刻まれるのは恥に値するのだった。
一刀「だが必ず名を刻ませてもらう! 」
バッ!
それから数時間後
一刀「ハァッ!! 」
ズバァッ!!
見事一刀は満月熊の額に『孫登』と刻んだ。
一刀「さらばだ満月熊よ 」
スッ…
目的を果たした一刀は去ろうとするが
ずらりっ!!
一刀「こりゃ驚いたな!? 」
絶滅危惧種であるはずの満月熊の大群に囲まれる一刀
どうやら満月熊は異常繁殖したらしい
その顔を見るとどの熊も『次は俺が相手をしてやる!』と言ってそうな顔をしていた。
これに対して一刀は
一刀「子ができるたびに挑んでやるから覚悟しておけ! 」
その数年後
ここに住む満月熊の多くが額に名を刻まれたらしい
だが熊達はそれを恥じるどころかむしろ誇りを感じていた。
そして三国志の世界に帰った一刀であったが
一刀「出産祈願はしたもののやっぱり心配だ!? 」
シュバッ!!
万が一に備え、白装束に着替えた一刀は出産を待つのであった。