覇王・孫堅文台!
呉の城
ぐびっぐびびっ!!
雪蓮「ぷはーっ!!こう暑い日だと益々酒が飲みたくなるわねぇ 」
まだ昼間だというのに酒を飲みまくる雪蓮
そしてそんな雪蓮には毎度お馴染みのごとく
冥琳「雪蓮ーっ!!♯ 」
ドッカァーンッ!!
冥琳の怒声が降りかかるのだった。
冥琳「お前という奴は昼間だというのに酒を飲みまくって!!だいたい命じてあった仕事は終わらせたんだろうな!!♯ 」
雪蓮「ぎくっ!?も…もちろん!あとでちゃんとやるからさ!? 」
冥琳「この間もそう言って結局次の日の昼間に渡されたではないか!今すぐに終わらせろ!!♯ 」
もはや呉に住む人は聞き慣れている冥琳の怒声であった。
冥琳「だいたい早く終わらせて孫堅様の墓参りにも行かんか! 」
雪蓮「か…母様は私に似てのんびりしてるから墓参りは後からでも… 」
今はいない母のことを悪く言う雪蓮
すると
?「誰がのんびりしてるって? 」
という声が聞こえ
雪蓮「それはもちろん母様…って今の声は誰!? 」
驚いた雪蓮が辺りを見てみると
バァンッ!!
何と!?すぐ側に亡き母である孫堅がいたのだった。
冥琳「そ…孫堅様!? 」
亡くなったはずの孫堅が目の前にいることにさすがの冥琳も驚くのだが
雪蓮「ははぁんっ! 」
雪蓮は何かを閃いた。
すると
雪蓮「さては私を驚かそうと一刀が変化してるんでしょ!わざわざ母様になんか変化しちゃって!正体を現しなさい! 」
ぐにーっ!!
目の前にいる孫堅は一刀の変化だと思い、頬を引っ張る雪蓮
孫堅「ふぁ…ふぁにをしゅる(な…何をする)雪蓮! 」
雪蓮「誤魔化したって無駄よ!さっさと正体を現しなさい! 」
ぐにーっ!!
続けて頬を引っ張る雪蓮であったが
蓮華「あのぅ姉様 」
雪蓮「何よ蓮華!私はいま一刀にお仕置きしてるんだから話は後にして! 」
後ろから聞こえる蓮華の声を聞こうともしない雪蓮であったが
蓮華「一刀ならここにいますけど 」
雪蓮「えっ!? 」
その言葉を聞いた雪蓮は蓮華の方を見てみると
バァンッ!!
そこには蓮華に肩を貸してもらうぐったりした一刀がいた。
ちなみに孫慮は孫登に抱かれていたりする。
雪蓮「と、いうことは…!? 」
だらだらーっ!!
まさかの出来事に汗を流しまくる雪蓮
ちなみに現在茜と神楽は遠出中で留守であった。
すると
ガシッ!!
雪蓮は孫堅に腕をつかまれ
孫堅「しぇ〜れ〜ん〜!!お〜ま〜え〜と〜い〜う〜や〜つ〜は〜!!♯ 」
雪蓮「はわわーっ!? 」
恐怖のあまりおもわず蜀にいる軍師を真似てしまう雪蓮
そしてその直後
ドンッ!!
雪蓮「ぎゃんっ!? 」
雪蓮は孫堅の膝の上で横にされると
孫堅「このバカモンがーっ!!♯ 」
パパパパァンッ!!
雪蓮「いたたっ!? 」
いきなり尻叩きを食らわされる雪蓮であった。
雪蓮「ちょっと母様!?二十越えた娘に尻叩きはやめてよ!? 」
二十越えた娘が尻叩きを食らう姿は少しおかしかったりする。
孫堅「そんなの知らんっ!!♯ 」
パパパパァンッ!!
雪蓮「いた〜い!? 」
だが孫堅にはそんなこと関係なかったのだった。
そして孫堅が雪蓮のお尻を叩いている間に
祭「まさか堅殿が甦るなんてのぅ!? 」
穏「驚きですね〜!? 」
明命「あの雪蓮様が手も足も出せないだなんて!? 」
亞莎「世の中には上には上がいるんですね!? 」
シャオ「シャオがお仕置きされなくてよかったよ!? 」
バァンッ!!
呉の重鎮達が集まってきた。
思春「しかし蓮華様、孫堅様が甦るだなんて一体何があったのですか? 」
蓮華「私も詳しくは知らないのだが、あれは一刀が母様の墓石に向かって祈っていた時だった 」
ここで話は数時間前に戻る
蓮華「は…母様!? 」
バァンッ!!
墓から煙が発生し、その瞬間
亡くなったはずの母である孫堅が一刀にのしかかっていたのだった。
すると
孫堅「んっ…あぁーっ!!よく寝たーっ!! 」
まるで眼が覚めたかのようにのびをする孫堅
孫堅「あれっ?蓮華じゃないか、まさか死んだのか? 」
そうではなく孫堅が生き返ったのである。
孫登「母様、この人は誰ですか? 」
孫慮「あぃ? 」
孫登と孫慮は孫堅を知らなかった。
蓮華「この人は私の母様であなた達のお祖母ちゃんにあたる人物よ 」
孫登「お婆様ですか 」
孫慮「ばば 」
孫堅「おっ!孫達ではないか 」
祖母と孫の対面であった。
孫堅「そういえばさっきから地面がおかしいが私は何に乗ってるんだ? 」
足元に疑問を感じた孫堅が下を見てみると
バァンッ!!
孫堅「む…婿殿!? 」
自分の足元でのびている一刀を発見した。
そしてその直後
一刀「も…もう限界!? 」
ぶばぁっ!!
一刀はさっきまで孫堅の胸に埋まっていたため、さっきまで我慢していたが限界がきたため鼻血を出したのだった。
ということがあったのであった。
思春「そのようなことが 」
とにかく今は一刀が気を失っている理由がわかったのだった。
蓮華「私は一刀を離れに連れていくから後は頼んだぞ 」
思春「承知しました 」
そして蓮華が一刀を離れに連れていっている間に
雪蓮「ひ〜ん!? 」
じんじんっ!!
尻叩きが終了し
孫堅に尻を叩かれ、尻が膨れ上がる雪蓮
孫堅「まったく!誰に似たのやら! 」
あんたである。
シャオ「それより母様、何だか体が少し臭いよ 」
孫堅「そういえばさっきから臭うと思っていたが自分の臭いか 」
ぷぅ〜ん
数十年間墓の中にいたため体がすっかり臭っていた。
※現在は死体は火葬されるが昔は土葬であった。
孫堅「それでは風呂にでも入るかな 」
スッ!
そして孫堅が風呂に行っている間に
一刀「はっ!?… 」
蓮華「気づいたか一刀 」
離れに連れていかれた一刀が眼を覚ました。
一刀「俺は一体!? 」
蓮華「それより一刀、顔が鼻血まみれだぞ 」
一刀「えっ?あぁーっ!? 」
仰向け状態で倒れて鼻血を出した一刀は噴射した鼻血が降りかかったのだった。
蓮華「早く風呂にでも入ってくるがよい 」
一刀「承知! 」
シュッ!
この時、蓮華は先に孫堅が風呂に入っていることを知らなかった。
そして風呂に向かった一刀であったが
バシャッ!!
一刀「まぁ汚れたのは顔だけだし、これで大丈夫だろ 」
顔だけ洗って風呂場を出ようとする一刀
すると
ゴポポッ…
一刀「んっ? 」
ザバァッ!!
孫堅「む〜こ〜ど〜の〜!! 」
一刀「どわぁっ!? 」
風呂の中から孫堅が現れたのだった。
ぷるんっ♪
もちろん裸で
孫堅「湯船に隠れて婿殿が入った瞬間に襲おうと思ったのに〜っ!! 」
ぷるんっ♪
大きな胸を隠そうとせず一刀に迫る孫堅
一刀「そ…孫堅さ…!? 」
再び鼻血を噴き出しそうになる一刀であったが
孫堅「出すでない!出したら大声で叫ぶぞ!! 」
一刀「ひぃっ!? 」
慌てて鼻血を止めようとする一刀
その理由はもちろん蓮華である。
もし孫堅の声を聞いて蓮華が風呂場に現れた場合…
蓮華「か〜ず〜と〜!!♯ 」
一刀「ひぃっ!? 」
嫉妬深い蓮華の性格を知っている読者はこの後の展開が予想できるであろう。
それを避けるため一刀は鼻血を出すわけにはいかなかった。
すると
孫堅「しかしまぁ、婿殿はなかなか立派な体躯(体つき・体格)をしとるのぅ 」
一刀「えっ!? 」
一刀の体を眺める孫堅
そして
孫堅「夫を早く亡くした悲しさ、婿殿の体で晴らさせてくれ♪ 」
えぇーっ!?
ちなみに蓮華達の父の死因は子作りのやりすぎによる干からびである。
だが今の孫堅に一刀は逆らうことができなかった。
孫堅「娘達もたっぷり堪能した婿殿の体を食べさせてもらうぞ♪ 」
バッ!
一刀「がぁーっ!? 」
孫堅に襲われる一刀
ちなみに余談であるが以前本編にて孫堅が復活した際、真名は紅蓮だと説明したがあれは真の真名からついた通り名的なものであり
真の真名は炎蓮であった。
そしてその後
炎蓮(孫堅)「いやぁ、久し振りに風呂に入ったら肌がつやつやになったわい 」
つやつやっ♪
肌がつやつやになった炎蓮と
蓮華「大丈夫か一刀!? 」
一刀「いや、ちょっと湯が熱すぎてのぼせただけです!? 」
げそっ!!
若干痩せた一刀が現れたのだった。
そして一方その頃
?「どうだ。同じく北郷一刀を恨むお前にとってもいい話ではないか、お前は私に兵と拠点を与えてくればいい。私は北郷一刀を殺す機会を与えてやろう 」
一刀に対しての憎しみや恨みを晴らすという理由で謎の人物と接触した謎の男
そしてその質問に謎の人物は
?「よかろう。私とて北郷一刀やこの大陸に対して恨みがあるからな 」
了承するのだった。
?「ならば早速兵を各地に送り込むとしよう。見ていろよ新星共!そして北郷一刀! 」
ゴゴォッ!!
謎の軍団が大陸の各地に向けて発進したのだった。
オリキャラ紹介
孫堅文台
真名:炎蓮
雪蓮達の母にして覇王と呼ばれる実力者。本編にて一度登場したことがあるがその当時は西森オリジナル真名を使用し、英雄譚にて真名が判明。武力は雪蓮や恋以上。性欲も盛ん