プロローグ
初めての投稿になります。更新スピードは不定期なのですが、できるだけ早く投稿してみます。読者の皆様これからもよろしくお願いします。
1話
夏の暑い日ざしの下、2人の学生が歩いていた。
「いやー、やっぱりゲームするならシーフでしょ」
学校からの帰り道に鈴木 瑠は友達の森 渉としゃべりながら帰っていた。
瑠は見た目はまだ小学生の面影があり、顔も幼い。渉は逆に体格は普通だが、顔は少し怖めで目が細いせいなのか目つきが鋭い。
瑠と渉は同じ中学に通う1年生で今日から楽しい夏休み。
「瑠はいつもシーフ選んでるけど、たまには他の職業選んでみたら?」
「うーん、たとえば?」
渉は適当に思い浮かべながら言ってった
「戦士とか魔法使いとか…、あとは吟遊詩人?」
瑠はいやそうな顔を浮かべながら、
「鈴木さん的には、戦士はじっとしてて動かないイメージしかないからいやだし、魔法使いとか童貞のイメージ」
「童貞とかどこで覚えてきたんだよ…」
「んっ、エロゲだけど、まぁそれはおいといて、吟遊詩人とかって楽器はかないといけないじゃん。須崎さん楽器弾けないもん」
「ゲームの話なんだから楽器弾けなくてもよくないか?」
瑠ははっと顔をさせて
「そうか…、リアル問題ないのか!!」
「うっさい瑠」
そんな事を話していると、瑠の家に着いた。瑠の家の隣は渉の家という幼馴染のような関係である。なぜ幼馴染のようなと言うのかは、幼稚園は何故か違い、初めての出会いは小学校の入学式だからである。同じクラスになって意気投合して瑠が渉の家に遊びに行ったときに初めて隣どうしなんだときずいたからである。
「じゃあ、昼食って1時にサルナの噴水の前で集合でいいか?」
「了解」
瑠はそう言いドアを開いて家に入った。
家に帰っても誰もおらず、一人自分の部屋に向かった。瑠の両親は共働きで夜遅くにならないと帰ってこないのである。そんな家庭事情を知っている隣の森家はよく瑠を晩御飯に誘っていてたまに泊まったりしている。そんなことをしている間柄なので瑠と渉はかなり仲が良い。
瑠は自分の部屋に置いてあるパソコンの電源をつけて下に降りていった。リビングに入り瑠はまず冷蔵庫を確認した
「卵と…、ん!?、卵しかない」
瑠は卵を2つとマヨネーズを取り出してフライパンに火をつけた。フライパンが完全に温まる前にご飯を電子レンジに入れて温めを押し、その後に、卵を割りかき混ぜた。フライパンが温まり始めたのを確認して卵を入れようとしたとき、瑠は足を滑らせた、
「へ?、」
瑠はフライパンの中に頭から突っ込んだ。
目が覚めると青い空に白い雲が見えた、
「知らない天井…、てか空か」
辺り見渡すとここは森の中らしく右には川が左には森が続いていた。瑠は取り合えず落ち着くために川の法に向かった。水はきれいで自分の姿が映った
「…、何この格好」
上は薄手の白いシャツと毛皮のベストで、下は黒いシンプルな半ズボンだった。瑠は自分が寝ていた場所に戻ると手提げが置いてあった。中を確認すると包丁よりも鋭く手にフィットするタガーが2本入っていた。
「おおー、いいね。」
瑠はタガーを腰に挿して森の奥へ進んでいった。
森を歩いて15分ぐらい道なりに歩いているとすぐ近くの茂みが動いた。瑠は腰に挿しているタガーにてをかけた。瑠はそっとできるだけ足音を立てないように茂みに近づく
「(初めての戦闘かな?、タガーなんてお膳立てしておいてウサギでしたって落ちはいやだぞ)」
茂みからそっと顔をのぞかせるとそこには、小学1年生くらいの身長の緑の生物がいた。
「(ゴブリンかな、スライムじゃないのが少し心配だけどなんとかなるかな。)」
瑠はゴブリンの背後から勢いよくタガーを2本刺した、
「ヒット!」
ゴブリンは急な事に驚き後ろを振り返ったが瑠はゴブリンの背中を蹴り、その場に倒れさせた。ゴブリンはすぐに起き上がろうとするも瑠が頭を踏みつけているので起き上がれずにいる。瑠はタガーを抜こうとするがなかなか抜けない、
「抜けない…、だと…、」
片方のタガーの持ち手に両手で掴み足を背中に付けておもいっきり引っ張った。
「$#%&&%!!」
ゴブリンはあまりの痛さに悲鳴を上げるが瑠はさらに踏みつけて続ける。力をめいっぱい入れるとタガーは抜けたが、その勢いで瑠は後ろへ転がりやぶの中に突っ込んだ、
「うぉぉ!、びっくりした。」
その場で立ち上がりゴブリンの方を向くと、ゴブリンはピクピクと動くだけでどうやら息絶えたようだ。瑠はゴブリン蹴り、動かないことを確認するともう一本のタガーを抜き、その場を後にした。
「意外と簡単だったな」
一人呟き森の奥を進むのであった。
最後までお読みいただきありがとうございました。次会う日まで