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とにかくまずは装備品とかの確認か、俺はメニューを開いた。
名前:コウ
種族:光戦神の末裔LV1
HP250/250
MP70/70
スキル 戦器召喚LV1 光魔術LV1 武器術LV1
使用可能スペル
ライトヒール ライトショット
使用可能アーツ
無し
召喚可能戦器
レーヴァテイン
属性:火
ATK13
特殊効果『フレイム』MPを消費して火炎を生み出せる
装備品
頭:無し
胴:布の服
腰:布のズボン
足:革のブーツ
腕:無し
右手:無し
左手:無し
アクセサリ:召喚の指輪
ATK1
DEF6
所持金1000G
ふむ、最初に召喚できるのはレーヴァテインか、確か北欧神話に出てきた武器だったな。
まあいい、さてフィールドに出て戦闘をするか。
ということで、俺は初心者向けのフィールドという東の平原に来ている。
周りには、何人ものプレイヤーがいるが、皆それぞれの戦闘に夢中のようだ。
とりあえず、レーヴァテインを召喚することにする。
「召喚 レーヴァテイン 」
俺の目の前に、一振りの美麗な剣が現れた、たくさんの装飾が施されているが、剣身は丈夫そうで、切れ味も良さそうだ。
MPを確認すると60/70となっている、一回召喚するのに10MPを消費するのか、これは多いのか少ないのかわからんな。
そんなことを考えていると、でかい犬が現れた。まずレーヴァテインを、犬に向かって振り下ろす、すると犬は真っ二つになり、ポリゴンのかけらになって消えてしまった。
・・・え?
犬がいた場所に、一本の牙が落ちていた、おそらく犬のドロップ品だろう、インベントリにしまうとワードッグの牙という名だった。さっきの犬はワードッッグという名前だったようだ。
それから、5回程ワードッグとの戦闘を繰り返すとレーヴァテインは消滅してしまった。
草原の奥のほうへ歩いていくと、また犬が現れた。今度はスペルで攻撃してみる。
「ライトショット」
突き出した俺の手のひらから、小さい光の塊のような物が飛び出し、ワードッグに直撃したが、ワードッグのHPバーは三分の一ほど残っており、ワードッグの体当たりをもろにくらってしまい、嫌な痺れが俺を襲う、このゲームは痛覚を完全に遮断するため、敵に攻撃されても痛みではなく痺れを感じる、例えるならずっと正座をしていた後に足がしびれる感じの痺れだ。
再度のライトショットでワードッグを倒したが、HPを確認すると200/250
になっていた。一撃で2割も持って行かれたということだ。流石にこれではまずいので、防具を買うため一旦町に戻ることにした。
俺は、自分にライトヒールをかけ、ワードッグのドロップであるワードッグの牙を拾い、俺が最初に立っていた広場のある『始まりの町』に戻るため、町の方向に歩き出した。