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2097年7月28日、俺木田光輝はVRメットを被り新作のVRMMO「フリーライフオンライン」にログインしようとしていた。


この「フリーライフオンライン」はほぼ完全スキル制で日本では13本目のVRMMOである。

キャッチフレーズは、「もう一つの現実を」このゲームは痛覚以外の感覚が全て現実と変わらないとのいうことだ。

スキルの総数は3万を軽く超えるらしい、初回販売はたったの2万本ということもあり、俺は手に入らないと思っていたのだが、父親と「フリーライフオンライン」製作陣の偉い人が昔仲良かったらしく俺と姉、弟の分の三本をくれたのだ。

ちなみに、姉と弟はβテストにも参加していたらしい。

俺が高校受験で苦しんでいたときに・・・確かにあの時期は二人とも部屋にこもっていたが、俺の受験勉強の邪魔をしないようにしてくれているのかと感謝していたんだけどな。

まあ、それはおいといてゲームを始めることにする。


ログインするとまず名前を決めることになる。俺は良い名前が思いつかなかったので、安直だが光輝という名前から取ってコウとすることにした。

次は、スキル選択だ。最初に選択可能なスキルは約1万、その中から3つを選ばなければならない。

剣術、盾術、槍術、斧術、銃術、短剣術、刀術・・・等の武器系のスキルや、火魔術、水魔術、土魔術・・・等の魔法系スキル他にも大量のスキルがあるが、俺はログインする前に、公式サイトを見て取得するスキルを決めていた。

戦器召喚、光魔術、武器術というスキルだ。


戦器召喚というスキルは、伝説の武器を召喚できるという物凄いスキルなのだが、このゲームでは、その武器に対応するスキルがないとまともに武器を扱えないため、βテストでの評判は悪く、正式サービス前の前評判もあまり良くなかった。


武器術というスキルは、その武器に対応するスキルがなくてもその武器を使用できるというスキルだが、アーツというその武器系のスキルの特技のようなものが、使用できないというという欠点がある。そのためやはりβテストでの評判は悪かった。


最後に、光魔術だこれはその名の通り光の魔術を使用することができ、水魔術と共に回復魔術を使用できる。


お次は種族決定だ、これは選択したスキルにより種族が決定されるシステムだ。

種族は、スキルの組み合わせの数だけあるといわれていている。このゲームに可視ステータはないが、隠れステータスはあるといわれていて、種族は、種族特性のほかに隠しステータスの上がり方に関係していると掲示板などではいわれていた。種族は特定の条件を満たすことで、進化するらしく、βテストのときは三次種族までいった人がいたらしい。

例えば、鍛冶、採掘、火魔術のスキルを取った人はファイアードワーフになるそうだ。

とにかく種族決定をしよう、俺の種族は・・・光戦神の末裔というもののようだ。

種族特性は、召喚した戦器の属性が光、聖の場合、攻撃力が1.2倍になるというものだ。


戦器召喚と武器術は、どちらかというと不遇スキルだが、俺は気にしない。効率プレイを求めているわけでも、トッププレイヤーを目指しているわけでもないからだ。俺はこのゲームを楽しむためにプレイするのだ。


最後にキャラクターの外見を設定してキャラクターメイキングは終了だ。

俺は、髪の色を黒っぽい紫に変え、目の色を少し茶色っぽくするとキャラクターメイキングを終了した。

因みに俺のリアルの容姿は、黒髪黒目で、髪は普通の長さだ。周りからはよく女顔とか、童顔とか言われているがれっきとした高校一年生だ。

身長は163cmで、そこそこしまった体つきをしていると俺は思っている。


「さて、そろそろ始めるか」


そうつぶやくと、俺の身体は光に包まれた。





















一瞬の浮遊感の後、俺は中世のヨーロッパ風の広場に立っていた。


「これが・・・「フリーライフオンライン」なのか」


この匂いも、音も、感覚も。


「現実みたいだ」






最初は半信半疑だった、でもこれがもう一つの現実・・・





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