秋山VSシグマ
シグマと対峙した秋山は、相手に違和感を覚えた。
秋山「てめえ、武器は持ってねえのか?」
そう、シグマは丸腰だったのである。シグマは秋山の問いにニヤけながら答える。
シグマ「俺にはそんなもん必要ねえ」
秋山はどうしたもんかと考えた。シュラギのように素手で戦うタイプなのだろうか?
何にしても、丸腰の相手に刀で斬りかかるのは気が引ける。
秋山「あんまりフェアじゃねえから嫌なんだが…」
秋山は刀を構え、臨戦態勢に入る。
秋山「行くぜ!!」
一方、牙、アヤメ、マヤの3人は、たびたび現れる護衛を撃破しながら、砦の深部へと向かっていた。
マヤ「秋山さんたち…大丈夫でしょうか…」
アヤメ「大丈夫よ!!さっき見たでしょ?秋山の化け物っぷりを!」
牙「いや…どうだろうか…」
牙はなんとも言えない声のトーンで言った。
アヤメ「どういう事?」
牙「シグマの能力は厄介だ」
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秋山「くっ…!!」
牙の予感は、皮肉にも当たっていた。
秋山「何だその体は…」
シグマ「ふふ…」
秋山はシグマに数発斬撃を浴びせたが、全く刃が通らない。
そして破れた彼の衣服からは、金属の様な光沢を帯びた硬質な皮膚が覗いていた。
秋山「てめえ"異能者"か…」
異能者とは、常人離れした能力を持った人間の事である。この世界には、単純な悪党ばかりではなく、こうした異能者も存在している。
秋山「しかも刀とは相性最悪な能力だな…」
シグマ「ははっ!!俺の能力は、全身を硬化する能力!!てめえの刀も、俺の能力の前には無力だ!」
秋山「いや、だから俺もそう言ってるだろ?」
シグマ「…」
一瞬、場の空気が凍りついた後、シグマが続ける。
シグマ「知ったような口ききやがって…見せてやるよ!!俺の本当の力を!!」
そう言うと、シグマは秋山に強力なパンチを繰り出す。
秋山「!!」
秋山はそれを間一髪でかわすが、直後、秋山の真後ろにあった岩山が崩れ落ちた。
シグマ「ははっ!!どうだ!さっきと同じ軽口が叩けるかよ!!」
秋山「…」
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マヤ「刀で斬れない能力?」
牙「ああ」
アヤメ「なら、あんたがそのシグマって奴をやった方が良かったんじゃないの!?」
少し間をおいて、牙は答える。
牙「確かに…4年前の敗因はその能力だ。拙者はあの硬化の能力を克服するために、斬鉄流を会得した」
アヤメ「だったら…」
アヤメの台詞を遮るように、牙は言った。
牙「ダメなんだ…シグマを倒せても…」
アヤメ「!?」
「そうだったよな?牙」
牙、アヤメ、マヤ「!!!」
砦の奥から出てきたのは、牙の父親を殺し、マヤの家族を殺した、今回最も倒すべき相手だった。
牙「リョウキ…」
リョウキ「よお牙。久しぶりだな」




