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全員揃ったパーティー1

「彼女は私の婚約者だが?」

「友人になるのにお前の許可が必要なのか?」

「ねえ俺も混ぜて?」


 とんでもない美形2人がそれぞれ私の手を持ちながら自分の方に引っ張って決して自分の主張を曲げない。


 私は今ヒロインみたいにイケメンたちに囲まれています――

 ―――というかなんでこんなことに!?


 ことは2時間前に遡る★

 ※キャパオーバーしているため通常より高めのテンションで回想に入ります。


「こんな感じかしら?」

「やっぱりお嬢様は白がお似合いですーーー!!!」

「うん、いつもの毒々しい女豹から可憐なお嬢様って感じになりました」

「待って女豹って言った?」


 もてはやす2人の言葉を聞きながら鏡を見るとそれはそれは清楚なお嬢様がいた。

 白いレースがふんだんに使われており、花の刺繍が細かにほどこされているドレスを身につけながら鏡の前でくるりと回る。うん、セレナ元がすごくいいから映える。肌の白さも相まってこれはめちゃくちゃ可愛いぞ。


「前からずっとあのセンスの悪いドレス捨てたかったんですよ。」

 清々しいほどに治安の悪いことを言ってのけるニーナに若干引きつつ先日白い服で埋めつくされ、総とっかえされた服の山を見る。


「あれどこで買ってたんですかね。見つけてくるのがもはや才能ですよね」

 黙らっしゃいダルケルよ。


「まあそれは私も思うけど……」


 そう、転生あるあるだが悪役令嬢の服は赤や黒、それはもう普段着には着ないような色やデザインの盛り合わせだったのだ。実際私も衣装部屋を見た時に赤と黒、センスの悪いドレスにドン引きして一瞬扉を閉じてまた開くと言うアニメのようなリアクションをしてしまった過去がある。


 ニーナは前から私が白が似合うと思っていてくれたようで服を入れ替えたいことを伝えたら翌日にはもう古い服はなくなっていて清純派アイドルよろしく並の服達が衣装部屋に詰め込まれていた。


「それにしてもやはりレオン様は相変わらず女性に興味ないんですね」

「……?どゆこと?」

「さすがに魔法学院入学前のパーティーなら婚約者にドレスを贈るかなと思ったのですが……」


 少し言いづらそうなのはやはり今までの関係とここ最近の私たちの関係を知っているからなのだろう。


 確かに婚約者という立場で正式なパーティーであればドレスなどを贈ることが多いと教えてもらっていた。ましてや公爵レベルの家柄なら婚約者にドレスの一つなど贈らないと威厳が保てないだろう。まるで大事にされていないような扱いになるとニーナは教えてくれた。


 プレゼントも立派なコミュニケーションであるとともに周りに自分の婚約者だから手を出すなという牽制にもなるらしい……が、嫌いな悪役令嬢を牽制する気、あの人にはないだろうしなぁ。

 ため息を思わずつきそうになるがニーナの顔がこれ以上曇らないようになんともないような顔をしてやり過ごす。


 思わず気持ちが下がって目線も自然と床を見てしまう。確かに最近のレオン様の態度を見るともしかしたら一緒に参加してくれるかも、とか参加できない代わりに何か……とか少し頭をよぎったけどまあ私と彼はそもそも婚約破棄される仲なのだからこれくらいは当然なのだ。


 ……なんか言ってて悲しくなってきたな。婚約破棄される仲ってなんだ。そんな仲普通にあってたまるか。


「まっ、レオン様が来ても気を使っちゃうし変な噂になられても困るし入学前にたくさん友達を作っておくわ!」


 2人に笑顔で答えると安心した表情になる。急に性格が変わってあっちも驚いてるのによくしてもらってる2人だから笑顔でいてほしい。


 正直、セレナの交友関係とかあまりわからないしこの急に性格が変わったであろう私のことをどこまで受け入れてもらえるのか心配にたまらないけど行くっきゃないでしょ!


「とりあえず友達は1人作ってくるわ!」

「「少ないですね」」


 ……よし!いざ参らん!!!

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