●これまでのあらすじ
ラサ村の少女カリマは、魔王ネクロザールの役人に殺された姉の仇を討つため、村をネクロザールの役人から救ってくれた青年エリオンの魔王討伐隊に加わる。
六人の男戦士はみなカリマと同じように、ネクロザールに苦しめられエリオンに救われた過去を持っていた。
カリマは、他の六人の男戦士より弱い自分を、なぜエリオンが仲間に入れたのか疑問に思う。
なんとエリオンは女性だった。彼女は、男性の振りをすることに疲れ、女としての自分を守ってくれる女性を求めていた。カリマはエリオンの望み通り、彼女の恋人のように振る舞う。
エリオンは、人の傷を治し、また人の心を操る力を持っていた。彼女の目的は、ただネクロザールを倒すことではなく、大陸に蔓延る間違った伝説を正すことにあった。
エリオンは、聖王の都の壁画を破壊するなど、誤った伝説の痕跡を次々と消していく。そして、聖王と聖妃の尊い愛の教えを広めていった。
いつしかエリオンは史師と、カリマ達七人の戦士は勇者と呼ばれ、ネクロザールの圧政に苦しむ人々の希望となっていた。
カリマがエリオンの仲間に加わり四年経ち、ネクロザールからゴンドレシア大陸の領地を取り返し、残すは魔王の本拠地のエレアのみとなる。
エリオンはカリマに、マルセルと夫婦になることを勧める。しかしカリマは、マルセルが亡き姉シャルロットを忘れられないとして、想いを封じたまま、魔王との決戦に望むのであった。




