表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とりあえず「ア」  作者: XケンX
3/7

とりあえず「朝の教室」

俺と海玖は桜ねぇと分かれて教室に向かった。俺らの通う学校は『志悠高等学校』っていう名前だ。志悠高校は日本一変わった学校だと通う生徒の大半は思っている。理由は学校の仕組みだ。志悠高校の校訓は『文武方道』というもので、意味は文武どちらか片方を専念して成長させようとものだ。『文武方』という校訓を元に学校の仕組みも、テストの点数が悪くても、部活で優秀な生徒は進級が可能。出席をまったくしなくても、テストで学年トップの成績を取れば進級が可能になる。極端な話何か一つでも秀でてるだけで他が悪くても進級が出来てしまうという無茶苦茶な仕組みなのだ。


「ホント思うけどこの学校の仕組みって変だよなぁ〜」


「確かにそうだね。わっち達の前の世代の先輩達だとゲームで日本一を取って進級して1度も出席せずに卒業した先輩や、芸能活動をしてて1度も出席せずに卒業した先輩や、1度も休まず無遅刻無欠席の皆勤賞で卒業した先輩がいたらしいからね」


「ホント無茶苦茶だよこの学校は」


「まぁそんな志悠高校だからわっち達にはもってこいの学校なんだよね」


「確かに俺達は…」


「おはよ2人とも」


「ん?碧かおはよ」


「碧おはよう」


俺の言葉を遮って挨拶してきたのは【時枝 碧】だ。碧は俺らのクラスの副委員長をしてる。海玖が委員長をしてるだけあって話す事が多く自然と仲良くなった。


「2人して何話してんの?」


「いやこの学校って変わってるよな〜って思ってさ」


「今更その話してんの?ここに入学する前から分かりきってんじゃん。入試も変わってたし」


「確かに変わってたよね。文か武好きな方選んで試験するだからね」


そんな話を3人で話してると教室についた。俺達1年生の教室は学校の最上階にあり、しかも俺達の教室は下駄箱から1番遠い位置にあるため毎朝めんどくさくなる気持ちを抑えて教室にむかう。


《ガラガラ…》


「おはよう〜」


教室のドアを開けて自分の席にむかう。俺達のクラスは全員で30人で男女の比率が半々というクラスだ。しかも仲が皆良く朝教室に入る時とりあえず「おはよう」と言っとかないといけないと思っている


「健おは〜」


俺が席につくと後ろから挨拶をされた


「來翔おはよ」


挨拶してきたのは【黒瀬 來翔】だ。來翔とは中学の時に仲良くなり、プライベートでもよく遊ぶ仲だ。ただ朝に弱く遅刻はしないが間の抜けた話し方をよくする。


「健は相変わらずミクっちと仲良しだよね〜」


「そりゃ双子だからな」


「それもそうか〜」


「そういえば翔吾はまだ来てないん?」


「翔吾は〜朝練だからまだ〜」


翔吾とは本名【松山 翔吾】。來翔と同じで中学からの付き合いの奴だ。野球部に所属しており期待の1年生と言われてる。ただ…


「朝練か…なら良かった」


「翔吾に〜何か用でもあったん?」


「いや用は無いよ。ただアイツ…」


「皆!おはよう!!!」


「…ほらうるさいのが来た」


翔吾は元気すぎるのだ。俺や來翔は楽しむ時でも今とも変わらない。いわゆるクールという奴だ。ただ翔吾は常に元気で声がデカい。よくこの3人で絡んでると思う。


「健!來翔!おはよう!」


「翔吾おはよ〜」


「朝からうるさい…」


「健は相変わらず毒を吐くな!」


「吐くのはお前だけだ」


こうしていつもと変わらない教室での朝を迎えるのであった。

【水蓮氏 桜】[すいれんじ さくら]

水蓮氏家の長女で健の姉だ。家では親の変わりに掃除、洗濯、料理といった家事をこなしつつ、学校では文において学年トップの成績を取り続けている。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

良かったら次の話も読んでぐたさると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ