3 ハーレム風呂3
「自分も、体から始まる恋をしてみたいです。ニーナ、ちょっと代わって」
藍が同級生のニーナちゃんをタメ口でどかせようとする。藍は俺をまだそれほど好きではないということを隠そうとせず、挑発的なことを言っている。
「あう……ゆきとさん」
ニーナちゃんが名残惜しそうに俺から身を離す。
藍が俺の左腕に抱き着いてくる。藍は推定Bカップ。ちょっとだけ膨らんだ胸が押し付けられる。
藍は藍で、発育途上の性を感じて、鼓動が早くなってしまう。藍の体は柔らかい。女の子は武道をしていても柔らかいんだなと気づいた。
「うん……男の人に初めて抱き着きましたが、不思議な気分です。なんだか落ち着きません」
「無理して、抱き着かなくていいんだよ。俺は女の子が嫌がることをして喜ぶ変態じゃないからね」
「嫌じゃありませんよ。先輩ってけっこうたくましいですね。腕の筋肉が自分よりずっとあります」
「俺は一応、男だからね」
「自分のあそこが、きゅんってしています。悔しいですが、自分も女なんだなと思います。たくましい先輩に抱かれたくなっちゃいそうです」
「いいいっ!?」
俺は藍が突然大胆なことを言うので狼狽してしまう。
「ふふ」
藍がジト目で見てくる。生意気な後輩はつくづく臆病者の俺を弄んで楽しんでいる。抱かれたいって言うのは冗談だ。
でも藍なりに俺と心を通わせようと努力しているのは感じる。後発の麿莉奈も藍も、大きく先行する千紘姉さんとニーナちゃんを追い上げようと頑張っているね。
…………
ふう、のぼせてきたな……
ジャグジーの中は俺と美少女5人がひしめいている。爆乳、巨乳、美乳、発育途上、つるぺたとタイプの違う刺激を与えてくれる。
当然、股間がはち切れんばかりになっているんだが、泡がポコポコして女の子たちには見えなくて幸いである。
頭がくらくらしてきているのだが、股間を見られたくなくてジャグジーから出ることができない。
もし俺が立ち上がって、股間の状態を女の子たちに見られようものなら……
千紘姉さんは「幸斗は男の子だもんね」と微笑んでくれそうだ。
没落令嬢とはいえお嬢様の麿莉奈はびっくりして赤面する。
幼い感じのニーナちゃんは目が点になりそう。
藍は「先輩、自分たちに興奮したんですね」とからかってくる。
桃香は鬼の首を取ったように喜んで、俺の海パンを脱がせに来そうだ。そして俺の起立したものを咥えて……
ますます膨らんでしまったじゃないか……
絶対に立ち上がれない。王様はつらいね。
開き直って、女の子たちを裸にして、俺も裸になったら、真のハーレム王なんだけど……
ロリっ子のニーナちゃんを守らないといけないということが、俺の理性をかろうじて踏みとどまらせている。
しかしこのまま俺が風呂につかり続けていると、のぼせて死んでしまう。楽しいハーレム風呂のはずがいつの間にか大ピンチなんじゃないだろうか。どうやって切り抜けたらいいんだ……
股間を鎮めるためには、女の子を意識しないようにしないと。全然別のこと、数学の公式でも思い浮かべるか。
『サイン、コサイン、タンジェント……』
むっ 股間が少し鎮まって来たような……
この調子だ。
三角関数なんて役に立たないって言う奴がいるけど、非常に役に立つじゃないか。
股間を立たせないようにするんだから、役に立ってないような気もするけど。




