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お題シリーズ2

感情 怒り

作者: 仲仁へび




 彼は怒りを制御できない人間だった。


 だからいつも怒りにふりまわされていた。


 怒りは強大な力をもたらしたけれど、彼はその力によって次第に破滅していく。


 感情にまかせて、怒りを発散した彼。


 多くのものを壊してしまった彼の周りには、人がいなくなってしまった。


 結果、彼は一人ぼっちになった。


 だが、争いの世が始まった時。


 彼は一人ではなくなった。


 多くの人が、力を求めていたからだ。


 だから、彼はほんの少し幸せになれた。


 身の回りに人がいて、幸せになれた。


 それはマイナスがあったゆえのプラスだったのだろう。

 マイナスがなかったら、プラスにもなりえなかったもの。


 しかし、それは幸せだった。


 すると彼は、怒りを段々制御できるようになっていった。


 彼は思い出す。


 昔その彼は、人より強い力を持った子供だった。


 人と違う事が気になってしょうがなかった。


 そのため、幸せでなかった。


 余裕がなかった。


 だから、怒りを制御できなかったのだ。


 しかし、幸せになり余裕を持つ事ができるようになった今は、怒りに振りまわされる事はなくなっていた。


 彼は人に求められて、人と共に生きていった。



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