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時空 まほろ 詩集・言の葉の庭たち

小さなリュックの中に

寂しくないから、本当にありがとう。

小さなリュックの中に

夢をいっぱい詰めて


希望を詰めて


少しだけ絶望も

隅の方に入れて


あとは、好きな物もいっぱい詰めて


嫌いな物は、どうしようかな……

まあ、少し入れておこう


考えて

考えて

リュックに詰めたのなら

準備万端かな


小さなリュックがいっぱいになったら

あの人達みたいに旅立とう


そう決めていた


だから、今度は僕が「さようなら」を言う番なんだ


思ったよりその日は早く来た


僕を見送ってくれる人は

果たして居るのかな……


振り返るのは、怖い


出発地点に立つ


誰かが立っている気配がした


僕は思わず振り返る


花束を持った君が居た

顔は隠れている


でも、きっと泣いているんだろう


花束は震えている


嗚呼、と僕はため息をついた


君に駆け寄りたい衝動をぐっと押さえる

そして下を向く

涙がこぼれ落ちた


もうそれはそれはひどい顔だろうけど

僕は顔を上げる


そして、一言


「ありがとう、さようなら」


一歩、踏み出した


涙を拭って歩き出す


僕の目標に向かって……



「さようなら、そして、ありがとう」のアンサーソング的なアンサー詩です。


旅立つ時は、必ず皆さんに伝えますからね。


ここまでお読み下さりありがとうございました。

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