氷谷くんはクール、、、、?
初めての恋愛小説です。
作者がぼっちと言う点もあって上手く書けないかもしれませんが、読んでいただけると幸いです。
では、どうぞ!
突然だが僕の名前は氷谷和人、中学2年生である。
そして、いわゆるクラスカースト下位のボッチとも言う。
一年の入学式の頃から友達を作りたくて周りの人に話しかけようとしたのだが、
なぜか挨拶をした途端ドン引きされてしまうのだ。
だから僕は一年生の間、1人も友達を作ることができなかった。
2年生になっても、また友達ができないままなのか?
、、、それは嫌だ!
そう思ったから僕は1年生から2年生になるまでの休みの間に友達ができるように色々な努力をした。
幸い乙女ゲーム付きの姉が言うには、僕はクール系イケメンになれる素質を持っているらしい。
なので例えば、自分の髪を前髪まで伸びていたのを切ってみたり、
眼鏡をやめてコンタクトレンズにしてみたり、
一人称を僕から俺にしたり、
やっぱりクール系主人公に俺、と言う一人称は似合わないと思い、
一人称をまた僕、に変えたり
その他もろもろ色々な事をやってきた。
そう、それも全ては友達を作るため。
つまり2年生の始業式の、今日この日のためにしてきたと言って過言では無い。
だが、逆を言えば今日この日に失敗したら僕はまた1年間ぼっち生活を送らなければいけない。
それは嫌だ。もうあんな思いをしたく無い。
(絶対に成功させる!)
と意気込み、僕は家を出た。
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しばらくすると僕の通う学校、六央中学校が見えてきた。
改めて意気込みをしようとしたとき、
僕の目の端に赤い髪をした女子が映った。
「彼女は、、、確か、、、、」
僕に見覚えがあったのもおかしくは無い。
彼女は赤染春花。
学年1の美少女と噂される女子である。
ちなみに情報源は僕の隣の席で騒いでいたリア充共である。
彼女は確か誰にもフレンドリーで、前のクラスの時の自己紹介の時
『私はこの学校の全生徒の皆さんと友達になりたいです!』
と言ったらしい。
そして彼女は有言実行、既にこの学校の8割の生徒は彼女の友達らしい。
なお、僕は当然除くものとする、、、、。
しかし、これはチャンスだ!
彼女に友達になってください!と頼めば記念すべき友達1号が誕生するんじゃ無いだろうか。
そうすれば、今日のミッションはクリア。
たとえ今日クラスの友達ができなくても、彼女を支えに何度でも友達作りに励むことができる。
よしっと意気込んで僕は彼女に話しかけにいく。
まずは挨拶だ。
「あ、あの」
「はい?」
くるりとこちらを振り向いた彼女に僕は挨拶をしようと口を開く。
「お、オオオオオオオオハハハッハハハヨウゴゴゴザイママママススススス!」
[注:主人公はコミュ障です。]
(え?何これ、、、なんかコワイ!)
挨拶をした途端彼女にドン引きされてしまった。
解せぬ。
[注:主人公はコミュ障を自覚していません。]
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あの後、彼女は流石と言うべきコミュ力で僕の言葉を理解してくれた。
ただ挨拶をしたかっただけと言ったら、頬を引きつらせていたが、、なぜだろう?
僕は校舎へと彼女と共に向かった。
なので、彼女のクラスを聞いてみた。
[注:主人公がこのままだと話が進まないので、訳します。]
「それで、赤染さんのクラスは?」
「私はCクラスです。」
「本当ですか!?僕も一緒です!」
「一緒のクラスだったんですか、、、それじゃあ一緒に行きます?」
「は、はい!是非!」
という事で、僕と赤染さんはいっしょにクラスに向かった。
教室の前に着いた。
僕は戸を開けた赤染さんの後ろからついて来た。
「おっはよーう!」
と彼女が声をかけると、クラスのほとんどが挨拶を返してくる。
これが人望の差なのか、と気が遠くなっていた時友達である赤染さんの後ろに誰かがいると
みんなの視線が僕に集まって来た。
これはチャンスだ!と思い、僕は一歩前に出る。
「あ、ちょ、、、」
「お、オオオオオオオオおおおおおおっはははははっはははははははヨヨヨヨヨウ。」
[コミュ障です。]
と、挨拶を終えると後ろで赤染さんがあちゃーと頭を抱え込んでいる。
そしてこの時、クラスの心は一つになった。
(え?なんか、、、、コワイ!!!)
クラスのみんなとの距離感が遠くなった氷谷くんであった。
そんな重大な欠点があったとはー(棒読み)
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